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「銀色の魔女見習い」裏話13:10章一部修正の件

はいどうもー。
弓チョコでーす。

ご報告。
Chapter-10 ANNA
10-6 Happy birthday Silver tears “ANNA”
こちらのエピソードを修正いたしました。

該当のシーンは、クロウと別れた後、ガラケーの説明シーン。
修正前は↓

――

 フランが、ギンナの右手を気にした。真っ黒いガラケーだった。日本ではもう余り見ないが、実は海外では日本のガラケーが人気である。バッテリーの長さや、基本的な通信自体が必要な国への出荷数は少なくない。フランも当然、生前に見たことがある形のものだった。

――

でした。

これについて、「海外で使われているのは日本製ではないよ」と教えてくださった方がいます。本当にありがとうございます。

これは恐らく、執筆当時の私が『この物語上での時代』にてガラケーはどんな扱いなのかを調べる上で、いわゆる『日本アゲ』の記事に辿り着いて鵜呑みにした可能性が高いです。

こんなノート読んでくださる方は少数でしょうからもう言ってしまいますと、ギンナは2000年生まれです。つまり10-6の時点で彼女が17歳の誕生日ということは、このエピソードは2017年の5月ということになります。調べた限り、日本でのガラケーの生産、出荷が終了した丁度その頃……という感じだと思います。もう既にスマホが普及していましたね。

何故こんな描写にしたのか。フランはその後、13章などで何度かこのケータイを勝手に使います。彼女はスマホを知らないので、ガラケーを『見たことがある』状態で居て欲しかったんですね。クロウから貰ったのを言及するのはユインやシルクでも良かったのですが、13章のあのシーンに繋げる為にフランにお願いしたかったのです。また、死神協会から貸与されているのが『古い機種』という表現もやりたかったのです。私の中の死神協会日本支部のイメージですね。
あとはまあ、『親から借りてゲームしてた』というのを入れたかったんですね。今の子達は借りてもスマホじゃないですか。モバゲーとかGREEとかの当時を知らないと思うんですよ。モバゲーのサービス開始が2006年、第1回日本ケータイ小説大賞も2006年なので、そこから数年のブーム中はギンナがバッチリ小学生の時なんですね。
1-1の時点で、ケータイ小説についてギンナ(杏菜)が考えていますよね。ラノベというものが流行り始めている(という彼女の主観)だとか。2016年ぽいですよね(笑) 物語シリーズとか、ソードアート・オンラインとか、魔法科高校の劣等生なんかがガンガン来てた時代みたいです。因みに私は当時ラノベ全然詳しくなかったです。今もか。

何故2000年生まれにしたのか?
何故あやふやではなく西暦を定めたのか?
話すと長いのでまた別の機会に。ひとつだけ言うなら、神藤襲音と銀条杏菜(と新正美紀)を同い年にすることに、とある意味を作っています。
まあ私の作風と言うか。好みというか。いわゆるサザエさん時空はやりたくないのです。この設定はいつかどこかの本編で回収したいですね。

という訳で。修正後のスクショを載せておきます。これなら割と大丈夫そうかなと思います。

こういうの本当に嬉しいんですよ。ずーっと私ひとりで執筆してましたから。ひとりでは取材や調べ物にも限界がありますからね。特に行ったことのない海外の国を舞台にした時に、詳しい方からの指摘欲しいなと常々思っています。日本語の現ファンで基本舞台がイングランド(途中からスコットランド)って、ちょっと無茶ですもんね。でも書きたいから書く。

最後に、物語上での西暦が明らかになっているとは言え、今後も現実世界と同じ歴史を辿る訳ではありません。『あの事件は?』という指摘には、答えられないかもしれません。結局は表世界の出来事で、裏世界には影響は少ないのです(無い訳ではありませんが)。今回は、地文で表世界のことを説明した為に発生した訳ですね。

それでは、また。

コメント

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