残念ながら「氷の蝶」は太宰治賞で二次選考を通過することができませんでした。
お読みいただいた皆様、本当にありがとうございました。
敗因については無限に思い当たりますが、やはり一番は「氷上のシヴァ」という小説の外部性に寄り掛かりすぎたということに尽きると思います。
一次選考発表前に一度「氷の蝶」を読み返した時、ああ、正直これは一次すら厳しいなと思いました。
やはり、「氷の蝶」は「氷上のシヴァ 第六章」の域を出られない小説でした。
「氷の蝶」は初稿をすばる文学賞、改稿を太宰治賞と二度公募に出しました。
もう十分です。
そして「氷上のシヴァ」もまた然り。
これらの作品を今後何らかのコンテストに出すことはありません。
私が書き手として成長するためには、私がシヴァの外に出なければいけません。
しかし、シヴァが私を書き手として一段上に引き上げてくれたのもまた事実。
今後私が胸を張って作家と言えるような身分になった時、カクヨムに残った「氷上のシヴァ」を見つけた人たちに、ああ、この人アマチュア時代こういうの書いてたんだ、今じゃ考えられないくらい拙劣だけど原型はあるよな、と思ってもらえるよう頑張ります。
「氷の蝶」は「氷上のシヴァ 第六章」として再公開します。
一人でも多くの方に読んでいただけたら幸いです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895345100