・本山川小説大賞の結果が出たよ。
こっそりこの(
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886526797)作品で参加していたのですが、無事憧れの大澤某先生と秋永某先生に作品を読んでいただくことに成功しました。しかも今回は大賞作品をVtuberの本山らのさんが朗読してくれるらしいですよ。イラストを寄付してくださる方もいるとか。すごい。
しかもこのお三方による全作品講評付きです。ありがてぇ。ありがたや。調子乗ってコピペとかしながら振り返りたいです。著作権的にどうなんですかね? 丸コピペは。やばかったら即消します。
ーー(以下引用)ーー
まずめちゃくちゃ文章がうまいですね。単純な文章力だけで言えば、すでに商業レベルだと思います。ただ、それだけになんだかつらつらとした内容で終わってしまったのが実に惜しい。どうなるのかな、どうなるのかなと先が気になって読み進めていったら、最後までとくになにもなかったみたいな。ストーリーラインで分かりやすい鼻先のニンジンがあるわけでもないのに、先が気になってどんどん読み進めてしまうというのは、これはもう単純な文章の感触だけのものですから、その点ではものすごい才能があると思います。あとは、ちゃんとエンタメてきなオチが用意されていれば100点満点です。
登場人物の息遣いを感じられる良い作品でした。こういった女性一人称が好きなんですよね! キャラクターと文章は非常に良いので、あとはもう少しストーリー展開にスパイスを入れたら更に良くなると思います。物語が終わっても登場人物達の日常は続いていくんだろうな……と感じさせられる良作だと感じました。
若くしてベストセラー作家になったものの、中年になった現在は引退状態のくうちゃんと、その幼馴染みの紗栄子。ふたりのつかず離れずの交流を描いた小説です。劇的なことは何も起こりません。くうちゃんの作品が映画化されるとか、紗栄子に刺激されて新たに筆を執るとか、ストーリーはあるんだけど、なんというか……それも含めた「生活」を追う筆致が落ち着いている。この作品は、地味なお話でも、魅力があれば「無」ではないという好例です。魅力というのは、文章力だけの問題ではなく……人間を、世界を、どう見つめ、どう触れているかということになりましょう。くうちゃんと紗栄子の感じること、話すことに、型どおりではない息遣いを感じるのは、ひとつひとつの感情やふるまいの善し悪しを、作者が自分の手で確かめてから言葉に起こしているからだと思います。
――引用ここまで――
上から順に「謎の概念」「謎の狐娘」「謎のサブカルクソ眼鏡」先生ズです。
めっちゃ納得ですよ。エンタメ性の低さは感じていて、こちらの賞、ひとり二作までという縛りがあったので、どうにかエンタメに振り切って中東系イケメンランプの精と二十代女性の短編を二作目に投入しようと思ったんですけど全然間に合わなかった。だめだった。難しかった。
マンガとか小説の上質なエンタメ作品は大量に読んできている自信はあるんですが、書くとなると全然ですね。難しい。
でもお三方から文章を褒めていただいたのは嬉しかった。自信になりました。無ではない、というお言葉をいただいたのがすごく光栄でした。ありがたい。希望になりました。
投稿し始めの頃は文章自体ももっと下手だったんですが、書き続けてるうちにだんだん文章力も上がってきているのかなと。あとはもう少しギミックとか仕掛けとか演出にも気を配ってみたいです。構成でお話を引き締められたらな、と思っています。
先生方、講評お疲れさまでした。特にサブカルクソ眼鏡(敬称)先生は災害に見舞われて大変だったはず。一時期は電気も止まっていて、物流もいまだに安定していないのではないかと思います。そんな中連絡を取り合って講評をすべての作品に書いてくれたお三方に敬意と感謝をこめて。ありがとうございました。愛というか、ガッツを感じました。
受賞作はどれも面白いのでおすすめ。大賞の「CQ」は不思議なSFというかファンタジックな作品。独特の雰囲気が魅力です。「壱百度詣のプロポーズ」は、現代を舞台にした不思議な作品です。離婚を切り出すうざかわヒロインが面白い。「さっちゃん」は難病を患い闘病中の姉と妹の話なんですが、胸糞な方向の話かと思いきや、爽やかな読後感。金賞の「サンライズ・コーストライン」銀賞「女王と将軍と名もない娼婦」はすいません、まだ未読なのでこれから読みます。特別賞の「八月のファーストペンギン」はすごく面白そう。
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ブログ 大澤めぐみの落花流水
http://kinky12x08.hatenablog.com/entry/2018/09/20/002549 すごく楽しかったです。これが創作勢の祭りか……!