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白いワニの幻影に襲われた江口寿史巨匠がテレビに

「すすめ!パイレーツ」は今でも笑える野球パロディギャグ、「ストップ!!ひばり君!」のカワイイ女子はJポップというカテゴリーがなかった時代にブッ飛んだポップカルチャーなギャグでマンガの概念が変わったと当時思ったものです。高校から大学まで漫研だったので、ドカベン野球に夢中な一方で、ひばりくんの女子も一生懸命に模写したものです。それまでのマンガは別にモノクロのままで良かったのに、常にアニメチックなカラーで見たいと思ったのがひばり君でした。それは鳥山明巨匠をはじめ、井上雄彦、つの丸、冨樫義博、森田まさのり、尾田栄一郎ら巨匠たちによって週刊少年ジャンプが最大発行部数600万部を超えたという黄金時代を迎える前夜のこと。
 その江口寿史巨匠をテレビで見れた。もう66歳だが、いまだに画力をアップさせようとしていました。
 江口巨匠は創刊当時から画期的といわれたジャンプの作家育成システムの枠を最初に完全にハミだした巨匠だ。原稿が描けない時の「白いワニの幻影から襲われる」状況は我々の漫研で大ウケでした。白いワニとは未完成の白っぽい原稿用紙のことなんですね~。遂にリアルに連載打ち切りになったんですけど。
 江口巨匠はギャグだけでなくボクシング物のシリアス短編「エイジ」(1巻のみ)も名作。

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