イメージは鉄格子だった。
小説において、縦に紡がれた一行一行の文章がそれぞれ一本の鉄の棒となり、読者の前に立ちはだかっている。
読者は文字という鉄の棒にその先にある空想世界への道を阻まれている。
いつからだろうか。
小説がはらむ物語世界に没入できなくなったのは。
今や、鉄格子の奥の美しくきれいな世界に目を向けることをせず、鉄の棒をまじまじと眺め満足してしまうようになった。
きっと自分が文字を紡ぐようになってからだ。
てなわけで、こんばんは。カカオです。
文字を読むのか内容を読むのかって話。
カクヨムでU24のなんか自主企画的な何かがあるっぽいですね。
ギリギリ私24ちゃいなので、挑戦してみてもいいかもしれませんね。
内容詳しく見てないけどね。
最近、物欲というものがめっきり消え去りました。
というか、冷静に物事を考えるようになったと言いましょうか。
これが大人になったという事なんでしょうかね。
いざなってみると、大人って思ったより大人じゃないよなってなりますね。
最近仕事忙しかったり、パソコン調子悪かったり、急に変なゲームにハマったりして、執筆してないね。全くと言っていいほど。せめて完結はさせたいね。
今日は少し書こうか。
じゃあ、今日はここまで。おうちへお帰り。
となりの部屋から聞こえる女の子の泣き声、酔っ払いの怒鳴り声。
団地の屋上に並べられたシューズ。
泣き止まない子供
野良猫。
遠くでサイレンが鳴った
真っ暗な押し入れにいるのに馴れた小学四年生。
押し入れにいる頃は地球の終わりなど、子供ながらに願う絵空事だった。
空の果て、昨日と今日を繋ぐツギハギの空からあれが降ってくるまでは。
押し入れの外から声が聞こえない。
暗闇の世界から飛び出し、ベランダから外を見る。
空は快晴。街はその面影すら無くし、小さいころ買い与えられ、昨日までは僕を殴る鈍器と化していた動物図鑑には載っていない真っ黒い異形の何かが歩き回っていた。
自分を虐げてきた悪魔の両親はいない。
自分を置いて逃げようとして、奴らに殺されたと簡単に想像することができるくらいには僕も成長していた。
ふと、視線を横に向けると同い年くらいの女の子と目が合い、お互いにはにかむように笑って、雲一つない空を見た。
「快晴ディストピア」
――ナニコレ。