・ユーチューブで「電気グルーヴ35周年の歌」を見た。AIを活用した映像らしいけれど、すごいね。クリエイターの才能を感じる。うらやましい。
・「スラザーラ内乱記注解」という、架空の歴史小説を書いた。概ね満足しているが、自然災害が国に与える影響については、書き切れていない部分がある。もう少し、天変地異により、国が乱れる過程を書きたかった。
さいきんの歴史学では、自然現象の国家に与える影響が重視されているように思う。たしかに、善政が敷かれていても天災が相次いで国が傾いた時代や、悪政が行われていても、自然災害がないために延命したと思われる時代がある。
中国では、草原が寒冷化するたびに遊牧民の南下に悩まされたが、そうでない時期に遊牧民が南下することは稀であったようだ。
人為というのは、我々が思っている以上に、国家に与える影響が限定的な気がしないでもない。
現在の日本は、失われた30年と呼ばれる時代のただ中にいるが、そのいちばんの原因は、やはり、ふたつの大きな震災であろう。ふたつの震災がなければ、国の状況は大きく変わっていたはずだ。
たとえば、百年後の歴史の教科書を開いてみると、現代に対する記述は、個人名ではなく、ふたつの震災がメインで語られることになるにちがいない。
人の営みを無視するわけではないが、大きな災害を前にして、できることには限りがある。だれであろうとも。
ではでは。何だかとても体調がわるい。タバコがまずい。