私が代表作に固定している「スラザーラ内乱記注解」という作品の続編を、あれこれ頭の中で考えている。
そこで、どのように話を膨らませているのかについて、ちょっと触れたい。
最初に、どうしても描きたい場面を思い浮かべる。これをYとする。
それから、Yの深掘り、鮮明なイメージの構築につとめる。
そうしたら、その積み立てた情報をもとに、Yが生じる前段階Xと、Yの結果である後段階のZについて考える。その後、XとZで考えついた設定を、Yに還元して、整合性を図る。これを何度も繰り返すと、作品の世界(観)の一部分ができる。ここまで来たら、あとは「世界が過去と未来に向けて勝手に動き出す・伸び出す」ので、それに身を任せて文章にすればいい。話がするすると動き出さないのは、深耕が足りず、過去、現在、未来の接合が矛盾している証拠だ。
「人物が勝手に動き出す → 考えた設定から、人物がある方向にしか動かない」ように固定することが肝要である。固定さえできてしまえば、あとはこちらのものである。選択肢を潰して行って、話が一方向にしか動かないようにしてしまうのだ。そうすれば、思いついていなかった意外な結末に作者を連れて行ってくれるかもしれない。それは書くこと自体の楽しみとも言える。
ではでは。BLANKEY JET CITYの赤いタンバリンは名曲ですなあ~。