雨乃時雨

おにごっこをして、 バカみたいな話で笑いあって、 駄菓子屋でアイスを買って、 ずっと子どもで居たくて、 それでも時は進んでく。 私の気持ちなんて知りもせず

人は死後、本になる。 故人の人生は物語に、個人の性格は装丁に。全てが本に成る。それらの本は、世界各所に存在する塔という共同墓地に収められ、司書により厳重に保管される。 私はいる…

途中までは自分の事を想定していましたが、私は残念ながら通販サイトで商品のレビューを書かないタイプの人間でした。しかし流石に異世界ファンタジーランキング年間1位取れるとは思いません…

思いついて、気が向いたら書いていく

某SNSの某グループで行っている三題噺を載せていきます。 題名は使用したお題。

400字詰め原稿用紙1枚分の小説を書いていく企画なぞ、n番煎じではございますが。 更新はまったりゆっくり。気が向いたときに上がります。 ルール ・400字詰め原稿用紙(20×2…

死を願って薬を飲んだ少女が目覚めると、そこは知らない部屋だった。少女の近くにいた男が彼女に告げる。 「お前みたいな自殺希望者を眠らせて、臓器売買の道具にするのが俺らの仕事。んで、…

早くに両親を亡くした娘はとても美しく、とても優しく、そしてとても働き者だった。 ある日娘の前に老婆が現れ、賭けをしようと言い出す。 「お前の姿を醜い獣に変えてやろう。そして魔法の…

自転車のハンドルを握る腕の上で、雫が跳ねた。あと少し行くと、屋根が付いているバスの停留所がある。そこで雨宿りをしよう。 停留所の中の、ちょっとした出会い。

創造手段として文字が廃れ、映像が主流になってきた時代。 クラスの端っこに座っていたそいつはそんな時代で、小説を書いていた。それも目を輝かせて、楽しそうに。 だから俺は訊いてみた。…

僕が五歳の時に、メイド型ロボットが家にやってきた。 彼女はよく笑って、よく泣いて、明るくて、陽だまりみたいな存在だったんだ。 500字ほどのサラリと読めるお話。