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夏伐

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natsugiriYu
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  • 2024年8月22日

    撃退呪文

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  • 2024年4月7日

    おすすめ企業Youtube

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  • 2024年4月3日

    みんな、やる気なんてでねーよなー!? という四コマ

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  • 2024年4月2日

    実話怪談より

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  • 2024年3月18日

    カレーは飲み物、ポテチはふりかけ。デブの合言葉さ。最強デブ短編を投稿しました

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  • 2024年3月14日

    似顔絵練習

    ポッチャマ構文音読や2ch朗読で見てて、最近はレーティング危なそうなものを書く時は「めオラ百人絶頂首(いっしゅ)」のショート動画を見てから書き始めています。 そのため、いつも自分のキャラクターはセリフに特徴がないよなと思いながら書いています。 三枚目バキ童チャンネルより ぐんぴぃさん土岡さん
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  • 2024年3月12日

    似顔絵練習

    1枚目オーイシマサヨシさん。 死んだ!が好きで「オーイシマサヨシ 死んだ」で検索してしまいいつも罪悪感が少しある。 色々あって先週末から漫画を描き始めて練習してます。 数年に一度、たまに描いてたんですが今回も三日坊主かもしれません。
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  • 2024年3月4日

    これはねこです

    ねこの絵
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  • 2024年3月2日

    似非スピ商法村おこしをしていた村にバッファローの霊群が襲い掛かる!話を更新しました

    ジャンルを改め、KACに参加できました! 日本を舞台にする必要ないんですが、バッファローの霊群を思いついたため名前があるキャラでどうにかした結果です。 どうにか、なれーーーッ!!! 新しきを受け入れる器が無いのなら、甘んじて滅びを受け入れよ 闘牛除霊師・レイコ↓ https://kakuyomu.jp/works/16818093072986704265/episodes/16818093072986789404 ▽▽▽▽みたらし村オンラインショップ▽▽▽▽ 前の真面目な除霊シーン↓ https://kakuyomu.jp/works/16817330668557904283 みたらし村ふるさと納税商品ページ↓ https://kakuyomu.jp/users/brs83875an/news/16817330669302426992
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  • 2024年2月26日

    今のところノベル〇ア使わない理由

     小説投稿サイト、いくつかあるうちでノベルピアだけは使わない理由を明確に持っている。  感想にかわいいキャラスタンプがいくつも使えて、R18も投稿可、しかも当時、イベントも多かった。  しかも当時は、完全新作で条件をクリアするたびに精算金が累積するイベントや読者に何かが当たるキャンペーンとかがあった。  毎日投稿キャンペーンは無理ゲーだ、とX(当時のツイッター)のタイムラインが騒がしかった。  だが、アルファポリスで連載してる作家ならいけるのではないか、という憶測を目にするなどサイトごとの作者層の違いなどを知ることができたり面白かった。  一瞬ではあるがお祭り騒ぎだった。私のタイムラインは。  ノリノリで普段応援してる作品を読み直しつつ、そして三日坊主であるがゆえにいつしかログインしなくなった。  久しぶりにログインすると、メッセージの通知が。  読者キャンペーンの条件はクリアしていたらしい。スイッチの当選メッセージだった。  当選したら住所などが必要だが、返信期限一か月くらいすぎてた。  その事がショックで退会して今に至る。
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  • 2024年2月23日

    (Xに載せた)チピチャパ劇場 第2話

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  • 2024年2月21日

    今日のチピチャパ劇場

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  • 2024年1月7日

    美少女シンギュラリティAIのファンアートです。

    みらいつりびとさんが書かれた「作家志望愛詩輝の私小説」の主人公役者バージョンのファンアートを描きました。 衣装はネタバレになりますが、ヘソ出しゴスロリメイド服という属性てんこ盛り最高バージョンを描きました!! 「作家志望愛詩輝の私小説」↓ https://kakuyomu.jp/works/16816452219189809803 快くご紹介の許可をくださったみらいつりびとさんに感謝申し上げます。 みらいつりびとさんの作者ページ↓ https://kakuyomu.jp/users/miraituribito よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!(ポチッ)
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  • 2024年1月4日

    サキュバスファンアートです。

    運営さん、健全です! 私はライフワークバランスを崩して再起不能状態になってから、精神的に不安になるとサキュバスを描いてどうにかマインドフルネスしようとする癖がありまして……。 今回はそのタイミングで読んだ、 長月 鳥さんの 「サキュバスな私が投げ銭ランキング世界一のVtuberを引退するまで」 という作品の職業サキュバスさんを描かせてもらいました。 私の想像がだいぶ入ってしまっているのですが「みんな、おやすみー」なイメージです。 彼女は天下を取るべくして取ったサキュバスだと思います。 https://kakuyomu.jp/works/16817139554615844764/episodes/16817139554615891138 快くここで紹介許可をくださった長月 鳥さんの住所はこちら▽ https://kakuyomu.jp/users/NoryNovels 長月 鳥さんのカクヨムコン9▽ 「花ノ魔王(ファンタジー)」 https://kakuyomu.jp/works/16817330667843196444 おかげさまで無事ヨムできそうです! ありがとうございます!!!
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  • 2024年1月1日

    謹賀新年 宝くじ外れました

    でもまだ秋ギャンブル「くじの日」があるので厳密にこの券はハズレくじではない!まだ賭けられる! https://www.takarakuji-official.jp/news/recent/?newsId=230803 明けましておめでとうございます! 元旦っぽさを感じたく、そもそも島に福袋は存在するのか? と探しに出かけました。 開いてる店がほぼない健全社会でした。
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  • 2023年12月17日

    霊感のない除霊師レイコ!現実でも応用できる除霊法です。知らんけど。

    カクヨムのトリが5作応募したら抽選に参加できると言っていました。 最近、島の必需品『除湿器』を買いました。 これがたぶん『作家は経験したことしか書けない』系の話なのかもしれません。 つまり女子高生が主人公のものを書けば女子高生になれるんですね。 パワー除霊師・レイコ↓ https://kakuyomu.jp/works/16817330668557904283/episodes/16817330668561874546
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  • 2023年12月11日

    さよなら、うんこ洗濯機 ありがとう、うんこ洗濯機

    こちらに出てくる水が腐敗した事によりうんこの臭いを放つ洗濯機ですが、今週末に買い替えることになりました。 洗うと衣服にどぶの臭いがつく魔法の洗濯機です! 【閲覧注意】一臭間↓ https://kakuyomu.jp/works/16817330668115772178 『洗濯槽クリーナー』や薬局でのおすすめ『ハイターにつける』や空の状態で洗ってみるなどそこそこの努力を重ねるうちに、 うっすらどぶの臭いと少しずつ強烈な科学臭が足されていくようになっていきました。 こいつに対して対策を講じて、いつ使えるようになるんだ? そもそもこいつから臭いがとれるのか? すでに何度も洗濯機を殴って手も痛い。 アドバイスいただいた皆様ありがとうございました!! 臭いをとるための良い手法にはたどり着けませんでした……。 流刑の島に来て、家電生を終える。それもまた運命なのかもしれません。
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  • 2023年12月3日

    不謹慎な死因のエッセイを更新しました

    スピリチュアルカウンセリングで名前を決めた話に出てきた、見守ってる系幽霊の祖父の死因の話です。 ピク〇ブに巣くう化け物の話/夏伐 医者「あの木に豆腐をぶつけたらどうなります?」死因の話↓ https://kakuyomu.jp/works/16817330667155391132/episodes/16817330667846384138 仲間と山に向かって、亡くなってしまったということです。で、その仲間がなんかしたんじゃないか?みたいな疑いやらよく分からん推測しか聞いてなかったので、母にド直球で聞いた時のお話です。 その時のお仲間も寿命でぽくぽくしているらしく、とりま死んだらみんな仲良くねって感じですね。 まあ幽霊は映画館無料で入れるからさ、横にいるやつのポップコーンを食いながら映画見ようぜ。どうせこっちから幽霊は見えねぇから三粒くらいは怒らないよ。
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  • 2023年11月30日

    事故物件に後輩を住まわそうとして失敗したエッセイを更新しました

    気分が落ち込む時、最初に入社した会社を思い出すことがあります。 これ以上落ち込んでいくと、サキュバスセラピーをしないと働けなくなってしまうのですが、なんと今日はその時期の不動産屋に怒られた時の思い出を更新できました!やったね! 「後輩の部屋探し~アニメーターはどうせ家に帰れない~」 https://kakuyomu.jp/works/16817330667155391132/episodes/16817330667714073500 とにかく安い物件を探せ!という密命を受けて地域の不動産屋巡りをしていた時の悪ふざけ「どうせなら事故物件に住まわしたろ」が失敗した時の話です。 当時で『事故物件』というワードはわりと有名になっていたこともあって、「事故物件って言っても今は人気でそんな安くない」と件の不動産屋さんに教えてもらいました。 ※サキュバスセラピーは、サキュバスに関する作品の二次創作イラストを描く。エロコメディ小説を書くことです。  心にサキュバスを住まわせよう! この時期に大〇てるさんのサイトで見つけた、アパートの1階、3つの部屋それぞれの和室に瑕疵があったものを越える物件はまだ見てないですね。
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  • 2023年6月20日

    「猫の教え」 初期稿

    ショートショートのなる木(https://kakuyomu.jp/works/16817330654849646944 )を更新しました。 2016年の7月にcomicoに投稿した「床下」というものを改稿しました。改稿しながら主人公が寺に全信頼を寄せてることに驚きました。 とりあえず「ハァーーーーー!!!!」があれば心霊現象は大丈夫という思想が透けて見える。 -----------------------------  ある日、近所にいた猫がうちに入っていくのを見た。  後をつけると、家の裏にもぐらの穴のような少し大き目の穴が開いていた。それは床下につながっているようだ。  急いで畳を剥いだ。  すると何だか白いものがたくさんあった。  私は急いで家族に相談した。  妻は冷静に「業者を呼びましょう」と言う。  後日来た業者の方がいうには、あれは全部動物の骨らしい。処分してもらった。  家に侵入した猫は事切れていた。  詳しく調べてもらうと、床下から骨壺が出てきた。  心当たりはなかったので、寺に納めた。  猫はこれを教えてくれようとしたのだろうか……。 -----------------------------
  • 2023年3月22日

    「ネタ帳」 初期稿

    「ネタ帳(https://kakuyomu.jp/works/16817330654788386730)」を投稿しました。  これは2016年7月8日に書かれた同タイトルを修正したものです。当時はコミコに投稿していました。懐かしいですね。  当時のペンネームが/さんだったので、当時の私にやる気があったのかなかったのか、理解ができません。私は一分一秒ごとに成長してるので過去の私の思考は理解できません。 ーーーーーーーー 「ネタ帳」  私は趣味で小説書いています。  で、思いついた事とかをメモするんです。  それを家に帰ってからノートに走り書きみたいにして話の流れだけでも書いておくことにしてるんです。  時間があるときにそのノートを見ながら書くんですが、偶によくわからない走り書きや線を引かれて消されている部分があるんですよ。  消されている部分があるところって確かにあると読みにくかったり読む分には必要ない部分なんです。かわりに走り書きは意味のない単語でしたが。  便利だなって思っていたんですが、ある日ノートを見たらノートのページが全部真っ黒に塗りつぶされていたんです。  それで仕方なしにメモした方を見たら今度は走り書きまみれでぐっちゃぐちゃ。  走り書きは解読可能な感じでしたけど読んでないですよ。  怖いじゃないですか。  でもそれ以来、変な走り書きも線も書かれていないので少し残念です。  
  • 2023年3月20日

    「何か誰か」 初期稿

    「何か誰か(https://kakuyomu.jp/works/16817330654699380107)」を投稿しました。 2016年7月16日が最終保存日である「誰か」を修正したものです。 ーーーーーーーーー 「誰か」  同級生の話。  彼女が住んでいるのは結構な山奥の村だ。  あの日山に行かなければよかった、これは彼女の口癖。  彼女が山に行くと、樹液が光る木があったらしい。  ふと気になり近寄った。  そこまでしか覚えていないらしい。  そして響くサイレンで意識を取り戻した。  はっと周りを見渡すとあたりは血にまみれていた。  彼女は殺人をおかしていた。  しかし彼女は罪には問われなかった。  事件自体が隠ぺいされ、彼女は家の蔵に幽閉されている。  蔵の扉が開くたび、彼女はまた意識が遠くなる感覚を覚えているという。  彼女の中に誰かいるのか、私はいつも気になるのだ。
  • 2023年3月19日

    「井戸から出たまこと」 初期稿

     2016年7月17日に書いた「言ってはいけない」を修正して「井戸から出たまこと(https://kakuyomu.jp/works/16817330654652619359)」として投稿しました。  当時はタイトルから考えて、出勤までの三十分間で書いて投稿するというとんでもない書き方をしていたのでタイトルと中身が違うということが良くありました……。  今もわりとあるんですが、成長してると信じたいです。 ーーーーーーーー  専門学校に通っていた時にあったことだ。  俺は映像系のところに行ってたんだ。  映画が好きで、そういう所に行ったんだけど、知識を習ったらクリエイター気取りになる奴ってどこにでもいた。  俺と同じ科に「○○の映画って……」と言えば「ああ、それ面白くないよね。このカットとかこの一連のシーン、カメラワークが好きじゃなくってさ~」とまあこんな感じの会話をするような奴が一人。  皆そいつとはその話題は避けてたんだ。好きなもの貶されたくないだろ?  ある夏の日。  そいつ以外で集まってテレビ見てたんだ。よくあるじゃん、心霊特集ってさ。 「なあー、あいつこういう奴見ても合成だとか言うのかなー?」  誰かが言った。そしたら賛同するように、 「そうだ、みんなでこういうの作ってさあいつビビらせてやろうぜ!」 「いいね!」 「いくつか分かりやすい合成も入れておいてさー、一個だけ本物っぽいの入れたらだまされるんじゃない?」  そんな流れで俺たちは心霊映像(仮)をつくることにした。  みんなでテーマを決めることにした。  ありきたりだけど「口にしてはいけない」。冒頭に「見たものを口にしてはいけない……」などのオープニングになるムービーを入れた。  休みの日とか、授業外の時間とか俺たちが出来ることを全部やってその心霊映像(仮)は呪いのDVDとして奴に見せる時がやってきた。  そいつには映像の批評をしてほしいって話した。いつも無理やり見てくるから、そう言った時は嬉々としていた。  映像が流れると案の定、草生やしてた。 「ここ合成じゃんwww しかもすっげー下手wwww」 「何これ、お前らが作ったの?www」  俺らはむかついたけど、最後まで黙ってそいつに見せたんだ。最後に改めて感想を聞くことにした。  最後の方は目を凝らして見てたから自信があった。 「最後の井戸はどうやって作ったんだ? 3Dか、いやお前ら3Dそこまで得意じゃねぇもんな……? 実際に撮ったのか」  俺たちの頭の中は「?」だった。  井戸を上から映す。ただそれだけのシーンだ。3Dを使うまでもないし、そこは合成すらしていないカットだった。 「井戸? 普通に上から撮ってたけど?」 「そこじゃない。そこは一瞬だったろ? その後はずっと井戸を登るシーンだったはずだろ?」  そんなシーンはないはずだ。  誰も覚えがないのか、黙ったままだった。この映像を作ったときに監督をやった奴が「そんなカットは作ってない」と言いながら最後の方を再生しはじめた。  しかし、井戸のシーンは一瞬しかなく残りは砂嵐だった。  俺たちは「なんでだ!?」「確認したのに!?」。たった一人だけ。 「今度は女が写ってる……」  そいつだけには何かが見えていたようだった。  以来、心霊映像作りにはまりそれで小遣い稼ぎをする奴もいたけど、ほとんどがそういう映像はもう作らないって決めた。    仕事なら作るけれどね。  
  • 2023年3月17日

    「空気の刑」 初期稿

    「空気の刑」(https://kakuyomu.jp/works/16817330654580208390)を投稿しました。 2016年8月3日に書いた「押された」を修正してアップしています。当時のものは一人称で語るものが多いんですが、これは完全に怖い話の書き方を参考にしていたのが洒落怖スレまとめだったせいですね……。参考にしてたのに、よく語り手がしんでたパターンが多かったです。 ーーーーーーーー 「空気の刑」  ついこの間の話です。  体験者は私です。  私の学校にはスクールカーストというものがあります。といってもどこにでも大なり小なりあると思いますが。  誰が下で誰が上に位置するのか、それは皆の雰囲気で決まります。  誰よりも下にされてしまった人は悲惨です。  無視はあたりまえですし、目が合うと笑われます。指をさしてヒソヒソ。そんなことが毎日毎日続きます。   被害妄想ではないのです。  それで何人か不登校になりました。  「空気が読めない」人がよく標的になります。  私は自分がいつ、皆の下になっても変わらないと思いました。  が、結局私は変わりました。  学校ではいつどこでもヒソヒソ言われ、家でも視線を感じたり声が聞こえたりするのです。これは私の妄想です。  分かっているのに収まらないんです。  不登校になった子の気持ちが少しわかりました。 「ねぇ、元気ないね」  だから最近は標的になった子に話しかけることにしています。  彼女ら、もしくは彼らは卒業時には笑顔で私のことを親友といって去っていきます。代わり、と言っていいのか怪しいのですが、カーストの上位になる人間は卒業する一か月前にはいつも学校に来なくなります。  私のおかげで。    私、自分で思うほど強くなかったんです。  無視されて、最後に話しかけられました。 「飛び降りろよ」  クラスの全員が私に向かって言いました。勢いに押されて、ベランダの手すりに足をかけます。  二階とはいえ足がすくんでしまって私は動けませんでした。  そこを誰かに押されたんです。  問題にはなりませんでしたよ。  でも地縛霊っていうんですかね? そういうものになってしまって。  自分と同じ境遇の子に話しかけるんです。 「一人じゃないよ、大丈夫だよ」  って。  その子たちが「空気」に負けず、夢への一歩を踏み出す姿を見るととてもうれしいんです。でも、ダメですね。スクールカーストの上位でかつ、その子たちを虐げる人間を見るとどうしても思い出すんです。  突き落とされた瞬間の記憶を。  だから私と同じ目にあってもらってます。  駄目な事だと理解してるんです、頭では。  でも心では納得できないんですよね……。  どうしようもないのでスカッとするまで続けることに決めてます。
  • 2023年3月17日

    「川の主」初期稿

    川の主(https://kakuyomu.jp/works/16817330654563592337)を投稿しました。これは2016年7月27日に投稿した「主」を修正したものになります。 投稿したと書いていますが、既にそのサイトからアカウントは削除しているのでHDDに保存していた古のデータを修正している感じです。 中には私でも本当に意味が分からないものもあり、困惑してますが、全部よく分からない勢いだけがあってより困ります。 ーーーーーーー  私の趣味は釣りだった。  あくまで『だった』。  アウトドア系女子を気取って川釣りスポットに休みのたびに行っていた。  その頃は釣りスキルも上がって私は調子に乗っていた。  だからリボ払いで高い釣竿を買った。  しかし川に到着し、目を離した少しの間に釣竿とルアーがなくなっていた。  まだ支払いも残っているのに!  私は血眼になって犯人を探した。  まだ近くにいるはずだ!  だが人影すら見当たらない。  結局見つからず、その日は家に帰ることにした。  どうしても諦められない。  一目ぼれしてようやく買う決心がついたものだったから諦めろという方が無理だ。  その日から休みの度に犯人探しをする為、その川に来る釣り人に聞き込み調査を行った。ほとんどが顔見知りだ。  その中の数人が同じようなことを言った。 「そりゃ川の主に取られたんだな」  主……。  じゃあ余計人のもん盗るなよ……。  1%でも確率があるのならオカルトでもなんでも構わない。ひとまず、近所で一人暮らししている老人に主について聞くことにした。  ズバリ、主に遭遇するにはどうすればよいのか。 「サツマイモ持って川沿い歩いてたら出てくるよ」 「釣り竿取り返せる?」 「あー、諦めた方が良いねぇ……」  人の犯人の方は聞き込み調査も芳しくない。  主の方を探すことにした。  次の休み、両手にサツマイモを持って川沿いを散歩した。我ながらアホみたいな光景だったと思う。  しかし効果はすぐにあらわれた。  後ろを何かがついてくる。  ぺたぺた。ぴちょん。  ぺたぺた。ぴちょん。  私は振り向いた。  何もいない。  後ろにてんてんと、水たまりと足跡が続いてる。  足跡には水かきがついていた。  生き物はいないが、横の草むらに私の釣り竿が揺れているのを見た。 「わ、私の釣り竿!!」  瞬間、とんでもない勢いで草むらを釣り竿が走る。川に向かっている。  追いかけたが、捕まえることはできなかった。 「た、高かったのに……」  オカルト世界の生き物なんて警察の管轄外に決まってる……。  泣き寝入りしか出来ないのか……、私はやけくそでサツマイモを川に全力投球した。  びちゃん。  足元で水音がした。  見ると私のすぐ近くにびちゃびちゃの宝くじがおいてある。  釣り竿代ということか。  交換期限が迫っていたので、すぐに宝くじ売り場に向かった。  ――宝くじは当たっていた。  300円の当たりくじ。  サツマイモ代だってか、バカヤロー。
  • 2023年3月16日

    「同居人」 初期稿

    2016年8月8日に投稿していた『隣人』を修正して『同居人(https://kakuyomu.jp/works/16817330654535154981 )』としてアップしました。 こちらはあまり変わっていないのですが、タイトルで距離感が近くなりました。 ーーーーーー 「逆ドッキリ」  最近の話だ。  私が眠ろうと電気を消して横になる。すると、部屋の中にあるデスクトップパソコンのキーボードがカタカタなる音がした。  何かシャープペンで書いていた時、ペンタブレットを使った時、その時々でその音がした。  壁が薄いので、そのせいかと思った。  でも違うようだ。  何かの話で、眠った後、その人の生霊が仕事をしている。その姿を何人かで見て、だが仕事が減っているわけではないというものがあった。  が、私の場合は違う。  だって眠ってないもの。  それに、キーボードのテンキーの部分「7」「8」が外れていた。自然に。  テンキーは使わないから気づかなかったが、キーボードって壊れやすいんだな、と思った。  音がしているときに確かめる勇気など私にはない。  でも音だけだから問題ないよな、と思っていたが慣れた所で、気になるものは気になる。ひとまず、キーボードの前に福笑いを置いてみた。  次の日、福笑いが綺麗に顔に並べられていた。  安いパズルを買ってきておいておいた。  完成されていた。  パズルのピースをどんどん多くした。  どんなに多くても徐々に完成されていっていた。    仕方ないので全面白のパズルを置いてみた。  根気強く完成されていく。  う~ん。中々根性のある奴だ。  特に思いつかなかったので、その次の日は液晶に猫画像を印刷して貼っておいた。色が薄くなっている部分があった。ネコのおでこの部分。撫でたのかな。  案外お茶目な奴なんだな。そう思って、私は『人狼』のカードゲームを置いておいた。二千円くらいした奴。  その日初めて金縛りにあった。  耳元で何か聞こえる……。 「………できない」  それで、私は理解した。  翌日からは一人でできるゲームや何かを置いておくことにした。
  • 2023年3月14日

    「鬼とミライ」初期稿

     2016年7月2日が最終保存日で、元のタイトルは「鬼囲い」でした。  読み直してみてあまりにも意味が分からなかったので、7年ほど経った2023年3月に「鬼とミライ」(https://kakuyomu.jp/works/16817330654441045956 )として投稿しました。  今回はあまりにも意味が分からないオブ分からない初期稿だったので、当時の自分の書きたかったものなのかどうかさえ定かではありませんが、当時のテキストを近況ノートに貼ります。  私はそのテキストを読んだ時「病院行った方が良い」と思いました。  当時の投稿サイトで、毎回コメントしてくれた名前も忘れてしまったあの方にあらためて感謝の意を捧げます。  あなたのおかげで今の私がいます。ありがとうございます。当時もあなたのおかげで三か月ほどではありますが、ほぼ毎日投稿することができていました。  当時の私が書くものは、意味が分からなすぎて、よくコメント欄が荒れてました……なつかしい思い出です。 以下、「鬼囲い」の本文です。 ーーーーーーーー  僕は物心つく前から、ずっと病院で暮らしている。  僕ら病院で暮らしている人には鬼が巣食っているんだって。  寂しくはない。友達だってそれなりにいるし、両親は毎週休みになると僕に会いに来てくれる。兄の話を聞くのが僕の楽しみだ。  テストで100点とった。運動会で転んでしまってビリになったが、それさえなければ一位のはずだった。おしかった。学芸会で魔法使いの役をやったんだ。ピアノを習って今度発表会だ。  両親の話は兄の話だ。  病院の人たちは僕たちのことを本気で病気だと思っているらしいが、僕らはそう思っていない。僕ら、と言っても僕とあと一人しかいないけれど。彼は僕の相棒だ。崎原ミライという。青年だ。羨ましいくらいにカッコイイ。  病院ではいつも鬼ごっこをしている。  僕らともう一人。いつも三人だ。  鬼は僕らだ。  いつも逃げる役は楽しそうだ。彼らは自分たちを病気だと思っているらしい。彼らのはそうかもしれない。  ミライは病院から学校に通うという不思議な生活を送っている。そんなミライから提案を受けて僕は両親に「家に行きたい。兄に会いたい。家族で暮らしたい」と泣き落としをかけた。  両親から話を聞いた病院関係者などなども、病気の経過具合から問題なしと判断したようで思いの他、それはそれはすんなりと僕は釈放された。まあ毎日通院することが条件だったけれど。   一ヶ月ほどは順調に。それはそれは慎重に学校生活を送った。  いきなり現れた転校生。しかもそれは自分たちが見知った同級生と同じ顔なのである。  ただでさえ無駄に不安を抱えている年齢なのだ。慎重に慎重を重ねて過ごしてやりすぎることはないだろう。  学校生活というものはとても新鮮だ。  彼らが知っている同級生とは僕の兄『小黒リク』。彼は彼。僕は僕。まったくの別人だ。その証拠に彼と僕を間違える人はほとんどいない。  しかし学校に通って見ると、勉強というのはある種秤の役割をしているらしい。その出来不出来によって今後の人生を左右される。  兄はとても必死に勉学に励んでいるようだ。おかげで学年でもトップクラスの成績だ。僕は真ん中。中間くらい。  僕は家に帰る前に病院へ。兄は放課後は習い事と塾、家庭教師に時間を注ぐ。家に帰っても夜遅くまで勉強をしている。  夜中にキッチンへ来る兄のために僕は夜食を作ってやる。朝になると無くなっているので食べてはくれているらしい。  ある日、僕は兄に聞いた。 「兄さんは勉強が好きなんですか?」  少し考えた後、兄は 「お前には分からない」  とだけ呟いて部屋に閉じこもってしまった。  学校では相変わらず、不審者や放火魔の噂でいっぱいだ。他にすることはないのか。  そして少し分かったことがある。学校のクラスの中ではムードメーカーらしい。とても人気者だ。 「ウミくんは、お兄さんと全然違うね」  同じクラスの女子の台詞だ。それに反応したように、わらわらと集まってくる。  そして口にする台詞は一様に、「お兄さんと違う」。 「お兄さんは凄く話しやすいよね」「勉強できるのを鼻にかけてないって感じ?」「ピアノで賞に入ったこともあるらしいよ」「ウミくんはお兄さんと違って話かけにくいんだよね」「むすっとしてないで笑ったら?」  何だかなぁ。  その場はとりあえず始業のベルで難を逃れたが、まったく困った困った。家と学校では別人かと思うくらいに表情が違う。  学校ではとても生き生きとしている。  無理もない。  話で聞いていた家庭と、実際の家庭ではやはり全然違う。  愛してはいるのだろうけれど、伝達手段があまりない。  病院に行ったときにするのは家族の話だ。 「母さんはどんな感じ?」 「最近元気がないかな?」 「父さんはどんな感じ?」 「最近とても疲れているようだよ」 「お兄さんはどんな感じ?」 「なんだか限界みたい」 「へぇそれはいい」 「そうだね。おそろいだ」 「君は良いのかい?」 「仕方ないだろう?」 「じゃあ、満月に迎えに行く」  毎回そんな会話。  そして最近気づいたこと。  燃えるごみの中には僕が作った夜食メニューがとてもミックスされた感じにこんにちはしてらした。  うーん。まあ自己紹介したときも心底驚いた顔をしていたし、そんなものかな……?   「お前が悪い」  夜寝ている間、僕の首を絞める人影。  小黒リクだ。  いつの間に部屋に。そんなことは考えない。  何が悪いのか。遅かれ早かれこうなることは知っていた。いつ爆発してもおかしくなかったのだ。 「お前が鬼だろ! 俺の家族をめちゃくちゃにしやがって!! 俺は幸せだったのに」  首を絞める力が弱い。  こんな力では赤子を殺すのでもせいいっぱいかもしれない。  幸せだったらこんなことしない。なんでこんな事になったのか分からないものは分からない。  彼にとっての僕は確かに鬼かもしれない。  僕はリクの腹を目掛けて近くにあったものを投げつけた。カチコチと音を立てるそれは目覚まし時計。なんて便利な道具でしょうか!!  リクが一瞬ひるんだ隙に、僕は部屋を飛び出す。  リビングから光が漏れている。  そこでは母も父も目がうつろ。二人とも夢の中にいるみたい。 「ウミ!! 待て殺してやる!!」  後ろからリクの声。  そんなこと言われて止まるばかがどこの世界にいるんだアホ。  僕の脳裏にはいつもしていた鬼ごっこの景色。そしてミライの言葉「満月に」。僕は父も母も残して外に駆け出した。  リクの足はとても遅い。意思だけが肥大化したかのように気配だけは後ろまで迫っている。うん、鬼気迫っているとはまさにこのこと。  家を飛び出し、空を見ながら走る。僕の姿が滑稽にみえるのか満月が笑っている気がする。被害妄想かも。リクの気配はやはりすぐ後ろまで。足音は三つ。家族で仲良く追いかけてきたようだ。  僕もいつの間にやら彼らの夢の中に合流してしまったようだ。いつまでも同じ十字路。右に曲がっても左に曲がってもずっと同じ道。  何度目かしれない十字路で、 「家族というものは良いものだね」  ミライが僕に向かって微笑んだ。  僕らは合流したところで、鬼ごっこの本来の役割をこなす事にした。ミライに、 「ウミは囮をやってくれ。僕は周りに灯油とか撒いてるから」  単純な作戦を与えられ実行する。今回は結構派手みたい。  僕らはいつもこうやって鬼ごっこをする。捕まえるのは僕ら以外のもう一人。鬼に憑かれた子。  いつも僕が囮にミライがもう一人に後ろからバットやら椅子やらで殴りかかる。動きを鈍らせたその隙に、僕がもう一人を食べてしまう。  自己申告制なところがあるからほとんどの人は言わないが、鬼にはそれぞれ能力を持っていることもあるのだ。病気の子にはない。つまり僕らのご飯ってわけ。  鬼にもいくつか種類があるらしい。  精神を蝕まれ食われる側の人間。そして、鬼すら食う人間、僕らだ。  鬼以外には巻き込まれて半ば人間としての思考を失ってしまう人なんかもいるけど、それらはまあ副菜。今回は父と母。  メインディッシュはリクだ。 「ウミ! お前だけ! いつもお前だけだ! 俺は誕生日もずっと一人だった! クリスマスも! 正月も! 一緒に遊んだ記憶なんてほとんどない!! 母さんも父さんも仕事が忙しいと思って我慢してたんだ!!」  リクは憎悪もしくは嫉妬かな? それを顔いっぱいにして僕の元へ。いつもここ寸前のところでミライが、 「ごめんウミ」  は?  リクを止めるそぶりを一つも見せずに僕に向かって言った。 「面倒なんだよね、君さ」  ミライの言葉を受け止めながら僕は絶望に包まれた。僕ら相棒だろ? 何なんだよ急に。 「肥大した自意識。とても面倒だ。僕は付き合い切れないね」」 「はああ? 何だよそれ! 相棒って言ったのはミライじゃないか!!」  リクが僕に触れ、父や母も僕に触れた。  家族の親交を深めるためじゃない。僕を殺す為に。  リクの力が弱すぎて僕を殺せないのは理解したようで、リクが命令を下し、母が僕の首を絞め、父が僕の体を抑えて、じわじわと意識を奪われていく……。  僕は特別なんだ。  食われる側じゃない。食う側だ!!  こうなったらミライも――――。  家族で固まっているその中心にいるウミが俺をにらんだ。  付き合いが長いから何となくその瞳の言いたいことは理解できた。「こうなったらお前も食ってやる」そんな所かな?  ウミの口の中、目玉の奥からムカデがダンゴムシややたら肉付きの良い蜘蛛なんかが零れだす。  ウミが鬼を食うときはいつもこうだ。 「ウミお前さ、気持ち悪いんだよねぇ」  一瞬ウミの顔がショックを受けたように歪んだ気もするが、俺は気にせずマッチに火をつけた。  ここは夢の世界。  夢に巻き込まれた俺はどちらかといえば被害者だよね。家族ごっこはよそでやれ。  たくさんの虫に囲まれて燃える元相棒家族はそれはそれは気持ちが悪い。  火が広がるにつれて、徐々に無限に続く十字路は陽炎のように消えてしまった。  消えたのは火と十字路。ウミ達は残っている。 「死んでまでも気持ち悪いんだよなぁ、お前は」      かごめかごめ  かごのなかのとりは  いついつでやる  よあけのばんに  つるとかめがすべった  うしろのしょうめんだあれ?    『鬼』とは、人の心の弱い部分に巣食う魔の通称である。一般に言われる『魔が差す』などの中にはこの鬼によるものも少なからず存在している。  鬼が心に巣食う条件として人間の精神の強さはあまり関係がないようである。一瞬でも落ち込んだり悩みを抱えるなど、その一瞬を狙うようである。  鬼を退治する方法については、節分の行事や鬼の登場する民話を参考にしたが今一つ解明されていない。  鬼に憑かれると、徐々に自分をすり減らし精神病と似た症状が発症する。完全に人間の個がなくなると、体が変質してしまう。今のところ、世間には公表されてはいないが彼らを収容する病院(といっても刑務所のような施設になってしまっているが)を国が設立し、変質した者は発見されしだい隔離されているようだ。  自分をすり減らすスピードは個人個人で全く違うようである。  大切なのは『自分』を認識させてやること。  毎日名前を呼んだり、親身に話しを聞く。聞くだけでは至って至極真っ当な事である。  それでも数日や数週間で変質する者や、かといって発症してからも社会生活を送る者の差はあまり分かっていない。  変質してしまった者は既に人としての意識はない。  隔離しているのも殺せないからではない。  体を切り刻み、体内に薬物を打ち込み……、先人には新人の為に身を捧げてもらうということらしい。  本人に意識はないし、遺族には納得してもらえるだけの金額を払っているようだ。人に害しか与えない、対策もしらない人間が世間から隔離し、いつまでも人間大の怪物など飼えるものか。  大抵は言い値で納得する。  納得しようとしている。  症状の軽い者たちは本人の希望で社会生活を送ることも可能であるし、自分から隔離されるものも多い。最近では国立の病院の中にサナトリウムと称したフロアが作られることもあるそうだ。   「ほらリク。弟のウミよ」  母が手を向けたその先には俺と同じ顔をした少年が笑っていた。年恰好も俺と同じくらい、だから中学二年生かな。俺がそうだから。 「こんにちは、リク兄さん。兄さんの話はお母さんとお父さんから聞いてました。こうして会える日をとても楽しみにしてました!」  そうか。俺は初耳だけどな。  にこやかに笑う少年は俺とは正反対に上品で雰囲気から違う。目の前にあるのがいつも鏡で見る顔だからか、性質の悪い間違い探しみたいだ。    その日は変な日だった。  朝は母にどこにも寄らず帰るよう厳命し、家に帰ると仕事でいないはずの父に病院に行くと言われ家族で家からそれなりに遠い国立病院に向かった。  父の運転がいつになくゆっくりとしている気がする。  親戚の誰かが事故にあったのだろうか。 「なあリク。お前、弟は欲しいか?」  ふと父が口を開いた。 「なんだよ。急に」  さすがに俺は焦った。  もうコウノトリが赤ん坊を運んでくるなんてことを鵜呑みにしている年齢ではない。 「欲しいも何もないよ……」  俺の様子を察してか母が、父を嗜めた。  そして、何となく台詞を間違えたと気づいたらしい父は言葉を選ぼうとしては口を閉ざすのを繰り返した。  その様子を見てか母は最終的に『鬼』というものについてのみ説明していた。  なにやら、病状が進行すると人でなくなる、とか。でも社会生活を遅れてる人もいるのよ、だとか。 「おじさんかおばさんがその鬼になったってこと?」 「母さん」 「……あなたにはもう一人兄弟がいるのよ」  父に先を促され、母は少しうな垂れて言葉を紡ぎだす。 「リク、あなたは双子なの。2歳までしか一緒には暮らしていないから覚えていないのかもしれないけれど。覚えているかしら」 「……は、初耳です」 「そうね、そうよね……。今日はあなたの弟が退院する日なの」  今年度最大のドッキリか何かかな……。 「鬼の話は何なの?」 「その子の病気よ」  退院して大丈夫なんかそれ!  かくして、拒否権のない俺の目の前でいかにも病弱な少年が微笑んでいるわけである。  今でも鬼は感染すると考える人も少なくはないので、家にあった彼に関するものは全て処分されてしまったらしい。写真の一枚すら残さずに。  そんなものかな……。 「ミライくん」  青年は真っ白な部屋で、力なく振り向いた。 「残念だったね」  病院に暮らしているとはいえ、社会生活もそれなりに満喫していたようなので、ニュースは既に彼の耳にも入っていたようだった。  彼と仲が良かった少年が退院した数ヶ月後に怪死したのだ。世間には事故死と発表されている。  しかし、勘の良い彼に嘘を吐く気にはなれず、 「ウミくんの一家は全員が鬼が巣食っていたようだよ。悲観しての自殺だと皆思ってる。方法についても、正常な判断が出来なかったと」 「知ってます」  青年は悲しげに笑った。 「ウミくんは体の変質は見られなかったが、鬼はどんどん肥大化していたから。少し魔が差しただろう彼の家族もそれに侵食されたんじゃないかと言われてるよ」 「珍しいですよね。家族が全員。しかも三人は気づかれもせず今まで過ごしていたなんて」 「ウミくんは特異な例だけれど、偶々全員が悩みを抱えてそれが触発されて事故になったらしい」 「そうですか……、酷い偶然もあったものですね……」  彼の仲の良い子供がこんな事になって、社会に不安を覚えなければ良いが。 「そうだ。ミライくん」 「明日の天気ですか?」 「あ、……うん」 「金曜日はデートですもんね。残念ながら雨だと思いますよ」 「やっぱり?」 「天気予報もそうですよ」 「ミライくんの天気予報は百発百中じゃないか!!」 「はは、占い師でもやろうかな?」  ミライくんはとても好青年だ。彼に鬼が巣食っているなど信じられないくらいに。
  • 2022年11月8日

    なんか復活してきた

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  • 2022年2月17日

    2022年

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