2024.1.29
「ドロップ」をお読みいただいた、また途中までお読みいただいている方々に深くお礼申し上げます。
本日最終回で完結しました。
この作品は、ほぼ20年前に書いた長編第2作目で、1作目「黒い美学」の半年後に完成させました。
その間に初の短編にチャレンジして、「十年目の花火」を書き上げました。
初作の黒い美学はかなり短期間で書けましたが、短編は結構難しく感じました。どちらも楽しく書けたのですが、このドロップは、割と時間が掛かり、それほど楽しく書けませんでした。
「黒い美学」はSFを書こうとして、結果としてミステリーになってしまったので、途中で辻褄をあわせるために、強引な手法をとりましたが、当時はその強引さも楽しさの内でしたw
一方、「ドロップ」は普通にミステリーを書く手順で、結果を先に考えて、そこに帰結させる書き方をしたのですが、その書き方は自分にとって窮屈でした。
自分の作品の中で育ったキャラクター(登場人物)たちが、自由に考え、交流し、どうなって行くのか作者自身にも分らない状態の方が、書いていて楽しいと、私は思ってます。