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正式にシリーズ扱いにしてみたというお話。【後日談を追記しました】

『時雨心地がぬぐえない』と『夏の言霊』に、[時雨心地シリーズ]というタグをつけてみました。

ジャンルというか書き味としては、だいぶ違う二作品なのですが、世界を同じくしていて、そんでもって『夏の言霊』の第六話を掲載してみたあたりで、めっちゃ繋がってるじゃん、って他人事のように思ったので、観念してタグを足して、正式にシリーズとして扱うことにしました。

全然そんなの考えてなかったんですけど、こうして[時雨心地シリーズ]なんて銘打ってみると、そのうち三つ目の作品が書かれそうな気がする、なんて他人事のように思います。思っているだけなので何の約束もしません。
まあ、今の二作を書き進めるのが先だとは思います。

しかしまあ、ふっとそんなふうに思っちゃうと、どうしても頭の中で描いちゃうんだよなぁ。まさかのシリーズ三作目。


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【後日談】
思いついちゃったので三作目を書いちゃいました。そして載せちゃいました。
まあ仕事でなく趣味で、楽しいからやってることですから、それに甘える形で、「載せたほうが自分は楽しい」という理屈で新作掲載です。
もともと、短歌をたしなむ女の子の話は書きたいなとずっと思ってて、時雨心地シリーズとして考えた時にうまくまとまってくれたので、そのまま。
ちなみに一応言いますが、作中の短歌はちゃんと自分でひねってます。
そんなわけで新作『早少女では一が余る』ともども、時雨心地シリーズをよろしくお願いいたします。
ひとつはっきりしたのは、時雨心地シリーズが、読者層のことを全く考慮に入れないシリーズだということです。そこはもう仕様ということでご勘弁を。

7件のコメント

  • なんとまあ!『夏の言霊』の第六話で驚いていた矢先、またまた驚かされました。[時雨心地シリーズ]ファンとしては嬉しい限りです。どういうふうに糸がつながって織られていくのか、楽しみすぎます。
  • きっとそうなんじゃないかとは思ってましたが……
    作中の短歌、ご自身でひねってらっしゃるのね。
    小説、詩、短歌……多彩な才能、うらやましい限り。

    時雨心地シリーズ、これからも楽しみにしています!
  • >理柚さん
    実のところ、『夏の言霊』の第六話は、もともと考えにあったと言いきれず、奇妙な対立の構図と言いますか、あれは頭の中にはあったんですけど、もっとずっと先のシーンで書く見込みだったんです。
    「この合間に挟んでおくべきだ」と、それは真剣に考えた(というよりは直感を信じた)判断でしたが、まあ急遽書き足したには違いなく。うまくやれたとは思うので、成功だったかな。

    基本的には各々独立した物語としてあって、けれど確かにつながっているようなシリーズ……と信じたいところですが、僕のやることなので何が起きても不思議でない気がします(苦笑)。良くも悪くも。
    書くことが好きで、それが僕の一番のエンジンですが、楽しみにしている人がいると知ることは、最高の燃料です。ありがとうございます。
  • >花楽下さん
    予想の通りでした。短歌もやってしまいます。
    もともと器用ではあって、そういうところは認めないと逆に失礼かなと思うので、柔軟な文才はもとから持ち合わせがあるとは言います。
    とは言え、何もかも最初からうまくやれてたわけではないんですよ。短歌は特に。
    ずっと書き続けて、その中でひとつずつ、できることを増やしていった感ですね。『早少女では一が余る』は、短歌を、“できること”から、“うまくやれること”にしよう、という試みでもあります。
    あくまで僕の中で掲げたテーマであって、皆さんに楽しく読んでもらうことが第一であるには違いありません。

    ちなみに短歌が“不得意なもの”から、“できること”に変わったのは、ひとえに辞書のおかげです。
    まあ、三十一音で世界を描くならたくさんの言葉を知らずしてできなかったということですが。
    紙のものじゃなくてネット上の辞書(具体的に言うとgoo国語辞書)ですが、それを手当たり次第に直接読むんです。半ば趣味で。気になった語はメモしておきます。
    たぶんもう総計100時間くらい読んだんじゃないかと思います。
    努力と言えばそうで、それに苦痛を感じない点は才能なのでしょう。原因と結果があるというのは確かです。ひけらかすつもりはなくて、何か参考になればと思って書きました。
  • >香鳴さん
    たとえダイヤの原石であったとしても、磨かなけりゃ光らない……。
    最初から、なんでも巧くできるなんて事はないんですよね。

    裏側には、数多くの苦悩が在ったのではないかと推察します。
    短歌の才を磨いたのが、goo国語辞書だったというのは興味深いですね。

    実は最近のワタシ、Weblio辞書の類語辞典に首ったけです。
    いろいろとね、表現の幅がね、ほら、足りないっていうか、広げたいっていうか……
    紙の辞書は引くのが億劫だけど、ウエブだと楽々……いい時代になったものだ(笑)

    物書きを磨くのは、辞書なんですかね。
    ワタシのような路端の石でも、磨いて光れば良いのだけれど……。
  • >花楽下さん
    僕の場合、執念でダイヤに仕立てた、という感はあります。もともとは炭素に過ぎなかった、と。本当に、執念です。
    辞書を見て、気になった語をメモすると言いましたが、そのメモはもう文庫本で言えば二冊分ほどの分量に及んでいます。
    加えて言えば、デジタル大辞泉に収録の約29万語、いつか全部見終えるつもりでもいます。そういうことなんです。

    花楽下さんが石か原石か、わかりませんけれど、そういう考えはやめましょう。化学元素のひとつだと思っておきましょう。
    炭素原子なら鉛筆の芯かもしれないし、ダイヤかもしれない。酸素原子ならオゾンになるかもしれない。

    気の遠くなるほどの手間と時間は前提条件です。
    だって、有名なネットゲームで上位1%(あるいは0.1%)に入ろうと思えば、どれだけの時間と手間とお金がかかるか、想像できませんか?
    花楽下さんは自身をワナビと仰います。そのワナビ全員が有名なネットゲームのプレイヤーだとしてみてください。そういうことなんです。
    そして、それでも届かないかもしれないリスクを承知でやることです。

    身も蓋もなく言いますが、正気でやることではないんです。

    加え、ゲームのシナリオも含めれば、僕がこれまで執筆した文字数は、300万字前後になるのではないかと思います。
    僕はこれを“少ない”と思います。
    そういう世界です。才能があって、原因と結果があります。魔法ではないんです。

    つい、思うところがあるゆえに語ってしまって、失礼しました。
  • >香鳴さん
    丁寧なご返信、ありがとうございます。
    一連のやり取り、もう創作論と呼んでしまって良いでしょうかね。
    いつも興味深く、拝見してます。

    今までね、あまり文才を磨いてこなかったんです。
    真面目に小説を書き始めたのも、最近のことですし。
    いざ書いてみると、「なんとか小説っぽい形をしたものは出来あがるけど、どうも書きたいと思ってた形じゃないし、そもそもこれ小説なのか?」って感じですかね。

    このギャップは、量を書く事でしか埋められないんだろうと、漠然と思ってました。香鳴さんの返信を読んで、確信に変わりましたけど。

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    別ノートで返信いただいていた、プロットの件。
    『夏の言霊』がプロットなしってのは、なんとなくそんな気がしていました。読んでいて、思考を辿っていくような感覚があったもので。

    ワタシが書きたいのは、まさにそんな小説でして。
    著者の思考が感じられて、それに巻き込まれていく感覚と言いますか……まだ曖昧で巧く定まっていないため、説明が難しいですが。
    プロットを建てられないのではなく、建ててはいけない類の小説なのかな……とも思ったりします。
    この辺りの理解に至るにも、まだまだ執筆量が足りないと感じる次第。

    お時間あるときで結構なので、プロット周りのお話も聞かせていただけると嬉しいです。とても興味のある部分でもありますし。
    返信を書くにも、けっこうな時間を割いていただいてる事と思います。どうぞ、無理のない範囲で……。
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