活動弁士・龍玄は不思議なパラレルワールドに入り込んでいた。そこは迷い込む前の社会に酷似はしてるが、明らかに何もかもが違う。何がって?この世界は、権力者が言いたいこと言える世界だった。
「高菜茶苗君を第百代地民党総裁に任命する」
わぁ~。
国民は女性初の地民党総裁、すなわち総理誕生に沸いていた。その火消しに躍起になっているがマスゴミだった。高菜総理のやろうとすることの全てに専門家という怪しい人物や反対する政治家を前面に出し、いちゃもんといういちゃもんを必死で搔き集め、このままでは日本は滅びる~と騒ぎ立てていた。