100年の歴史のなかで堂々の暑さNo.1を飾った2023年7月。
皆さま、生き残っておいででしょうか。私はどうにか生きてます。
さて、拙作「Head or Tail〜Akashic Tennis Players〜」の連載が始まってから、早いもので2年の月日が流れました。光陰矢の如しとはまさにこの事で、もしかして神様が間違えて時間のシークバーを動かしたのか、或いは倍速再生をしているのではないかと疑ってしまうほどです。近頃ではタイパ(タイムパフォーマンス)が重視されているのだと、某漫画で読みました。
長年頭のなかで描き続け、どうにも形に出来ずにいたこのお話を、重すぎる腰を上げてようやく書き始めたのが2年前。世はコロナ禍一色、いつ終わるとも分からない病魔の蔓延に世界中があたふたしているどさくさのなかで連載を始めました。現在、物語は想定している全体像の三分の一程度くらいかなという体感なのですが、なにぶん書くと長くなるクセがあるため、この読みは恐らく大きく外れている可能性が高いです。ただ、無駄に2年も週イチ掲載しているので、最初の頃よりは何となくお話作りに必要なコツが掴めてきている、と信じたいところです。
最新話までご覧になっている方には、大体もう私がどういう話を書きたいのか、ご理解頂けているのかなぁと都合よく期待しています。そして「オマエこれよくいきなり書こうと思ったな」と、私の無謀さに呆れていることでしょう。私は最初から呆れています、ええ。
しかしながら、私はこれを書き切らねば先に進めないと、長年燻っていた経験から判断し、ならばやってみせよ死にはせぬぞ、と見切り発車で筆を執り、思いのほか長く継続できているこの事実に驚いています。これは一重に、リップサービスでも社交辞令でも建前でもなんでもなく、拙作を読んで下さったり、私などと仲良くしてくださる皆さまのお陰です。心より感謝申し上げます。本当に、ありがとうございます。皆様のお陰でやれています。
今年の始めに年内完結を目標としたのですが、ぶっちゃけ今の時点でもう無理だろうなって思っているのが本音です。話の大きさ的に、そして私の技量的に広げた風呂敷を畳むには相応の手順と期間を要するので、厳しいなぁと。というか、広げるべき風呂敷がまだあるので……。一定の場所まで到達すれば、あとは一気に畳んでいくつもりなのですが、物語は終わりに向かうほど難しくなると思うので、果たしてどうなるかは私にもわかりません。ただ、これだけはお約束します。全身全霊でこの物語を完結させ、読んで下さっている皆様に「ま、多少のヒマつぶしにはなったよ」と思って頂けるよう、死力を尽くします。
……なんですけど。そのつもりなんですけど。
いかんせん、自分で書いている物語を人様に読んで頂き、さらに少しでも楽しめるようなものにしようと思うと、いい加減そろそろインプットが足りなくなってきたことを痛感しています。作中、したり顔で小難しいウンチクをあれやこれや披露していますが、こけおどしも良いところです。ここ数か月はチャットGPT様という新しい救世主がこの世に降臨されたお陰で、以前よりもそれっぽい知識をそれっぽく書くのがラクになりました。
しかしながらこのチャットGPT様、そうはいっても所詮はAIでありツールに過ぎません。上手く活用しようと思っても、使い手がポンコツでは折角の素晴しい人工知能もめいっぱいデバフがかかって台無しです。だってたまに平気で嘘吐きやがるんですもん……。
そんなこんななので、マイアミ編を終えたあと、一度充電期間を設けるかと思います。開始も期間も未定ですが、今のところ1ヶ月ぐらいかなぁとぼんやり考えています。その期間にインプットを行い、かつ今後のプロットを組み(は? できるの?)、あわよくば書き溜めして日々の更新にゆとりを持ち、コンスタントにインプットを挟みながらやっていきたいなと、小学生の頃に夏休みの宿題を最終日まで持ち越していた愚か者が中学生になった途端、急に計画を立てて臨もうとするぐらい信頼性皆無な計画を妄想しています。絶対破綻する。私には分かる。だって私のことだから……。
で、でもですね!やるときはやる事もたまにあるので、皆様におかれましては「まぁ、2年連載続けてるし、ちょっとぐらいは良いんじゃね? 知らんけど」ぐらいのノリでお目こぼしを頂けたらなぁと……。なるべく早急に! 速やかにインプットを終わらせるつもりですので、もし時期が来たら快く見送ってくれたら嬉しいです。くれぐれも見限らないでください。お願い致します。
書き直したのに、結局こうなってしまった……。なによりも一番お伝えしたいのは、繰り返しにはなりますがこんな私の作品を読んで下さっている皆様への感謝です。本当にありがとうございます。読んでくれる人がいる。それだけで毎週頑張ることができています。温かくも心強い応援が、私にとって何よりも頼りになる原動力です。こんな私ですが、どうか今後も見守って頂けたら嬉しいです。
本当に暑い日が続いておりますので、くれぐれも皆さんお身体には気を付けてお過ごしください。長々と失礼致しました。