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筑前筑後通信(208)歴時部作品を読む②「信長の刀鍛冶」の巻

WEB歴史時代小説倶楽部の作品を読む企画。

【ひとり企画:WEB歴史時代小説倶楽部を読もう!】

第二回は、風羅真さんの「信長の刀鍛冶」です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881472963

<あらすじ>
ときは戦国――現在も刀で名高い美濃国関には、尾張から織田信長が迫ってきていた。史実をベースに、荒れ果てた時代を生きる刀鍛冶の姿を描きました。

<感想>

◆歴史小説の銘刀

戦国時代の名工を主人公にした、「正統派」歴史小説。

時折入る神視点での時代の説明、登場人物と主人公の関わり、また刀に関する含蓄などの配分がちょうどよく、読むのに苦労しない。
歴史小説を読みたい人には、
「あ~読んだ~!!」
という気分にさせる作品であろう。

惜しむらくは、この短さ。
折角の作品。主人公の日常、武士以外のキャラとの関わり、刀工の目から見た戦国、信長に天下を獲らせようと思うに至る心境の変遷を、話を長くして落とし込めば、商業誌にも勝負できるものになったのかもしれない。

読後「うむぅ」と唸りました。
それほど、完成度が高い作品です。


◆WEB歴史時代小説倶楽部とは?
http://ameblo.jp/chikuzenchikugo/entry-12261766772.html


<リンク>
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@momokurohan
◆ 筑前国酔夢譚
http://ameblo.jp/chikuzenchikugo/
◆ 読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/u/171193

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