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「地方領主の娘」あとがき

お世話になっております。弓チョコと申します。
本日で「地方領主の娘は、転移してきた男に興味がある。」本編完結いたしました。
ご愛読ありがとうございました。
※一応明日、おまけを投稿予定です。

さて、この場をお借りしてあとがきとしたいと思います(あとがきを書くのは初めてです)。

①異世界について
私の解釈ですと、ファルカお嬢様の言う通り「他の惑星」という考えです。つまり異星人。宇宙人。
「人が住んでいること」以外、違う歴史と環境を持つどこかの場所。どこが違うと言うより、寧ろ共通点を探す方が難しい筈です。言語・文化は勿論のこと、「あらゆる何もかも」が違って「当たり前」。異なる世界とは本当に「異なる」筈なのです。基本、「出会った瞬間殺されて終わり」がデフォだと思います。
その上で、如何に面白く読ませるか。これが腕の見せ所(伸び代)だと思っています。

②「地方領主の娘」での世界について
本来、自転・公転周期も違えば重力も違い、月(衛星)があるかどうかも分からない。つまり「年齢」という概念が一致している時点でファルカお嬢様の居る世界は「ハルトが脳内で作り上げた世界」に違いないのです。勿論、「生きてきた時間」という概念を、分かりやすく地球の解釈で「○歳」と表現しているだけなこともありますが。
また、人名や地名すら地球由来の言葉であることも理由のひとつ。これらは「夢」である伏線でした。自覚はなくとも、彼がどこかで聞いた「それっぽい」言葉だったのでしょう。「魔」の定義も本家本元、キリスト教の「サタン」に寄せています。

③キャラクターについて
お嬢様みたいなキャラクターは大好きです。物事をよく考える冷静キャラ。他人のことも考えるので人気も出ます。ファルカは鷹か何かの外国語、キルシュトルテはお菓子。
ハルトはできるだけ、高校生の頃を思い出して書いていました。多分私は当時アホだったのだと思います。名前は最近人気な男の子の名前を調べました。石橋は適当。調べると同姓同名同漢字のキャラクターが出ているWeb小説があって少し吃驚しました。急いで名前の漢字を変えました。

④ストーリーについて
異世界転移モノでありながら、バトルも魔法も魔物も、話以外には出てきませんでした。「会話のみ」で完結すること。これは私にとって挑戦であり、目指すべき所でもあります。
キャラクターも少な目。巨乳の女騎士も完備。分かりやすさ重視。
「日々命懸けの住人」が「現代日本人高校生」を見ると「別の生き物に見える」。このギャップの面白さを表現できていれば(読者様に伝われば)成功したのかなと思います。

⑤テーマについて
「夢の中で現実を知る」
例え異世界に行こうが、普通の日本人男子高校生である以上そう上手くは行きません。それを知り、挫折し、成長する。「どうにもならないことは本当にどうにもならない」。これは私の小説全体のテーマでもあります。ピンチの時に都合良く覚醒したりはしません。感情で現実は変わりません。
子供の頃は、何でも自分の思い通りに行くと思い込んでいましたよね。「そうはいかない」と学び、成長する。人生に於いて大事な過程だと思います。
この後のハルトの人生が楽しみです。「その上で」どうするか。「自覚と挫折」「努力と成長」「そして救済」。これも私の腕の見せ所なのです。

⑤終わりに
因みに、以上は私の書く小説での論であり、他作者様などへ思うものではありません。
ご都合展開の覚醒、大逆転劇は大好きです。ただ、私の小説には出にくいだけです。
「こんな小説があっても面白いのではないか」と書いています。そして、それでも面白く書けるよう頑張ることが私の課題なのです。

それではこの辺りで。
ブックマーク、フォロー、評価等本当にありがとうございました。

次回作はまたファンタジーを書こうと思っています。

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