KAC2024の八個のお題が、本日で無事終了となりました。
ご参加の皆さま、お疲れ様でした!
お読み下さった皆さま、温かいコメントや素敵なレビューを下さった皆さまには、心からお礼申し上げます。ありがとうございました! おかげさまで完走できましたー!! やったー!!
それと、本日発表になった「学園ミステリ大賞」です。お読み下さり、レビューや評価をお寄せ下さった皆さまのおかげで、無事に…………中間選考通過で止まりましたが、ワクワクする気持ちを味わえました!
総評を拝読するに、謎と謎解き要素が学園内にあった方が良かったようですね。なるほど、次回はそこを抑えて行こう。ミステリ、読むのはもちろん好きですが、書くのもなかなか楽しかったので、良い経験になりました。
受賞された皆さまはおめでとうございます! ご参加の皆さまはお疲れ様でした! 楽しかったですね!!
そしてKAC2024。今年は連作で挑もうとは決めておりまして。何の連作にしようかなと考えた時、自分の中の出力チャンネルが合致したのがキラキラファンタジー掌編でしたので、そちらで突っ走らせて頂きました。
長野まゆみさんの初期作品「宇宙百貨活劇《ペンシルロケット・オペラ》」の特に「ことばのブリキ罐」の頁と、「綺羅星波止場」をまったりと吸い込んで、出力を試みた結果……楽しく書けましたし、お読み頂けたように思います。大満足です。やってみたかったんだ、こういう作風!
せっかくなので、お話の解説をちょろりと。
◆KAC2024 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024~
01.天球儀
こちらはプラネタリウムと言うような意味合いの単語ですね。実は一昨年に書いた「叫んで五月雨、金の雨。」というお話に出て来た少年と黒猫の世界観をもう一度書きたくて、下敷きにしたものになります。
そしてまぁ、お題の書き出しはともかく……先生ッ! 春海水亭先生ッ!! KAC初回にして「全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れ」があっけなく世界観を破壊し兼ねない事態になり、無い知恵を振り絞った結果、どうにかこうにかルビを振って星空の中に流し込むことに成功。……はー、焦りました。
02.渚にて
「住宅の内見」がお題。少年と黒猫がお引越しする話も考えましたが、ヤドカリに登場して貰いました。ヤドカリの内見、メルヘンですね……ちらちらと環境問題が頭を掠めましたが……メルヘンで押し切りました。インク壺を背負ったヤドカリくんは、仲間内でも評判になりそう。
03.カスタァド・タルト
これはお題の「箱」を今ひとつ活かしきれていないかなと。雪の朝の寒さと、ほかほかの焼き菓子の暖かさの対比を、楽しみたいところです。あと、彼らの出逢いは叔父さんの百葉箱というエピソードでした。
04.見慣れない街角
はい、猫耳風信社!(早押し)
長野まゆみさんのお話の中では、度々、猫が人の姿で現れることがありまして、私はそれが大変、大変、好きです。
お題の「ささくれ」は人間にとっては何とも些細な物ですが、前脚と後ろ脚を地につけて歩く猫には割と困るものなのでは、と。
05.月夜のカナリア
お題は「はなさないで」。話す、離す、放すと考えていき、小鳥を放してしまうお話になりました。
不思議な小物を扱うキャラバンを書くのは楽しかったです。月明かりの中でだけ姿が見える金糸雀は、なんともロマンチックに書けました。お気に入りです。
06.森の奥
お題の「トリあえず」があまりに小憎たらしくて……思わずトリを丸焼きにしました。笑
小鳥なら前回出したのにー。続編を書くかと一瞬迷ったものの、あれはあれで美しい終わりのシーンだったので新しいお話に。
制服の彼らはモモアカノスリという群れを作って生活する猛禽類をモデルにしました。彼らはたぶん、鳥なので。
07.天弓
お題は「色」で、またしても、色なら前回出したのにー、と。それでもう、思い切って沢山のカラフルな蛍石を出しました。
鉱石は好きで、たぶん割と持っている方かと。どれもそんなに値打ちはない物ですが、眺めていると時を忘れます。
08.めがね教授
はーい、銀色と黒蜜糖!(早押し)
ラストのお題「めがね」は猫の模様になりました。オペラは黒猫なので、人の子の姿の時はきっと黒っぽい服を身につけているように思います。猫の模様が人の姿になった時の外見に反映されるのは、ロマンですよね。
08.番外編 大変、お似合いです。
無限にも思えたKAC2024のお題生活ともしばしの別れか……と思ったら、名残惜しくなって書きました。寝起きのぼんやりした頭から出力され、手癖で書き終えたムズきゅんアオハル掌編でした。
何をやってもそつが無い男子には、不器用な恋であたふたするか、恋もそつなくグイグイ攻めて相手をドギマギさせるかして欲しいと思っています。
その他、三月に書いたお話についても。
◆カクヨム黒歴史放出祭:
「悪ふざけで弟を女装させたら、弟の友達の新しい扉を開いたかも知れない話」
タイトルが長い。そして一目見て中身が分かる。これは企画に伊集院光さんが絡んでいらっしゃるが為に、何とか爪痕を残したい気持ちで書きました。
好きなんですよ、伊集院光さん。学生の頃に深夜ラジオ聴いてました。当時の殺伐とした生活の中に、ひと時の笑いの時間を差し込んで下さった恩人です。
◆第一回大暴力小説大賞:「はじまりは赤い靴」
何も思い付かず、参加を諦めた金曜の朝。仕事は忙しいわ、通勤は憂鬱だわ、もう何もかも蹴散らしたーーーい! と筆が暴れ出した結果、こうなりました。もうちょっとカッコいいお話で参加したかったですが、枯木も山の賑わい……笑って頂けたら幸いです!
以上になります。仕事は繁忙期だわ、家はごたつく日々でしたが、おかげさまで沢山書いて読んで、良い三月になりました。
あ、まだヨム方は残ってますね! もちろんエントリー済みでして、有難く300over読ませて頂いたので牛肉が射程圏内です!
そんなこんなで三月が終わります。いつの間にやら桜の開花も目前です。
※写真は手持ちの蛍石からです。