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「階段怪談の悩み」初期稿

ショートショートのなる木(https://kakuyomu.jp/works/16817330654849646944 )14話を更新いたしました。
元々は2016年7月にcomicoさんに投稿していたものになります。その時の語り部は、怪談にやたら詳しい子の推測混じりの噂話なイメージでしたが、改稿した結果は下記になります。

主人公の変化。
怪談と噂が好きな女の子
 ↓
十三階段の何段目か

そもそも人の形を失いました。
以下が初期稿になります。

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「屋上の花子さん」


 よく花子さんの怪談って聞くじゃない?
 うちの学校にもそんなのがあるのよ。

 うちの学校はイジメを苦にして屋上からダイブした女の子が、ずっと飛び降り続けるってやつなんだけど。
 それに名前がないもんだから、『花子さん』って名づけられたんだって。

 その花子さんが一世を風靡したのは今は昔。
 今は時代遅れな怪談に。

 しかし花子さん、それが気に食わないらしい。
 うちの学校にあった他の怪談『動く人体模型』『首なし二宮金次郎』『夜中にプールに生える手』『校舎に出てくる火の玉』『体育館でひとりでに跳ねるボール』『トイレの太郎さん』このあたりと協力して進化したらしい。
 火の玉って浮いてるでしょう。
 それに捕まって、飛び降りた後屋上に戻るらしい。
 『火の玉エレベーター』だってさ。
 怪談も苦労してるのね。
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