お寺で小規模に催される怪談会で、私は学生時代に見たおかしな夢の話を話してた。 解決した話のはずだっただが、それはまだ続いているのかもしれない。

電気がついている教室に入ると、友達が３人。鉄ちゃん、スズちゃん、キョウくん。 その顔を見て、この前事故で死んでしまったのに。 そう思って、私は内心、複雑だった。 今日は鉄ちゃん…

食べ歩きが趣味の同僚に誘われた山奥の定食屋。 ザクロ定食、普通のロースカツにしか見えないそれには秘密があった。 ※2016年夏に書いていたものを修正してアップしています。

「母さんに元通りになってほしいか？」 　そう聞かれた。 　俺は頷いた。 　母さんはまだ見えない妹と話をしている。 　妹が事故で死んでから、母はそれを認めずついに妹の幻覚を見…

私のクラスにはいくつかのグループがある。 マンガ友達の子が学校に来れなくなった。 だが、ある日白昼夢を見て……。 2016年に書いてたものを修正してアップしています。

私は片頭痛持ちで、天気が悪いと頭が痛くなってしまう。その日も予想通り雨が降った。 ※即興小説トレーニングでテーマ「恋のお天気雨」必須要素「頭痛」制限時間1時間で書いたもの。

即興小説トレーニングでテーマ「肌寒い境界」必須要素「ロードローラ―」制限時間30分で書いたものです。

姉に次ぐヒーローとなるべく、一生懸命勉強していた俺は、部活の顧問にスポーツ推薦を勧められた。 ※即興小説トレーニングでテーマ「今度のヒーロー」必須要素「予備校」制限時間1時間で…

私は死んでしまったらしい。 気づくと一面真っ白な世界に立っていた。 親切な人に勧められるまま映画を見ると、何もかもが白い。そこで意識すると、おかしなことに道行く人全てが白い恰好を…

即興小説トレーニングでテーマ「おいでよ小説の書き方」必須要素「変なにおい」制限時間30分で書いたものです

即興小説トレーニングでテーマ「許されざる蟻」必須要素「会話劇」制限時間30分で書いたものです

女祭りと題されて女性アーティストが参加するライブ会場。最後に出たのは男だった。 その事がもやりとして頭を離れない。 このライブは成功か？　それとも失敗だったのか？ ※即興小説ト…

火事があった我が家は真っ黒にすすけてしまって、崩壊寸前だ。屋根には穴が開き、雨漏りもする。 あの日、私たちが眠っている間に、家から出た炎が全てを焼いた。 ※即興小説トレーニング…

即興小説トレーニングでテーマ「調和のとれた墓」必須要素「唾液」で制限時間1時間で書いたものです。 エブリスタに投稿していたものです。

不可解な現象が起きる部屋。霊感がある彼女に見てもらうと大笑いしはじめた。 俺が恥をかいて死にたくなると、テーブルの上に和紙に包まれた小刀が現れるのだ。 ※昔エブリスタに投稿して…

ぼっちゆえに辿り着いた不幸の手紙の最終地点、それが私だ。 社会人になった時、ビビりな妹からチェーンメールが送られてきた。それも二通だ。 2016年に書いたものを修正してアップし…

　アルファポリスにも投稿しています。 　モンスターに追われ、逃げ込んだ先でスライムと戦い、それから先の記憶がない。 　はっと気づくと俺は現代日本の広告宣伝トラックの運転手に憑依…

　アルファポリスとノベルアップにも投稿しています。 　それは民衆に広がる迷信めいたものだった。 　はるかな昔、『落ち人』がこの世界にもたらした幸福の一つ。そう呼ばれる遺物や植物、…

　ノベルアップにも投稿しています。 　私たちの惑星はもう終わりが見えていた。成長しすぎたのだ。 　地表を覆いつくし、子枝を食らうはめに陥った時、私たちは希望の惑星を見つけた。 …

　海面上昇で海に沈みゆく都市に住む『僕』の話。 　アルファポリスにも投稿しています。 　即興小説トレーニングでお題「悲観的な風」必須要素「扇風機」で書いたものです。

　この世界は箱であり、上位の存在の采配によって生死をも操られてしまうような場所であった。 　箱と箱の狭間、忘れられた世界でただ一人存在する『私』の話。

おじいさんに救けてもらったきつねが、恩返しのためにおじいさん息子に化けていたが、本物の息子が帰ってきたことによって正体がバレてしまった。そのままおじいさんの家を後にしたきつねだっ…

数年空き家になっている上の部屋。 何かが住み着いているらしい。私は「うるさい」と天井を棒で叩いた。 それからだ、それが私の部屋にも合わられるようになったのは。 昔エブリスタに投…

　そこは地元では古くから愛されている遊園地の一画。 　俺は都市伝説好きな先輩と共にその遊園地のお化け屋敷に訪れていた。 　その遊園地はカップルや家族連れが多く、どうにも男二人の…

何度目かのチャンスがやってきた。 俺は彼女が傘を持っていないことを確認して、玉砕覚悟のセリフを言う。 ※エブリスタに昔投稿していたものを修正してアップしています。

深刻そうな母は枕元に出る幽霊に恐怖しているが、実は今もそこかしこに幽霊が現れている。 しかし母は気づかない、鈍感だから。 ※202105に書いたものを修正してアップしています。

常にもくもくもくもく、俺の家は一週間前に出来た焼き肉屋に侵食された。 ※即興小説トレーニングでお題：楽観的な食事 必須要素：扇風機 制限時間：15分 で書いたものです。

悪い事をすると罰が当たる――僕はそうばあちゃんに言われながら育った。 ばあちゃんが死んだ日、お母さんが不思議な人形を棺に入れた。 ※昔エブリスタに投稿していたものをアップしてい…

夕焼けを歩いている恋人同士の二人。 それは作られたものだった。 むかしエブリスタに投稿していたものをアップしています。

　俺の地元ではてるてる坊主を作るときに、着物を着せてやることがある。 　山に住んでいる日和姫に晴天を願ってのことだ。 　日和姫は山の中腹あたりの洞窟に住んでいる。たまにその姿を見…

友人と釣りに行った日、不思議な子供に出会った。 ※数年前に書いていたものを修正してアップしています。

　箱庭さんの名前の由来は、どこの扉も開かないけれど、住んでいる人がいるから。 　箱庭っていうのは箱の中に世界を作るんだ！ 　だから彼女は家の中に閉じ込められてるようで閉じ込めら…

　友達を見下ろしながら俺は思う。これは悲しいことじゃない。進化の末の結果なだけなんだ。 　自分に言い聞かせるように、思い出を反芻（はんすう）する。 　何年か前にcomicoに投…

即興小説トレーニングでお題「今日のゲストはパラダイス」必須要素「サッカーボール」で書いたものです。 　俺は悩んでいた。 　中高一貫校、目をつけられた時から終わったと思っていた。…

弟は大学に進学するために一人暮らしをすることにしたらしい。なんでも駅から徒歩三分ほどでとても広い部屋が2万円。明らかに事故物件。 そして弟の身に怪奇現象が降りかかった。 ※デー…

インターネットサーフィンをしているとおかしなサイトを見つけた。ログインすると会員登録していないのにマイページが表示される。 そのサイトにはスタンプが貯まっていた。 ある日おかし…

パチンコ屋に行った。そこでおかしな男を見つけた。 目当ての台の隣に座り、男を見ていると目が合った。

もうずっと昔に、地球は汚染物質に塗れてしまった。 人類は生き残るために様々な生物と融合した。 平和になった地球で、ぼくは樹木化した少女のそばに芽吹き続けた。 だが、その平和は宇宙…

メンタルチェッカーの数値はいつも一定で、家族も心配するほどだった。 楽しいもつまらないもない。 ただ毎日を上手くこなしていた。 『メンタルチェッカーで感情が高ぶったもので才能が分…

人類と宇宙人類との戦い。 いつも人類が負けそうになると宇宙陣営は引いていく。その理由はとある流行動画のせいだった。

ことの始まりは、地球に宇宙人がやってきた所から。 その宇宙人たちは友好的で、おかげで地球上から戦争がなくなった。 そういったところで、地球人たちは思った。 宇宙人たちは犬や猫と同…

　数人の冒険者たちが照明を消した酒場に集まっていた。 　旅人から聞いたばかりの『百物語』をしようと盛り上がったのだった。 　百物語が終わると不思議な事が起きると言う。

　僕はいつまでも彼女の親友だった。 　大好きだったけど、僕には彼女を幸せにすることはできないし、彼女の夢を叶えることもできなかった。 　だからそばでずっと見守っている。 ※20…

いつも通りに家を出た。ふと気づいた時、異様に静かだったせいか、急に聞こえ始めた周りの音がうるさくて目眩がする。 駅に着くと、とたんにザワザワとしたたくさんの人の雑踏が聞こえ始めた。

即興小説トレーニングで「知らぬ間の事故」必須要素「首相」で書いたものです。

即興小説トレーニングで書いたもので、エブリスタに投稿していたものです。

先輩はぼくの理想ともいえるサラリーマンだった。 ぼくよりも一年先輩というのが信じられないほど仕事が出来る。結婚していて最近子供が生まれたばかり。部下にも慕われて、上司にも可愛がら…

※即興小説トレーニングでテーマ「男の出会い」必須要素「会話劇」で書いたものです。

四月、新入社員として働き始めたが慣れない労働で、私はポカミスを繰り返していた。そして今日、ファックス付きコピー複合機を破壊してしまったのだ。 このミスをどうやって取り繕えば良いだ…

地面に大量の血痕が落ちていた。このような現象は、世界各地で起きている。 事件は様々な憶測を呼んだ。 調べが進んでいくと、それは血ではケチャップだという事が分かった。 ※即興小説…

裁縫が趣味の少女、ネットだけが彼女が外界と繋がる窓だった。 だが、そこで得た同類の仲間はどうやらおかしな人のようだった。

悪魔祓いの場に六芒星サングラスをつけた聖書も読めない男がいた。その男は悪魔の言葉にも揺らぐことなくヘラヘラし続けていた。 私は全てが終わった後に、彼に話しかけられた。

※即興小説トレーニングでテーマ「勇敢なスキル」必須要素「コメディ」で書いたものです。

齢百二の先輩囚人。彼女は刑務所の伝説のババァだった。 ポジティブの秘訣を聞いた私はその話で全てがバカらしくなった。 ※即興小説トレーニングでテーマ「すごいばばぁ」必須要素「囚人…

僕は彼女を思い出す海が嫌いだった。 前は心地よかった潮風の香りも、今では嫌な記憶をよみがえらせるものだった。 ※即興小説トレーニングでテーマ「僕の嫌いな潮風 」必須要素「チューペ…

人は12歳の誕生日に、ある手術を受ける。 頭に受信機を埋め込むのだ。 すると『天の声』が聞こえるようになる。 おかげで人はよりよい方へ向かって生きることができるようになった。声に…

とても可愛い幼馴染と結婚する。その為に何とか祖父母に挨拶したい、そう思っていたのだが……何とも様子がおかしかった。 ※エブリスタ様に投稿していたものです。

母が行方不明になった。 一か月後、帰ってきたは良いものの、毎日別の母が帰ってくるようになった。母同士が争い、彼女たちは傷ついていた。 二人とも青い血を流していた。 ※エブリスタ…

朝、目が覚めると左手がシャコになっていた。 原因は分からない。 ※即興小説トレーニングテーマ「左の反逆」必須要素「体の一部がシャコになる」で書いたものです。

※即興小説トレーニングでテーマ「僕の好きな空想」必須要素「傘」で書いたものです。

「私、学校でも成績が良くて、肌も綺麗だから高価だねって褒められるのよ」 この学校で最も優秀で無邪気な少女が言った。 卒業について聞くと、彼女は嬉しそうだ。 成績優秀者の少女が去り…

※即興小説トレーニングでテーマ「怪しい小説の書き方」必須要素「クリスマス」で書いたものです。

アルファポリスとノベルアップにも投稿しています。 露店で見つけた何の効果もないマンドラゴラの置物。触ってみるとこの世界では触れることのなかったシリコンのような質感だった。 異世界…

魔物食らいとして仲間がすぐに去ってしまう勇者ディッシュ。彼の仲間は戦闘スキルをまったくもたない料理人のミールだった。 二人はドラゴンを倒し、その場でおいしい『憧れのドラゴンステー…

人類が減り、海から生き物が侵略を始めたはるか未来。モンスターと区分されるほどに凶悪に進化した生物たちに立ち向かう人々がいた。その中でも食料事情まで改善する可能性を秘めた『寿司マス…

応援していたアイドルゆめみんが人気がないからと事務所に『卒業』させられてしまった。 止まってしまったSNS。数年して、そのSNSに更新があった。 ゆめみんがまたアイドル活動をはじ…

あまたの世界より強い願いをもった魂が落ち来る原初の世界。 　願いが力になり、そして力を持った魂はこの世界から渡り元の世界へ還っていく。その強く変化した魂は、さらに世界を変革させる…

うちの村には神隠しの山と呼ばれている山がある。 そこは厳重にフェンスで囲まれて入れないようになっている。が、そのフェンスは壊れていた。 俺は山に入り込む。だが、何も起きなかった。…

　AI管理社会のとある病室。そこにいる『異端』のロボットや管理AIたちは、奇跡を目にした。 　本来は≪ドナー≫になるべき患者が、数十年もの眠りから目を覚ましたのだ。

　プチパーティーを待っていた焼き機は、どうだろうカーテンを閉め切った部屋の中、陰気な疲れ切った社会人に光を当てている。 　数か月前に俺は高校時代から付き合っていた彼女と別れた。だ…

　『眠り病』は近年発見された寄生虫が起こす事象だ。強い幻覚を見せ、脊椎と脳に埋め込んだ同調デバイスを狂わせる。宿主の命が危なくなる瞬間に近くにいる人間のデバイスをハックする。 　…

　世界中、小さな能力者は多かった。サイコキネシスだったり、怪力だったり、テレキネシス、パイロキネシス、クレアボヤンス、エレクトロキネシス、その数は多岐に渡る。 　技術をヒーロー組…

　夏休みの宿題が終わらない！ 　明日やろう明日やろうと思っていたら、もうすでに夏休みは終わろうとしている。私だってバカじゃない。一行日記とあさがおの観察日記はきちんと書いていた。…

　天井からヒモが垂れている。頭の上に真っすぐ降りてくる。 　それを掴んだ。体の重さは感じない。どんどん登っていく。 　急に体が重くなった。 　振り向くと自分が眠りに落ちる瞬間が見…

とれたて新鮮な20220328今朝見た夢のお話です。

勇者は追放された。処刑することができなかったためである。 そして訪れた寂れた流刑地で一つの名前を叫んだ。 ※即興小説トレーニングでお題：薄汚い流刑地 必須要素：ピアノ で書いた…

おせちを食べる男は、寂しそうに父母が生前好んで読んでいた雑誌を供えた。 しかし、客観的に見ると、そこにあったのは――。 即興小説トレーニングでお題：セクシーな正月 必須要素：ご…

　アルファポリスにも投稿しています。 　いつからか、学校は学び舎ではなくなってしまった。 　宇宙から飛来したとまことしやかにニュースなどで噂される怪物たちから逃れる避難所として…

「恋してるってどんな気分？」 ぼくは一目ぼれした同級生と運よく日直当番になることができた。二人っきりの教室で、同級生――桜田咲は無表情でそう聞いた。 そんなラッキーな機会にぼくは…

滅びた世界を生きる少女が拾った文明の残滓。彼女は恋を知り、失恋を知り、歌の力を知る。

君は入院しているのか体が弱いのかもしれません。いつも不機嫌だったり、表情の乏しい君に出会った時からぼくは笑顔を見たかったのです。 ぼくはその気持ちを君に伝えるための言葉をまだ知り…

いつしか朝日もあがってしまった。私はどうしても昨日のうちに言いたかった言葉をやっとのことで呟いた。

アルファポリスにも投稿しています。 見えない友達の話。

アルファポリスにも投稿しています。 大陸ごとに神が存在する世界、皇太子妃であり公爵令嬢であるメリーナの住む大陸を治める月の神ユグオンは、代替わり以降、奇跡も不幸も起こさないことで…

即興小説トレーニングで愛と憎しみの事件 必須要素：全力のグロテスク 制限時間：15分で書いたものです。

アルファポリスさまやノベルアップさまにも投稿しております。 『あなたに特別なオファーがあります！』 そんなメールに応募したところ、なんと人工知能付き冷蔵庫がうちに来ることになった…

最速で神絵師になる方法、教えます！ アルファポリスとノベルアップ+にも投稿してまーす！　これは完全なる真実ですからね。 Twitterで呟いてこれは決まったｧと思ったんですがど…

アルファポリスにも投稿しています。 タクシーに乗った私は、アンケートをすすめられ、ふとタクシー会社のHPを見る事にした。 例の運転手の名前には『ゴッドハンド中村』と書かれていた…

ネッ友に相談すると、悪夢には枕の下に何か入れれば良いらしい。 俺は対幽霊特攻策として遺影を枕の下に入れていたのだが……。

　一歩踏み出すきっかけが欲しくて、都市伝説的な噂を信じた私。 　しかしその噂は本当だった。私が水たまりの波紋に見出したのは、とある女性の幸せな一生だった。

長編シリーズの文体が、作者の病気が疑われるほどに変わっていた。 それでもめげずに追いかけていたものの、いつしかその物語は文体だけではなく設定も何もかもが変わっていく。

ぼくははじめての恋をした。異界の神に。 自殺者のうろつく森で、ふいに現れた糸をつむぎ続ける女神。ぼくは彼女を一目見て全てを理解した。 ぼくの役目と、価値を。 アルファポリスとノ…

文明が発展し、住処を奪われた化けタヌキと化けキツネ。 両者は協力し合う事で現代まで人間社会に溶け込み生き残ってきた。 そしてまた現代に、タヌキとキツネは会談していた。問題はタヌ…

世界から猫が消えた。 猫という動物は概念になり、猫植物や猫石や猫星になった。 こんな世界になって出会った一匹の星と俺の話。 アルファポリスとノベルアップに投稿しています。この…

森から出る事を夢見ながらも、言いつけを守り入口を見張っていた森の民の少女――マリンは、ある日異変を見つける。真っ白な少女が森の中を走っていた。 少女を見れば、なんとマリンとそっく…