最近投稿をはじめた転生ものなんですが、ダークファンタジーなんですよ。ダークメルヘンなんです。鬱展開もあるんですよ。
それなのに、日常的な会話シーンとかで勝手にコメディ色をつけようとしている自分がいるんです。どうしてなんでしょうね、どうして僕はギャグやコメディ描写を挟もうとしてしまうんでしょう。
やめてよ! 勝手にコメディ描写入れようとしないでよ!
そう思うものの、入れようとしちゃう自分もいて、たまに入れないと重くなりすぎると思う自分もいて……。
そんな僕のコメディ会話ギャグ会話入れちゃう病が、キャラクター性に影響を与えてくることがあります。
本作で言えば、チェシャ猫がだいぶそれです。チェシャ猫はいくらシリアスにしても美味しいし、いくらギャグにしても美味しいと思っている自分がいます。
不思議の国モチーフにおける一番の便利キャラじゃないでしょうか。哀れチェシャ猫……。それだけ愛されてるってことだと思いますがね。
原作からして、あいつ冗談かマジかわからないところがありますからね……いやそれは不思議の国の登場人物全員か? 帽子屋とか三月うさぎとかもそうか?
でも不思議の国モチーフの作品だと、帽子屋さんがシリアスキャラにされる傾向があると思っています。原作の帽子屋さんはシリアス要素どこいったの? というくらい、ず~っと言葉遊びしてますが、なぜかモチーフになるとシリアスを盛られている印象です。
シリアスなトリックスター的な役割を与えられがち。
あと、第四の壁越えてきがち。
だいたいアリス・イン・ワンダーランドのせいな気がします。マッドハッターのせいです。だってジョニー・デップですよ、ジョニー・デップ。
不思議の国モチーフと言いながら、鏡の国要素が混ざっている作品が多いのはディズニーのふしぎの国のアリスのせいだと思います。あれは鏡の国を混ぜた改変が自然すぎて、原作を読んでないとまじで違和感ないんですよね。
まあでも、本作はダークファンタジーではありますが、シリアス一辺倒な世界観でもないので適度にコメディを入れてもいいのかもしれません。
チェシャ猫、すまん! もうちょっとギャグ盛らせてくれ!
ちなみに、チェシャ猫が常に不気味な笑みを浮かべて歯を見せているのは、「チェシャの猫のように笑う」という慣用句がモチーフだからです。
帽子屋が作中で狂っていると言われているのも、「帽子屋のように気が狂っている」という慣用句がモチーフだから。慣用句の成り立ちについては、帽子に水銀が使われていたからなど、色々な説があります。
まあ、チェシャ猫の話に関してはあくまで一説です。ルイスキャロルの生まれた地のあるチェシャ州の形が猫みたいだから、とか色々な説があります。
ルイス・キャロルは、こうした言葉遊びを盛り込んで物語を作ったんですよね。そもそも不思議の国はリデル三姉妹に即興で聞かせていた物語が元だとされているので、その際に子どもが喜びそうな言葉遊びを多分に盛り込んだのかもしれません。
ん? 前半の話どこいった?