• 異世界ファンタジー

②異世界徴税官が裸に剥かれて風邪を引いている場所 後


10月11日19時 加筆修正







(この量読ませることに対する自責の念で胃が痛い……)

話題が拙作の中身そのものに戻りますよ!

話数が振られていないところは読まれなくとも問題ない場所です。好きな人は読める、という意図が込められてます。さらに、プロローグは読まれないという話を聞いて、読ませたくない情報はプロローグに突っ込めると考えました。
しかし拙作程度の工夫だと読まれてしまうでしょう。(第 話みたいな)これ本筋とは関係ない話ですよという意味も込められています。これらがどうすれば伝わるのか、試行錯誤の中なのでまだ最適ではないです。ベッティハの信徒ってやつが書いているのは話数があるところだけです。(そいつらの興味には基準がありますけど、ここには関係ないので)

"月ノ瀬さん"より
"ただ、どんな物語が始まるか、まったく分からない冒頭ですと、ぼやっとした印象で、もやもやしてしまいます[興味が失せてしまいます。冒頭は、読者を掴まなきゃ]"

さっそくですね。ウェブ作品の弱点です。本であるなら、そう思わせることで読み飛ばさせられるのですが、ウェブ作品でそれがうまくいくと、読者も飛んでいってしまいます。ブランディングが解決してくれるかな〜と思ったり。


これまでの"くそ長独り言"を読んでくださっているなら……しょうじきどんなギミックが潜んでいるのかバレていると思うのですよ……(これも一種のエンタメかな……だといいな)


不思議に思いませんか?読みづらさの負荷が、ある地点を境に小さくなっていく。

読みづらいなあって場所は読んでほしくないんです。目滑りしてくださいと。そして、2週目そこをじっくり読んだ時、その意味が分かる。


といった具合に、"私の作品に対する意図がわからなくとも、わかる人にはより一層"、面白さを感じられるように工夫しております。

(上の文がここで入るという、文章の構成から、拙作の結末の結末がどのようなものになるのか、ほんのちょっぴりわかる仕組みにもなってます。私にとって、今1番執筆の手を止めさせられる場面です)



"黒ーんさん"より
"第三者視点で書かれていますが、時折り少女の側の思想へ大きく傾いてしまっているのではないかと思います"

文句の付け所がない着眼点です。だから初見に限っては、読まれたくない。

"月ノ瀬さん"より
"すみません。私は、主人公が明らかな悪党を挑発して攻撃するのは"

"悪党!"ほんとあなた様は……持ってほしい、気づいてほしい視点をお持ちで……

彼女へ感情移入できるタイプと、全くできないタイプの2つを作るという意図があります。

自己犠牲という日本語の言葉がありますが、この言葉はあまり正確ではありません。(日本語というか表意文字の弱点です。漢字そのものの持つ意味が先入観を与える。表音文字である英語は、定義をしないと言葉の意味が捉えられないので、そこに強い。日本語とは違い、解釈違いが発生しない)自己犠牲によって採られる行動の本質を捉えていない。

ミツバチスイッチ、あるいはミツバチ仮説という言葉をご存知でしょうか。
ジョナサン・ハイト氏の著書、"社会はなぜ左と右にわかれるのか"にて取り上げられている理論です。
ハイト氏の自著へ抱く根っこが、著書2ページ目にして示されています。

"私は人間の行動を、笑ったり、悲嘆したり、憎んだりせず、理解しようと努めている"
スピノザ『国家論』(1676年)

より詳しい仮説の説明:"一定の条件のもとでは、人間はミツバチのごとく振る舞う"
と述べられています。以下。

"「集団のための個人、個人のための集団」というモードに心を切り替えられるようになった彼らは、集団内での権力の階段を登ろうとするのみではなく、真に自集団のために働こうとするようになったのである"

とあります。ここの私なりの言い換えが、"あなたとわたし" "じぶんたち" という仲間意識、共同体意識の区別です。ここに、自己犠牲と、行動経済学"プロスペクト理論"(人は絶対に損を選ばない)を組み合わせます。
すると、自分の損をいとわないように見える行動に理解が及ぶんです。
"じぶんたち"にとってそれは得か損か。

そして、"あなた"と"わたし"に理解が及べば、
ごきぶりちゃんは絶対殺すべし派と、(自分は人社会に生きる人間だが、生き物すべてみんな仲間だと思ってる)私が、ごきぶりちゃんを見るたびに、彼らの背負う、人との重い未来に対して慈しみの微笑みを向けてしまうことに納得できます。

物事の程度は1か0ではなく、10から0のグラデーションです。


はっきり言って、この辺りがどういうことなのかは、道徳とか、社会規範とか、そういったものをすべて一旦脇に置くとかいう非常識な選択肢が思考法としてあると知った上で考えられないと、まず受け入れられません。

ヴィーガンですとか、環境保護活動家ですとか、ゲーム業界を荒らしていると言われているポリコレですとか、テロリストですとか、彼ら(あなた)には、わたしたちと相容れない合理性があるのです。
これが分かるようになると、善悪を語ることの意味の持たなさ(null)が、ヴィトゲンシュタイン流でわかります。正しさとは、事実に基づくか、ある基準(与えられた意味、定義されたもの)でもって決まります。



という考え、どうすれば、これが彼女の視点であると誰もが適用、(あらゆるすべての)相手の立場になり、切り替えることできるかなと、2番目くらいに苦慮してます。私は嫌なことも好きですが、嫌なことが苦手な人に対しては、どうしようか、どうすればよいのか(読ませない方がよいかもしれない。だから結末の結末に躊躇してしまう)とぐるぐるぐるぐる答えが出せません。正負あるストレス(負荷)も作品の意図されたものです。私は5とマイナス5に価値を見出していますが、10を得なければならない人にとって、マイナス5は不要なものです。私は絶対値にすることで、10を得ています)



"黒ーんさん"より
"ブルーノ准将よりコメントを預かっております。いやはや、一体誰が得をするというのか……"

私は、敵役である掘り下げがあまりないブルーノ准将に魅力を感じています。なぜなら、どうして彼がそういう人格なのか、周囲に対してなぜ敵意を抱えているのか、ということがストーリー立てて頭の中で組み立てられている、彼と同じ振る舞いをしている人物を知っているから、勝手に掘り下げが私の中で行われているからです。



なんと、伝えたいことおわり。


中途半端でしり切れとんぼ(重言!馬から落馬する!)でしたが、ある程度感じてほしいことを言語化できたかなと、ふぅ〜っと肩の力が抜けました。(伝わっているかわからないので、安堵にはいたりませんが……汗)



ここまででおよそ7000字!?でした。お付き合いくださり、本当にありがとうございます。

これ書いてないで本編かけば良かったじゃんと?
私嘘つかないのは読書だけです……ごめんなさい。説明したほうがよりわかりやすいことと、伝えないといけないこと、押さえるべき要点は何か、をまとめるとああなります……不誠実にもすみません……
終わりまであと3万文字です……この要約というか、これらの迂遠な伝え方は、映画の閃光のハサウェイが世に広まってから私は我慢しなくなってしまいました……セリフが難解であると、一年前くらいにアップされた解説動画があります。どういう雰囲気なのかぱっとイメージするにはちょうど良い動画です。

上の上の観点のおかげで、強敵が味方になるという胸熱展開を、全くもって違和感なく、むしろそれこそ合理的であるように飲み込ませることができます。その話を書き進めているところです。あとは魅せ方。



私の物語の中の表現は完璧ではないのに、私はこの思いが読者へ完璧に伝わってほしいと思っています。ひとりでは成し遂げられないことなんです。面皮の厚さで窒息してでも、皆さんのお力を、引き続きお借りしたいのです。
(これも拙作のテーマのひとつです。社会性、ひとりであることの限界)



以上を踏まえると、拙作はどのようにみえるのでしょうか。やはり児戯に等しい拙いものなのでしょうか。今投稿されている範囲で、このような展開が想像できるですとか、何を見せることを求められているのか、何を見せてはいけないのか、ここはまだ未熟であるとか、このまま走りきっていいのか、ご遠慮のないご意見を、詳らかにお伺いしたく……


締めになりますが、私の作品が、あなた様と、読んでくださったすべての人にとって、有意義で意味のあるものでありますようにと、思わずにはいられません。

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