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スポーツの秋ということで。

東京事変のアルバムは3rdまでしか聴いていません。と言ったところ、4thの「スポーツ」がいいんですよ、と教えてもらったので、聴きました。よかった……実によかったです。


電波通信の疾走感。発してんだ、からのアクティブ、インタラクティブ、ハイパラクティブの畳み掛ける流れがたまりません。脳内と灯台。リンクとシンク。ジャックとハック。キャッチミーときゃつら。この辺の呼応がさすが林檎さんという感じ。

能動的三分間はこれは……バンドメンバーとの息もぴったりですね。某都民のときも悶えてたんだけど、浮雲さんのコーラスがかっこいい。しっくりきますよね、このふたりの掛け合い。浮雲×林檎で「顔」を録り直してくれないかな? とも思ったりします。
聴きな、と、効きなをkick it up,kick it downと発音するところなどああ。これぞ。と言った感じで萌の感情しか生まれませんでした。この三分でラーメン作れますね。おされキッチンタイマー。

絶体絶命は泣いた。キラキラ武士が思い出されることを除けば、間違いなくこれまでで一番の胸きゅんソング。私は事変の曲の中でこれが一番好きです。椎名林檎の可愛さが濃縮された果汁という感じで。聞く度胸が締め付けられて涙ぐんでしまう歌でした。

乗り気 これももう。椎名林檎平常運転です。という感じで心臓がポップミュージックで溢れて張り裂けそうでした。そもそも下段ががら空きなんじゃい。交通ルールがなんぼのもんじゃい!みたいで良いですよね。あ、これは寺門通ちゃんだった。丘サーファーっていう言葉のチョイスがもう。これ。私はこれを待ってたんです。好きや。そうなんですよ、あなたは全部もってたんだから。

そして閃光少女。透明人間、キラーチューン、閃光少女の順に並べるともう。。。。なんか泣けてきますね。体を使ってパフォーマンスするということはこういうことなんだ。女は後ろ姿で語るんだなと思いました……。

他の曲も全部良くて、シーズンサヨナラ、FOULのキャッチーさ。勝ち戦はウォーターリングガムのCMソングでしたね。スイートスポットは……これは……楽器演奏に関する歌だと思うとよいですね。エコーがこだまする。うぇんゆーたっちみー、あいだい。って歌ったガガさんのストレートさに比べて年の功を感じます。テクニカルな歌詞だね。まぁこれも一種のスポーツか。エコーの可愛さはギリシア神話の中でも断トツですしね。昨日あんなエッセイをあげたけど、軽く訂正しとこうかな、と一瞬思った。でもしません。生きる、極まるの始点と終点もよかった。聴き応えを実感できます。


アルバム通して無駄が無いです。気負いとかてらいが抜けてすごく気持ちよく聴けるアルバムだと思います。各曲の繋がりに矛盾も妥協も見えません。
能動的三分間から絶体絶命の流れは泣ける。

かっこいい林檎を見たい人は、電波通信を。可愛い林檎を見たい人は絶体絶命を、ぜひ。


病床パブリックで歌ってたとおり、退廃、裸体、安全圏……
事変のメンバーが彼女の新たな一面を脱がして見せてくれたのかなと思いました。

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