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孫は祖父に似る

・自分の文章を読み直してみると、まちがいが見つかることがある。私も人間なので、それは自然なことである。そして、それは逆もまたしかりなので、他人の文章について、ああだこうだというのは、慎みのない行いである。
 しかしだ。「閑話休題」を逆の意味で使う人にはイライラしてしまうのは、これはもう、生理現象なのでどうしようもない。いやなものはいやなのだ。
 同じく、死に様から派生した「生き様」を使う人、「こだわり」をよい意味で使う者も嫌でしようがない。
 原因を探ってみると、それは、若い頃に高島俊男ばかり読んでいたせいであろう。孫は祖父に似るのだ。もはや血肉のレベルで嫌なのだ。
 嫌だから嫌なものは、どうしようもない。


 ではでは。きょうは本当に暑いですなあ。ああ、嫌だ。世の中、嫌なことばかり。

4件のコメント

  • こんにちは。

    どうだろう?「こだわり」でいうと、そうですね。僕もいい意味で使ったことがあるかも知れないので、あまり言えないですが……。

    僕にとっては「こだわる」とか「拘泥」というと、外から見てちょっと奇妙な感じで気にしているという雰囲気がある場合の、言葉です。「屈託」という言葉も想起されます。

    誰々のGHQ資料へのこだわりとか戦後憲法への屈託とか。
    まあ、こういう使い方も変なのかも知れません。僕は大塚英志さんの本の影響かなあ。
  • ・森下さん

    こんにちは。暑い。

    みんながよい意味で使っているのだから、時流に合わせてつかえばよいように思うのですが、それがもう私のこだわりになっているのでしょう。めんどうくさいが仕方ない。

    ではでは〜。
  • 「生き様」「こだわり」 これは小林信彦もいやがってましたね。
    いつのころからか、誰もが使うようになってしまってるんですよね。

    「鳥肌」 というのも、すっごく感動した、みたいな、いい意味で使うのが定着してきました。もとはよくない意味、気持ち悪くてぞっとする、みたいな表現だったのですが。英語の awsome もそんなかんじなのかもしれないですけどね。
  • ・小山さん

    こんにちは。あ、暑いですね。

    鳥肌をいい意味で使うんですね。言われてみれば使う人いるかも。

    スポーツ新聞が元凶のような気がします。根拠はないですが。

    ではでは〜。
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