こういう、設定の元ネタを話すのが一番好きなんですよね。人の作品にしても自分のネタにしても。
ということで今回は自分のネタを説明したいと思います。へぇ~、程度に聞いていただければ……ということで。
まずは主人公ステラ・テオドーシスのスキル。
『祈る暇も無い』<スピーディ・ダン>です。Speedy Doneです。
最速と言うことで速さを表現できる名前にしたいなと考えた結果、安直に「スピーディ」。その後に一単語だけ加えてカッコつけたいと思ったのですが、この時に閃いたのが、ジョジョの奇妙な冒険三部に出てくる「スティーリー・ダン」でした。鋼入りのダンというキャラに振られたルビですね。
キャラ自体は最低最悪なんですが、名前のインパクトが僕の頭にずっと残っていました。それを頼りに「スピーディ・ダン」と付け、ダンの部分を「完了」、「し終わった」などを意味する英語のDoneと解釈すれば……あらふしぎ。語感も歯切れも素晴らしい技名のようなものができました。
祈る暇も無い、についてはほぼ適当です。スピーディ・ダンのニュアンスを汲んだカッコいい日本語を付けたかったのでそんな感じの短文にした程度ですね。ちなみにグランブルーファンタジーの某キャラが似たような台詞を喋っています。ちょっと影響されたかも。
続いてナギ・トルーサーのスキル。
『これがトルーサーの流儀です!』<スピード・アジャストメント>です。
かなりそのまんまでして、要は「速さ調節」って意味の英語ですね。語感が良かったのと、この「スピードアジャストメント」の韻を意識すると、有名な古代ローマ・スパルタの映画『300(スリーハンドレッド)』とそっくりなところが気に入りました。
まぁ完全にダジャレみたいなノリで付けましたね。しかしこういうのが一番楽しい。
日本語の方は「これがスパルタの流儀だ」というこの映画の名セリフをパクり、もとい参考にしました。連想ゲームみたいで適当だなぁとも思いつつ、しかし後から思えばこれのお陰でナギ・トルーサーの性格が決まったようなものなので、良しとしています。
奥手で遠慮がち。人の為なら、と奉仕を厭わない生粋の善人。一方で誰かの役に立つことで承認欲求を得る半分変態みたいな性格で、しかしその芯にあるものは我儘にも似た強い自我です。普段は押し殺して周囲に敬語で接している分、秘めているソレは強いエネルギーを持っているのでしょう。
彼(彼女? あえて性別は定めていません)が自らの流儀を持ち出す時、それは芯から出た、とても正直な気持ちです。なぁなぁで技を使うようなことは殆どありません。自分が正しいと思ったことを信じる。その為に力を使う。それがトルーサーの流儀なのですね。
最後はもう一人いるのですが、最新話のネタバレになるのでまた別の機会で触れたいと思います。皆さんも自身の作品で用いている技名とかに由来がありましたら是非ノートなどで語って頂けると、僕がとても喜びます。そういうのとても好きなんです。
それでは、長々と失礼しました。
最速の魔術師以下略の新章『鷹の教え編』5~9話が出ておりますので是非お楽しみ頂ければと思います。ちなみに、鷹の教え編から読み始めても一応大丈夫な内容になっています。このノートを読んで気になった未読勢の方も是非!