『血と肉と骨』完結しました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888932816通して読んで、ざっと直して、特にラスト二話ちょちょっといじって、これで終わり。さっそくレビューや☆などちょうだいしていて、ありがとうございます! 誰にも読まれない話だと思っていたので嬉しいです。書き直した分、不安だったので、大成功って言っていただけて嬉しかった……。感無量です。
サディズムとぼくみたいな話です。こどものころサディズムを反転したらマゾヒズムになるみたいなことを聞いて。なにいってんだ?と思ってそれでフロイト嫌いだったんですけど、ドゥルーズが「そんなことないよよく考えよ?」て論破してて安心しました。フロイトのあやまりはだいたいドゥルーズにめためたにされてる。自己破壊というか破戒だ……。
最近だとサディズム単体ではDMSから外れてて、他の障害によく付随する特徴だってことに理解が進んでるみたいですね(かといって単体で存在しないこともないが)。マルキドサドのせいで性的逸脱とサディズムが混同されてる気がするのでサドも嫌いです。投獄でかなり神経尖ってた時に書いたあれをそのまま思想書みたいに読んだらあかんのでは?
プレイ的なSMもふつう成立しなくないですか? 嫌がってるのが好きって言ってるのに喜んでどうすんだよ。ってなるよ……。単純に「あ、君たちそういう特徴なの? なら利害あいますね、ひとまとめにしときますね」ってしないで、別物だよ……。
ラスト手前の鈴木君の独白は結構いい線いっていると思う。もっと自分で喋れよ、ぶつかってこい! とは思うものの、彼自身の特性として上っ面だけを滔々と喋り倒すみたいなところがあるのでほんとうに難しい。その下の層を抉り出すような。なんか仕掛けが出来たらよかったのかもしれない。今思うと。
それで東京事変のラストアルバム『大発見』を聴いているのですが、ほんと大発見だった。なにこれすごくいいじゃない。椎名林檎時代の癖と、東京事変の癖と、いい感じに融合していてのびのびしている。聴いてて気持ちいい。
なんでですかね、林檎さんの場合は「この曲のパターンまた使いまわしてる」ってのを見つけても「あの物語まだ続いてるんだ~」みたいに好意的に見てしまいます。え、っていうかこれスポーツの続編じゃない? 曲対応してない? 力が抜けて成熟した大人の「スポーツ」って感じで最高でした。