2022年10月23日の更新から265日が経過した今日、ようやく続きを公開することが出来ました。
あれから、リアルでは中々苦しい状態が続いておりました。
転勤、引っ越しが重なり、コロナウイルスに感染して40℃の熱にうなされ、現在も味覚と嗅覚が戻らない中で仕事に家庭に、せかせかと生活に追われてました。
が、更新出来なかった最たる理由は、何を隠そう「書く事が辛い」というモノでした。
リアルで苦しい状態の只中に在るのに、その最中に、苦境の連続に突入していく主人公に向き合えなくなり、遂には読み専だった立場に甘んじて「インプットの時間」という建前の陰に隠れ、書くことから逃避する毎日でした。
趣味の一環なのだから、物書きは楽しみながらやるべきなのでしょうが
「楽しんで好き放題に書き殴って、いい加減な内容を公開する」のとは、また別の話である――と自分自身の首を絞めてました。
再び作品に向き合えるようになるまで、別の事をして過ごしていました。
このまま書かなくても良いのでは、と思うこともありましたが「自分自身が好きで始めた事を、最後までやり遂げられない」というのはどうにも許容出来ず、さりとて思ったように書けず。
……別の趣味でキャンプやプラモ、銃いじり、家事、料理……何をしてても
「このまま途中で投げ出すのか」
「思いがけずあれだけ読んで頂き、応援して下さる方がいるのに、それに応えられないのか」
そうした自責の念が常に頭の片隅に渦巻く、そんな265日でした。
その間、新たに読ませて頂いた多くの作品。
新しく知り合うことが出来た作家の方々。
文学フリマから得られた熱量を血肉に替え、4月の後半からバラバラになって四散していた最新話の再構築に着手することが出来ました。
そこから約45日。「自分が書いた文字を見るだけで吐き気を催す状態」からどうにか立ち直り、書いては消して書いては消してを繰り返せる……つまり以前の状態に戻る事が出来ました。
これは、普段からTwitterでお世話になっている方々のおかげです。
265日も更新できていないのにも関わらず、応援宣伝リツイートを続けて下さる方、ほったらかしの本作を読んで、感想や評価を入れて頂いた方々(そして家庭を支えてくれる妻)に、最大限の感謝を込めて、改めてこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
そして、地対空ミサイル部隊を仔細に描いた「少女SAM中隊」(
https://kakuyomu.jp/works/16816927861834460753)を遺して世を去ってしまった盟友、わんわんグルメさん。生前の彼と交わした「生きて続きを書く事が出来るなら、必ず完結させて欲しい」という言葉を胸に、ようやく連載を再開することが出来ました。
265日ぶりの更新。拙い内容、未熟な文ではありますが、エタることなく、こうして最新話を送り出せたことは、本当に何事にも替えがたい想いです。
全ては、皆様のお陰であると、改めて此処で声を大にして申し上げさせて頂きます。
完結に向けて力の限りを尽くそうと思います。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。
2023年7月15日 防衛太郎
https://kakuyomu.jp/works/16816927862563406346