まだこの後も普通に続きますがとりあえず終わりました。いかがだったでしょうか。
話の畳み方があっさりし過ぎだろとお思いの方が多いと思います。私もそう思います。
ならなんでこんなババーッと駆け足気味で終わったんじゃい、というと元々この作品は最後まで書き切る練習のために書き始めたもので、誰かに読んでもらうことを想定をして書いたものではなかったのです。
なので誰かが読んで楽しい話ではなく、私が書いてて楽しい話を書いてしまったんですね。
どうせ誰も読まないのだからと書きたいことを書きたいように書いただけなので、最初に読者を掴もうだとか最後に盛り上げようといった発想は微塵もありませんでした。
さらに登場人物が少なく話もほとんど膨らまない、スリムかつコンパクトで書く側にとても優しい設計です。
そうやって終始楽しい気持ちで書いた作品だったのですが、一つの物語を最後まで書き切ったのは初めての経験だったので、ついつい卑しい欲がむくむくと沸き上がってきます。
せっかく書いたのだから誰かに読んでもらいたい、と。
誰も読まないのだからという理由で好き放題書いたのに、そんな事はすっかり忘れて「誰かに読んでもらって、あわよくば感想を貰いたい」としばらく悶々とした日々を過ごし、ついには我慢できなくなって投稿に踏み切りました。
その後は想定を大きく超える反響を頂いて気分は我が世の春だったのですが、あまりにも大きく超え過ぎたことで我に返りました。そして大いに慌てました。
そうです、終盤がショボいのです。こういうのは徐々に謎を明らかにしつつ盛り上げていって最後にババーンと解決するのが王道なのでしょうが、書いてる時はとにかく矛盾なく完結させることにしか頭が回っていませんでした。
そこで何とかしようと毎日投稿を隔日投稿に切り替えて時間を稼いで色々と考えてみたのですが、土壇場で急に話を変えてもロクな事にならないだろうと判断し、当初の予定通りここで畳むことにしました。
一応その時間を使って終盤はほぼ全部書き直したので、これでも元よりはマシにはなったはずです。
以上、言い訳でした。
因みに特に書きたかった場面はよくわからないまま監禁して困ってしまう30~31話と、日本に戻って寂しく原作ゲームをプレイする65~66話でした。