ダンナと娘がまたくだらないことでケンカになったのですよ。
娘「もう、うち出て行く!」
ダンナ「出てけ出てけ!」
娘はリビングを出て玄関へ。
ダンナはすかさず窓にはりついて玄関扉の方を見張る。
ドアはなかなか開かない。
しばらくして娘がリビングのドアを開いて一言。
「うっそぴょ~ん」
わが娘ながらたくましい。
さて読書メモです。
『沖で待つ』絲山 秋子(文春文庫)
うそ!? これ芥川賞作品??って思っちゃいました。面白すぎて。つくづくよくワカラナイですよね。芥川賞って。
同時収録の「勤労感謝の日」「みなみのしまのぶんたろう」もげらげら笑いながら読みました。しいはらぶんたろうって。
文章が上手な人って一人称が上手いのだよなあと改めて感じました。
『世界史とつなげて学ぶ中国全史』岡本隆司(東洋経済新報社)
多くの勢力が割拠し身分階層も分かれていた古代から中国は多元的な世界だった。
混乱と対立相剋が続く政治・社会を調整・共存で統合したのがモンゴル帝国。ところが再びの地球寒冷化による危機で大帝国は解体消滅。同じ寒冷化に、産業革命に至る近代化で対応したヨーロッパと違い中国は多元的な世界に逆戻りして今日に至る。
十四世紀を分水嶺として、中央アジア遊牧民の機動力・商業力の影響が低下、十六世紀の大航海時代に至る前から海洋世界の比重が増していく。これにより南北の格差から東西の格差へ。中国社会はますます多元化・複雑化していく。
比べてしまうと、日本って地域構造も社会構造もとっても単一的均質的。官民一体度の日中の比較がおもしろかったです。官民の乖離が激しい、庶民からしたら政府はむしろ敵、みたいな中国に対して、日本は歴史的に官民の一体度が高い。中央の目が隅々に届いてる、管理できてる。だから国民国家として近代化できた。小さな日本と大きな中国を比べてもしょうがないかもですが。