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カクヨムとのWin‐Winな関係について真剣に考えてみた

カクヨムの読者の母数を増やし、より活発なサイトにするため、お知恵をお借りしたいのです。


まず第一に、私が提言するのは相互利益についてです。

カクヨム運営、そして利用者にとって喜ばしいことはなにか。
それは、カクヨムが利益を上げることです。
これについて、作家ができることは限られます。
大別すればふたつ。

1、最高の小説を書いてデビューし多大な売り上げを出す
2、カクヨムに読者を増やす呼び水になる

このふたつです。

1については、それこそ現在開催中のコンテストで全霊を尽くしていただきたいと考えます。

今日は、2についてのお話なのです。

カクヨムの読者が一部ジャンルに偏ること、そして一時期より増加したとはいえ読者の少なさは、深刻な問題です。
カクヨムが利益追求の場である以上、新規読者を獲得できなければ、存続すら危ぶまれます。
では、作者は読者を増やすためになにができるのか。
これは4つにわけることができると思います。

1、面白い作品を書く
2、SNSなどで呼びかける
3、他の小説投稿サイトから読者を引っ張ってくる
4、運営に要望を送る

以上です。
上記みっつについては、鋭意努力されている方が多いと思いますので割愛し、4つ目についてお話ししたいと思います。
私は先日、次のような要望をカクヨムに送りました。






初めまして、一作者の観点から、今回意見を送らせていただきます。

運営の方針として、カクヨムはイラスト連携を当面は行わないと、開始当時から一貫して通達されています。
連携を行えない作家のことを加味すれば、これ正しい判断だと思われます。

ただ、書籍の売れ行きや現状のカクヨムの盛り上がりを見ますに、作品を書き続ける一人の物書きとして、現状のままというのは難しいものがあるのではないかと思います。
単刀直入に申しますと、カクヨムに広くクリエイターが出会える場所として開放ないし一部門戸を開くのはどうでしょうか。

たとえば、ニコニコ動画においてカクヨムの宣伝が流れますが、アカウントの連携を行う、またニコニコ静画への経路を作るなどです。
お見合い会場のようなものだとお考え下さい。

小説のファンが、SNSなどで自主的の交流を行うことが最も望ましいのは承知の上ですが、運営さまのほうから働きかけることはできませんでしょうか。

これまでFA(イラスト・動画・音楽など)は、偶発的な出会いによってのみ出来上がりました。
これは図らずも、知名度の高い作品でのみ起こることになってしまっていたのです。

カクヨムを多くの場に連携する・開くことにより、これらの流通が活発になれば、作家・読者とともにこれまで以上に増えることとおもいます。
絵師や動画クリエイターの顧客が、カクヨムに流れ込むからです(ボカロ小説など、よい例ではないでしょうか)。
若者は、とにかく手軽で楽しい方向に流れる傾向が強いのです。三年目の今こそ、大きな導線を作るべきではないでしょうか?
これは、今後のカクヨムの売り上げに大きく寄与するものだと考えます。

どうかご一考いただければ、幸いです。

※原文ママ







要約すれば、文字書き以外のクリエイターが、自由に作品を物色できる場所を作ってはどうかということです。

カクヨムにしてみれば、どうして自分の領土に土足で踏み込まれなければならないのかという感情があるかもしれません。
だからこそ、運営が率先して動き、自社グループ内でサービスを完結させるべきなのです。そこは旨味しかない独擅場なのですから。
そうすれば正式に、クリエイターは大手を振ってカクヨムを経由したファンアートや作品を生み出すことができます。
そして、それを目的にするクリエイターさんたちの顧客も、読者としてカクヨムに流れ込みます。この導線が出来上がれば、作品の露出の機会が増えるのです。


とまあ、簡単に言いましたが、当然簡単ではありません。
目につかない作品を目につかせる部分が解消されていませんし、やっぱり読者は偏るかもしれない。

それでも、これは潮流を作る呼び水になると、私は考えるのです。
これが実現すれば極論、投資家が動き、企業全体に経済効果が波及し、小説というジャンル全体がより住みやすい場所になる可能性さえあるのです。


無論、これは私のような素人が考えた穴だらけの方策です。
どうか、みなさまのお知恵を拝借したい。
カクヨムを泥船にしないために、商業作家になるために、趣味の創作を続けるために、二次創作を大手を振って行うために。
なにより、こんなに使いやすいUIを潰すのはもったいないでしょう?

ぜひ皆さんも真剣に考え、カクヨム運営に要望を送ってみてください。
これは内部にいる、我々にしかできないことです。
あるいは、それが我々の未来を、大きく変えるかもしれないのですから。




※追記1※
ひとつの結論として、作家は面白い作品を書くというのを前提にしております。
また、潜在的読者がカクヨムを認知し、読者の絶対数が増えるようなご意見があれば、ぜひ私か運営への要望という形で表明を頂ければ嬉しいです。
些細なことだたったとしても、要望を送ることでカクヨムが変わる可能性は大いにあります。

ファンアートを気軽に書ける環境の構築はあくまで一意見であり、本質はそれを呼び水にした読者のカクヨムへの流入です。



※追記2※

要望について出ている意見

書籍化した作品にレビューをしたら、抽選で作品がもらえるキャンペーンを再び
作者や読者が気軽に使用できる掲示板の実装
ストリエモデルの提案

かつてカクヨムでは不正が横行したが、それに対して厳格な処断がなされ、再発があった場合も即座にアカウント凍結などの処置が下るなど、非常にクリーンな環境である。
また、これに伴う冤罪被害も多く出た旨をカクヨムに発信してもらいたい

など

6件のコメント

  • SNSではなかろうか。
    それはさておき。

    私見ながら運営は文芸部ノリで、まず書き手の方を向いて図面を引いているイメージ。

    大小のコンテストを頻繁に開催してくれるのはプラス。とてもありがたい。
    書き手同士のサロン形成を促してるふうなのは、プラスでありマイナス。交流によりモチベーションを維持できるのはいいけど、コンテスト時にコミュニティ内で評価し合うのはまずい面も。“お友達に”辛い点は付けづらい。さらに踏み込むと、意識するしないに関わらず星を投げ合うためのクラスタを形成しがち。近頃は星集めの意図で立てられている自主企画も散見される始末。性善説では成り立たない。水は低い方に流れる。
    (個人的に、互いに“先生”呼ばわりするうすら寒い作家ごっこをするサロンなら必要ない)

    私自身、数千の候補作から己の感性に合う作品を探して評価するなんてできていないし、コンテスト期間中は上位作品及び以前作品を読んだことのある書き手の新作をチェックするので手一杯の状況。審査員でもないのだから、好きにすればいいと言えばそれまでだけど。
    (通販サイトでよくある“あなたの嗜好にあった作品はこれ”という体の、タグによるランダムのお勧め表示は欲しい)。

    まず書き手に向かっているからか、見づらいトップページの改善は行われるはずもなく。表紙を採り入れない方針は潔いが、作品タイトルを押しのける大きさのキャッチコピーを、純粋に読むだけのユーザーはどう見ているのか?
    また、ユーザーを集めるのに金品をばら撒く近頃のキャンペーンは完全に悪手。あぶく銭が欲しい類のユーザーが居付くとは到底思えない。

    サイト内で読み手のリソースの奪い合いをしたところで発展は望めないし、書き手個人の力で現在のweb小説のトレンドを覆すことはほぼ不可能。サイト外との連動を考えなければ、ホラー・ミステリあたりでファンタジーを越える読者数・評価を得るのは難しい。
    (個人で仕掛けるなら、Twitter連動のリアルタイム謎解き企画などか? Twitter自体が使いづらくなってきているものの、まだPawoo使用ユーザーよりはマスが大きいのでやむなし)

    グループ企業内であるニコニコ静画あたりでの、イラスト連動の企画を立てやすくする動線づくりなど。初期には動画との連動で人を集めた作品があったように思うも、あれは不正でアカウントごと吹っ飛んだのだったか……
    (不正といえば、明確な不正者には断固たる対応をとっていることを広く知らしめるべき。破れ窓はサイトの信頼性を著しく損ない荒廃を加速させるものゆえ)

    最終的には書き手自身の熱意に帰着するのだろうけど、“外で読者を集める”のが結論なら、なにも読ませるのは“ここ”でなくても良いよねということにも。インターフェイスが見やすい、使いやすいというのは揺るぎない事実ではあるのだけど。
  • ご意見有難う御座います。
    それから、完全に誤字でした、申し訳ない。

    ユーザー一個人の限界は、本当にそのとおりで、すべての作品を読めるわけではないですし、大量の読者を呼び込めるわけでもありません。
    そこで、とにかくできることのひとつととして、今回私は、運営に意見を送る事にしました。
    性善説を支持する事は本当に難しいですね。そんなことが問題にならないほど読者がいるというのなら別ですが、そうではないから問題になるわけで。

    読書傾向からのおススメ作品提示や、あるいはランダムピックアップなどは私もあってほしいと思います、要望を送りたいと思います。

    リソースの奪い合いは大きな問題で、読者が使える時間は有限ですから、やはりとにかくユーザーの数を増やさなくてはいけないと思うのです。分母が大きくなれば、偏りは出ても、ファンタジー以外にも相対的な読者が見込めるはずだからです。
    カクヨムの読者にやさしくない面が、このあたりかなり強く足を引っ張っている気がします。

    無論のこと、外部で読めるようにしてしまえば、それは本末転倒です。
    あくまで、カクヨムに流れ込んでくるように運営、あるいは多くのユーザーが働きかけ、誘い水をつくれないかと、思案している次第です。

    拙い私の意見に、真剣に意見を頂けて、心よりうれしく思います。
    篤く御礼申し上げます。
  •  おじゃまします。
     カクヨム運営さんはコンテストに、ツイッター連動イベントに、システム改修にと、オープンからの短い期間に相当量の施策を打ってはいるので、まずは感謝したいと思います。ありがとうございます。

     課題は、それが数多くのユーザーが実感できるレベルで結果に繋がっていないことでしょうか?
     施策が効果を発揮するまでに時間が必要なのかもしれませんが、小説という媒体そのものが、ゲームやライン、コミックなど他の競合媒体に押されているのが、背景にあるのかなと思います。

     おっしゃるように、ニコニコ静画との連携も、すでに考慮の中にあるのかも知れません。

     カクヨムができる直前に発表された、2015年5月14日付けIR資料
    「株式会社KADOKAWA・DWANGO 2016年3月期-2018年3月期 中期ビジョン 〜新しい挑戦、そして成⻑市場へ〜」※1

    の6ページ目には、「Ⅳ.①書籍IP事業の成⻑ -電子配信PFの強化」として、
    「②プラットフォームとコンテンツを⼀体運⽤することでの成⻑
    •共通電⼦書籍基盤システムをグループ内製(ドワンゴ)で開発し、グループ内のリソース(読書メーター/i文庫)を活⽤することで、他のプラットフォームにはない販売施策による差別化が可能に。
    • ISBNベースを超えた“ブロマガ+雑誌=ファンクラブ”的な、“広義の電⼦書籍”にも挑戦する。」
    とあります。

     図中に、「UGCによる他にはないコンテンツコミュニティ」を掲げていることからも、ニコニコ動画でボカロなど実績をもっていることからも、何も考えていないことはないと思います。

     目線争奪戦の競合相手であるゲームやコミックが、流麗な画像を売りにしている以上、クリエータによるファンアートの可能性に期待する気持ちもわかります。

     でも、ファンアートはかなり難しいと思います。長編小説を精読したうえで描くとなると時間的に相当量を注ぎ込むことになります。
     「東方」やボカロ、「艦これ」などのコミュニティが隆盛なのは、このプロットフォームで描けば……という可能性が背景にあるからで、無名の未完成の作品に、そこまでできるか? という点が課題になると思います。 

     また、ニコニコとの導線ができた場合も、人気作にクリエーターが集中する可能性はあります。多くの小説に均等にファンアートが行き渡ることは期待しずらいと思います。

     もしも可能性があるとしたら、他社サービスですが、「ストリエ」※2 さんのようなモデルの方が適しているのではないでしょうか? イラストと小説作品のプールを別々に用意し、後からくっつける方法です。
     小説を書く側は、用意されているイラストを選んで作品を飾ることになります。これなら誰もファンアート描いてくれないと悩む心配は無くなると思います。イラストを多数プールするには、それ相応に投資が必要でしょうけど。

     乱文で失礼しました。 

    ※1.
    カドカワ株式会社HP (IR・投資家情報 > IR資料)
    https://info.kadokawadwango.co.jp/ir/setsumei.htmlの
    http://pdf.irpocket.com/C9468/ee2V/XpU3/xAGS.pdf
    現在は、数値目標を掲げない新中期ビジョンに更新されています。

    ※2.
    「ラノゲツクール」がカクヨム側から、小説データを送信する方向で連携しています。
  • ご意見有難う御座います。

    ニコニコ静画との連携があり得るかもしれないというの初耳でした、とても助かります。

    もちろん、すべての作品にファンアートが行き届くというのはあり得ないことだと思います。
    格差は必ず起きるでしょう、悲しいことながら……
    なので、ストリエモデルは確かに魅力あるものです。うまく話を詰めて要望できたらいいなと思います。

    ただ、前提としてイラストがあったとしても、やはりそれを読む読者の確保が必要になります。
    そして、カクヨムはいまのところ、広告戦術においてこれに成功したと言える結果を出せていません。

    ですから、もう少し上手な読者誘引策を運営がとって、それを呼び水にして読者の絶対数を増やし、結果として多くの作品が読まれる土壌、すなわちカクヨムが盛り上がることを、私は期待している次第です。


    確かなデータ、本当に助かりました。
    ありがとうございますm(__)m
  • Twitterで流れてたところから少し飛んで読んでみました。

    えっと、それでまあ否定とかどうこうではなく、私が聞いた覚えのある話のデータをちょっと話してみようかなと思います。

    これが正しいかどうかの実証はちょっとあれなんですが、まずニコニコ動画からカクヨムには現在すでに飛べるようになっているのは知っての通りなんですが、静画などとなぜ同じKADOKAWA系列であるのにという理由で聞いたのですが、たしかアプリ市場が理由だったという記憶があります。

    これはアップルストアやグーグルストアのほうでR-18に対するレーティングなどの問題でイラスト連携はアプリがある以上は行えないというものだったと思います。

    もちろんそこはアプリ側運営側で規制をつければという流れにもなるかもしれませんが、ニコニコ静画などとは運営の大本はおそらく別チームであったりなどもありますし、ニコニコ自体もアプリでは警告系の動画が見ればいことがあったり静画アプリはなくニコニコ漫画アプリであるなどのことからも、完全にアプリをだすために必要な条件としての調整が難しいからだったと思います。

    ファンアートの格差などはあると思いますが、それ以前の現状のストア問題などもそこは大きいと思われますね。
  • ご意見有難う御座います。

    なるほど、アプリ面での問題があるかもしれないのですね。
    そこが解決しないのであれば、静画関連の提案は、運営としても受け入れらないのでしょうね。

    であらば、ニコニコとの連携は難しいと考え、もっと別のアプローチから、カクヨムへの導線を考えるべきですね。

    貴重な情報、ありがとうございます!
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