• 現代ドラマ
  • SF

【作品紹介】死んでも君を死なせない

【あらすじ】

高校2年に進学した五月(いつき)のクラスに転校生がやってくる。
始業式の朝に担任から紹介された転校生は岩水寺(がんすいじ)という厳つい名前とは似ても似つかない可憐な容姿の女子生徒だった。
図らずも彼女との距離を縮める事となった五月は、その年の10月に執り行われる修学旅行でも行動を共にする約束をする。

3泊4日の修学旅行は2日目の日程を終えようとしていた。
外はまさにバケツを引っくり返したような土砂降りだったが、大広間で夕食を取る生徒たちにとっては明日の予定の心配よりも、今から始まる長い夜への期待が大きかった。

【登場人物】

『都筑五月(つづきいつき)』
高校2年生の主人公でテニス部に所属している。
身長174cm体重57kg
あまりモテる方でもないが話易い性格から女子の友達は多い。
両親共に教員だが勉強は然程出来る方ではないが、1年時の担任の画策でクラス委員長を勤めていたことから教師の間での評判はまあまあ良い。

『岩水寺舞(がんすいじまい)』
五月の学校に転校してきた女子生徒。
身長157cmで大きな瞳とサラサラとしたロングヘアーの美人。
部活は五月と同じくテニス部(女子テニス部)に所属している。
所謂万能タイプの人間だが若干享楽的な性格をしており、五月はそれに振り回される事がある。

『大森聖(おおもりさとし)』
五月のクラスメイトで親友。
身長168cm体重55kgでどんぐりのような顔と髪型。
彼も部活はテニス部だが球技の才能はない。
うるさいがとてもいい奴。

『宮口南海(みやぐちなみ)』
五月達のクラスメイト。
身長153cmと小柄でボーイッシュな見た目の姉御肌。
部活には所属していない。
いつも五月の世話を焼いている。

『小池(こいけ)』
五月達のクラスの担任で数学担当の教諭。
五月にとっては1年時の担任でもあり部活の顧問でもある。
40代後半でややメタボ体型。
有名大学出身で、たまにその片鱗を覗かせるが基本的には陽気なおっさん。
何かに付けて五月に面倒事を押し付けてくるがそこに悪意はなく、むしろ五月はお気に入りの生徒。

『豊島(とよしま)』
五月の高校の一年生の女子生徒で女子バスケ部所属。
バスケ部らしからぬ小柄な少女でセミロングの髪をツインテールに結んでいる。

『善治(よしはる)の店主』
学校の最寄駅の近くにあるお好み焼き屋「善治」の店主。
四十代前半でやたらと強面だが中身は気のいい商売人。
五月の高校のOB。

【作品の舞台】

学校があるのは人口2万人程の小さな町。
田舎ゆえに学校の選択肢が少ない為、生徒の学力は玉石混交状態。
学校の周りは山や畑ばかりなので駅前のコンビニは生徒達のオアシスとして繁盛している。
駅から西に1キロ程行ったところにある市街地は通称『街』と呼ばれているが、その規模たるや生活に必要なものをギリギリ揃えることが出来る程度であり、若い人達はもっぱら電車で数駅のところにある本当の街で買い物をしている。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する