「何か誰か(
https://kakuyomu.jp/works/16817330654699380107)」を投稿しました。
2016年7月16日が最終保存日である「誰か」を修正したものです。
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「誰か」
同級生の話。
彼女が住んでいるのは結構な山奥の村だ。
あの日山に行かなければよかった、これは彼女の口癖。
彼女が山に行くと、樹液が光る木があったらしい。
ふと気になり近寄った。
そこまでしか覚えていないらしい。
そして響くサイレンで意識を取り戻した。
はっと周りを見渡すとあたりは血にまみれていた。
彼女は殺人をおかしていた。
しかし彼女は罪には問われなかった。
事件自体が隠ぺいされ、彼女は家の蔵に幽閉されている。
蔵の扉が開くたび、彼女はまた意識が遠くなる感覚を覚えているという。
彼女の中に誰かいるのか、私はいつも気になるのだ。