私がなろうでL&Cを連載していて、一番荒れたキャラはやはり"コムギ"でした。
その荒れっぷりは、ストーリーの改変が必要な程。
私としても問題のあるキャラとして問題児であるコムギをデザインしたのに…、
読者のアタリが想像を遥かに超えていました。
そのころから、言ってしまえば「なろう読者って若いな…」と言う印象が強くなりましたね。
悪いヤツが出てくるのはいい。
でも、悪いヤツがヒロインぽいポジションだったり、よくわからない立ち位置にいると、感想で気軽に叩く。
まだ、どうなるかも分からないのに、「このまま○○になったらお気に入り切ります」とか「こんなヤツを書く作者はクソだ」と平気で書き込んできます。
本当に、ストレス耐性が低いと言うか…、深い部分を考えたり、自分本位の考えの方が多く、なにより、そんな個人的な意見を感想に書き込み、ストーリーを自分好みに変更させたり、連載をとりやめさせようとするヤカラが多すぎる事実に落胆しました。
結局、荒れに荒れてストーリーを書き換える形で対処しましたが、つぎに荒れたのがニャン子の初心者押し付け事件。
ストーリー的にいつかはコムギたちが主人公やニャン子に絡んでくる展開は予測していたはずなのに、
それを主人公が"拒絶"したことに猛反発。
「仲間を簡単に切り捨てる主人公はクズだ」とか「ランカーなら個人情報が絡む案件は即ブロックだろ(ニャン子批判)」みたいな意見が多かったですね。
まぁ、これは私が主人公たちの心情の深い部分を書かないで、あとから小出しする分かりにくいスタイルをとっているのもいけないのですが…、
私としては、そう言う深い部分を読者の方にも考えて欲しかった。
修正版ではアッサリ答えを言ってしまっており、わかりやすくなったと思いますが…、
そのせいで作品が薄っぺらくなってしまい私的にはふに落ちない感情があります。
このエピソードに限った話ではありませんが、やはり読者は考えることの多い深い内容や複雑な思いが交差する作品より、"わかりやすさ"や"爽快感"を重視していることが伺えます。
クリアに何日もかかる難解なパズルより、直感的にさくさくクリアできるステージが次々に遊べるスマホゲーを好む。
そう言う事なんでしょう。
そして何より、ちょっとやって上手くいかないからといって、平気でクレームを言ったり、わかりやすい内容に変更しろと、気軽に文句が言える。
良いか悪いかは置いておいて…、
これが「なろうクオリティー」なんだなっと実感しました。