先のノートで読書の話を書きましたが、あくまで私自身も書き手として活動しているので、タイミング的には今後の展開について表明したいことろ。
けれどその前に自作の振り返りをしておきたいと思います。
◉二十四逝記
https://kakuyomu.jp/works/16816700428537778192カクコン7でのエントリー作を再び。これはカクコン8開始時に何にも出す作品がなくて寂しかったので、そっと片隅に置かせてもらうつもりで放り込みました。
結果、新たに踏み込んでくださる方が結構居たり、同時に参加していた自主企画経由で、私好みの作家さんを見つけられたという大きな成果も。
お話はオマケ。むしろ構造的な試みとして書いた作でした。
◉刺激に満ちた世界は創りもの
https://kakuyomu.jp/works/16817330648434236283現代ドラマ風に書いて大丈夫か?(色んな面で)という考えもあって、異世界めかして書いた私小説。
だってカクヨムコンの応募要項で『エッセイ・ノンフィクション』指定なんですもん。なんで? 私小説(実体験を基にしたフィクション)やで?
なんでやね〜んって今でも思ってます。
実体験ベースだからということだろうけれど、私小説はあくまでフィクションじゃないの〜?
このジャンルで一人称だと余計に、そこにある表象=作者の心の叫び(自分語り)となりそう……と公開前のノートでも懸念していました。で、やっぱり……?
まあ結局はそうならないように書けない己の筆力の問題。
タイトルの通り『見ている世界』についての話だったんですが、主人公の性質や遍歴に目が行きがちですね。
そうかあ〜、そこか〜と苦悩しつつ、でもまあコメントしやすいところに集まるに決まってら〜(いやいや。届いてほしいところに手が伸びるよう導けてないのさ)と課題を多く残した作でした。
とはいえ、どんな反応、見解のコメントでも、全てが参考になる。
糧にして今後に活かしてゆくことにします。
本作にこそ、沢山コメントをいただけてとても有り難いと思っています。
◉朱鳥の鳴くころ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556710993716駆け込みで公開した奈良が舞台のご当地小説。
飛鳥時代の元号としては朱鳥(しゅちょう、あかみとり)、奈良の手ぬぐい屋は朱鳥(あけみとり)、自作については朱鳥(あかみどり)と読むつもりだったけれど、朱鳥(しゅちょう)の方が印象的か? などと今でもふわっとした感じ。
読者視点でぱっと見た時、どんな読み方が浮かぶかなあ、というあたり気になるポイントです。どうでもいいかもしれませんが。
これまで奈良を舞台に書いているものの『入り口』的な作を一つ用意したかったんですよね。
すでに他の作を読んで下さっている皆様には「あ!」と思い出してもらえるようなシーンやキャラクターを、はじめましての方にも「何書いちゃってんの?(笑)」と感じてもらえるよう、要素を抽出してふんだんに盛り込みました。
こういうのが書いていて一番楽しいですね。
でも紹介文に載せたとおりで、創作というよりほとんど日常的な思考ですから、むしろこっちの方が私小説か? と思わなくもないです。
いずれの作も沢山読んでいただき、感謝しかありません。
コメントもお星さまもレビューも、どれもこれも本当にありがとうございました!
*『刺激に満ちた世界は創りもの』『朱鳥の鳴くころ』は、連動する形で関連のノートを書いてきましたが、これは作品の付属資料としてリンクさせるためのものでもありました。
そろそろ読んでいただける波も落ち着いた頃かと思うので、前者については『あとがき』のようなノートを追って更新予定です。
【写真】
『朱鳥の鳴くころ』に登場するルリセンチコガネさん