• 歴史・時代・伝奇
  • 創作論・評論

筑前筑後通信(239)書評・小説ベルセルク 炎竜の騎士の巻

こんにちは、筑前筑後です。

本日、「第十六回 造反者」をUPしました。
如何でしたでしょうか? 簒奪からの仲間割れ。今回の件は少しずつフラグを立てていたし、スピンオフをするなど格別の扱いをしていたので、言わば「伏線回収の回」となりました。
その他、雷蔵が人妻くのいちをGET。鬼畜ですなぁ、この人妻キラー。しかも、寝取った相手の旦那を始末するとか、ど畜生にもほどがある。到底、共感を得られるタイプに育ちそうもありません(;´Д`)

また、利重と改名した兵部は如何でしたでしょうか?
個人的には、嫌いじゃありません(笑)

そして、廉平の失踪も気になりますよね。


さて、ブログの方も更新しています。

一つは「歴史時代小説に外来語」云々の結果と僕の見解について。
もう一つは、六月読んだ作品の書評です。

歴史時代小説に於ける言葉の選び方についてのアンケート
http://ameblo.jp/chikuzenchikugo/entry-12288340868.html
6月の書評
http://ameblo.jp/chikuzenchikugo/entry-12288632806.html

で、今回は書評です。


6月の書評でも取り上げましたが、ベルセルクの初めてとなるノベライズ作品「炎竜の騎士」をご紹介します。


著者は、深見 真。初めて読む作家さんです。


<あらすじ>

ベルセルク初のノベライズ!! 深見真が北方の小国の守護者・グルンベルドを描く。三浦建太郎による描き下ろし挿絵も満載!! 誰も見たことのないベルセルクの世界がここから始まるーー。




本書は新生鷹の団の使徒、グルンベルドの物語。
人間だった彼が絶望の末に転生するまでが描かれます。原作の世界観が確立されているからか、非常に読みやすく楽しめました。アクション描写も安定して、原作に恥じない出来栄えですね。気軽に楽しめます。

また、この作中には魔法も魔法少女も登場しません。ファンの多くを脱落させた、シールケ的な存在もいません。
※最初は戸惑いましたが、僕は魔法展開について、読むのを止めるほど嫌ではありません。

しかし、後半の展開を前に急ぎ過ぎた感が残念でしたね。なので、カタルシスを感じない。
容量の問題もあるのでしょうが、もう少し長くして、人間の感情の変遷を濃密に描くとよりよかったなぁと。敵も淡泊すぎますし。
あと、エログロはどうなんだろう。敢えて詳細に書く必要も無いのではないかな。ダークファンタジーだとしても。しかし、それを差っ引いても面白いですので。

ベルセルクのスピンオフ小説は良い企画。本編では無理だろうから続けて欲しい。次は髑髏の騎士で是非!


で、それに触発され異世界ものが読みたくなったので、「ログ・ホライズン」を読んでいます。
僕の周りにはファンも多いですし、今度の新作の参考にもしようかと。


と、色々書きましたが「炎竜の騎士」、異世界ものとしても楽しめますよ!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する