こんにちは、一路傍です。
まずは下記画像をご覧くださいませ。掲題の通り、第2巻の追補に載せるエピソードの募集となります。
ラノベ業界では、読者にエピソードのアイデアを募るというのは初の試みになるのではないでしょうか? ――
「はん、どうせネタが切れたんだろ?」
「何せ10万字超の大幅加筆だもんな、ほぼ文庫一冊分じゃん?」
「ほらほら、素直にネタくださいと言っちゃえよ? 楽になるぜ?」
――はい、ネタください!
というのは半分冗談で、実のところ、本編の方はほぼほぼ出来上がっています。
書籍化にあたり、タイトルが『魔王スローライフを満喫する』となったこともあって、第1巻の帯にあった「国造り」、あるいは「スローライフ」要素をより色濃くして加筆しているわけですが……今回はそれとは別に私のちょっとした野心からの募集なのです。
ところで急に話は変わりますが、AIが発達したら将来的に小説はどうなると思いますか?
私は『大きな物語』が終わると考えています。
ここでいう『大きな物語』とは、私たち作者が創作するたった一つのストーリーのことです。
つまり、十数年後に小説は、読者の求めに応じていかようにストーリーも、あるいはキャラも、設定も、文体までも変じていくメディアになるのではないかと考えているわけです。
たとえば、作者は大まかなプロットを提示して一話をネットに上げます。そこにAIがサポートにつきます。読者は一話を読んで、作中のキャラの問いかけに、もしくは行動に対して何らかのリアクションを書き込みます。そこからAIはプロットに応じて、幾つものショートストーリーを展開していく――
いわば、自動生成するノベルゲームのようなイメージですが、小説に限らずあらゆる創作はより双方向なものになっていくと、私はみなしているわけです。
そもそも、私はよわよわ作家。エッセイの『時代遅れのツェッペリン飛行船』を読んでくださった方はご存じの通り、何せ二十年間も下積みをしてきたド底辺作者です。
その間、投稿サイトなどに出しては感想でダメ出しをくらい、都度泣きながら作品を直してきました……
実際に、拙作『魔王スローライフを満喫する』も、なろうパイロット版 → なろう改稿版 → カクヨム増補改稿版(なろうにも反映) → 書籍版と、読者と二人三脚して改良して、やっと担当編集に拾ってもらったという経緯があります。
要は、私はAI以前に読者ありき。読者と一緒に作品を創っていくというのがスタイルなわけで、せっかく作品で「国造り」をやっているのだから、何なら本造りも共にやろうよ、めちゃ面白いの創っちゃおうよ、と考えついたわけです。
と、まあ、長々と記してきましたが、今回の公募で注意していただきたいのは、第1巻(WEB版では第一章、もしくは第一部)内に登場したキャラクター、場所を使ってくださいという点です。第二章(第二部)の範囲で新たに出てくるキャラや場所はNGになります。
あと、ご当選となった応募者の方にはあとがきにスペシャルサンクスとしてユーザーネーム(または実名、ペンネームやペットの名前なども可)と、サイン入りの第2巻を進呈いたします。
当選連絡は四月上旬頃、担当編集からtwitterのDMを差し上げますので、DM解放をお願いいたします。
最後に、よわよわ作品によるあまりにも実験的な試みということもあって、応募自体がほぼほぼなかった場合、顔馴染みの作者さんに「サクラになってください!」と、土下座しにいきます。そのときはなるべくやさしい気持ちで接して上げてください。じゃないと作者が泣きます……(;ω;)
何卒、よろしくお願いいたします。