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こぼればなしまとめその2(ネタバレ注意)

またtwitterとかで呟いてた作品のこぼればなしとか裏設定とかその辺。
色々なネタバレが横行しているので気になる方はご注意下さい。
まとめておかないと自分でも忘れるから…(いましめ)。



×××



【崩壊神と世界の傷こぼればなし】

・本編終了後リザルト

黒き貴婦人:暫くラヴィラの神域で体を休めた後、子供達を引き連れて世界を彷徨う旅に出る。目的は始原神と崩壊神の監視。神が再び世界を壊し直そうとする前に、神を殺す手段を探している。神を紐解く学者や神の理を書き換えることが出来る魔操師を影から援助もしているが割と嫌われている。


死女神ラヴィラ:神の中では唯一、殆ど権能を失っておらず、基本は自分の神域で死者を迎え送り出す役目を続けている。死に近しい子供はお気に入りで、本人が望むなら神殿に住まわせるのもやぶさかではない。母の傍に常に分体をつけて世話をやいている。


病神シブカ:母親のことが好きすぎて、エピローグ時点で自分の権能を殆ど捨て去った。本体はずっと母のアクセサリー状態。逆に捨てた権能が分体となりたまに信者に呼ばれて国を滅ぼしたりしている。傍迷惑なのは父親譲り。


暴虐神アラム:中の首は完全に死亡している。始原神といえど殺しきられた神であり、かつ自分が創ったものではないアラムの創り直しが出来なかった。アルードは大喜びしている。左と右はかなり弱体化してしまい、苛立ちつつも母の護衛中。


崩壊神アルード:現在世界の中心に封じられているが、妻の動きが楽しみなのであんまり大人しくしていない。ちょっとでも兆候があるとすぐさま世界にはみ出してくるので油断ならない。この世界のトラブルの八割五分くらいは大体こいつのせい。ミスター傍迷惑。


智慧女神スヴィナ:世界が折り畳まれアルードが封じられた後、他の神と同じように眠りにつこうとしていたが、果ての島に流れ着き僅かに生き残った人間達を放っておけず、彼らを生かす為に己の智慧を与えた。結果、彼らはいずれ絶海の孤島にエルゼールカという、世界で最も技術が成長した国を作り上げ、スヴィナを女王として崇めた。
いつか世界が再び壊され生まれ変わる時、彼女は神として創り直される。


その他の神や竜については何も変化はない。いつも通りに、いつもと変わらず世界は廻る。




【三人娘こぼればなし】

・ラヴィリエの身体能力が高いのは母(リュクレール)と父方の曽祖父(ビザールの祖父)の遺伝。後、実践訓練をヤズローがえげつないレベルでつけていたし彼女自身もちゃんとついていっていた。


・エール・コンラディン(悪食男爵シリーズ1話の依頼人。リュクレールの種違いの兄)は上の兄が死に、下の兄が出奔した後、父親がすっかり精神のバランスを崩した妻と共に引退。結果的に伯爵家を若輩で任されることになったが、頑張って爵位を上げて侯爵位を手に入れている。家を継いでから、何度となく男爵家の後見に名乗り出ていたが、リュクレールの方が遠慮していた。


・ナーデルは悪食男爵シリーズ最終話でラヴィリエの父の命を狙った呪殺師。兄の仇が遠い南方国にいると知って己の力を伸ばそうとして、師匠(ドリス)と兄弟子(ヤズロー)に徹底的に叩き直される。結果的に呪殺の力は大分落ちたがコントロールは完璧に出来るようになった。


・ヤズローは基本的に家族以外の女性が苦手なので、中性的な紫花に対してはそこまで気張らず話すことが出来る。紫花も飄々としつつ北方貴族に対して構える部分もあるので、平民であるヤズローと話すのは楽。これから何か進展したり後退したりするかしないかは不明。そうなるかもしれないしそうならないかもしれない。


・魔女の大別は四種。
春の魔女が司るは始動。祈る竜は水と土と樹。
夏の魔女が司るは繁栄。祈る竜は火と風と光。
秋の魔女が司るは衰退。祈る竜は風と土と樹。
冬の魔女が司るは停止。祈る竜は土と闇と氷。


・魔女の零落には様々な理由があるが、細分化するに連れて竜への歌を忘れてしまったという説が一般的。
南方の竜司が原初の七竜にのみ歌を捧げ、且つ祈りを捧げるのは一竜に絞り、畏怖を忘れなかったのに対し、魔女は生活を豊かにするため様々な竜の力を呼び起こし利用しようという考えに至り、結果火のひとつすら起こせない者が増えていった。


・氷竜に名は無い。原初の七竜には含まれない。即ち、呼びかける言葉も己が力を振るう意思も始原神から与えられていない。
ただ其処にあるだけで全てのものを凍らせ留める。司るものは死ではなく完全なる停止。巨人や龍人には「最も恐ろしき竜」と畏れられている。
火の秘薬を飲んでずっと自分の傍に居る一人の人間を、どう思っているかも不明。彼あるいは彼女は、他者に働きかける手段など持たないし、己の寒さを止めることもしない。



【女王陛下の竜撃将と憤怒の闇竜こぼればなし】

・昔のジェラルドにも上の兄姉がいたしポリーも嘗て弟がいたが、お互い血縁関係は無い。


・カラドリウス神聖皇国は最初大陸の南半分を有し、やがて嘗ての北国であるフェルニゲシュやリントヴルムも併呑し大陸統一を果たしたが、その後豊かな南方のナシプが独立して現在に至る。


・闇竜ラトゥは人間が嫌いだが別に人間だけが嫌いなわけではなく、自分と妻以外の存在は全て嫌い。そういうかたちにつくられたもの。


・ジェラルドもラトゥも怒り狂うと自分の命とか色々な大事なものを全部ぶん投げてしまうタイプ。つまり魂が似た者同士であるが故にここまで血肉が馴染むのが早かった。


・イエインの生国は別大陸の藍皇国。竜信仰が盛んな国であり、男尊女卑の傾向も高い。彼女にとって神の教えは福音であり、世界を好きになるための手段だった。




【漂泊の民こぼればなし】

「皆生きるのに必死で、食うもんが欲しくて、羊や麦を奪うんだ。その結果殺し合って命が減るんなら、何の意味もないじゃないか」
「意味がない、のかい? その分残った命が長く生きられる、と思うけど」
「いずれ皆死ぬってのに、どっちかの命を縮めるだけじゃ何にもならないだろ」
「……」
「飯を分けて、お互い生きたまんまでいられるんなら、そっちの方が断然いいじゃないか。羊の世話だって一人じゃ大変なんだよ! 手伝いな!」
「……うん。うん、わかったよ」
 そう言って、男は幼子のように微笑んだ。感銘なのか、納得なのか、自分でも解らなかったけれど、すっかり参ってしまったのだ。

「漂泊の民と羊の肋肉焼き」に入らなかった、遊牧民の女の生き方にすっかり絆されてしまった暗殺者の男の話。




時系列追加:

崩壊神と世界の傷(世界のはじまり)




漂泊の民シリーズ(国家の境がまだ曖昧な時代)


フェルニゲシュ戦記(全大陸で現在まで続く国家が形作られる)


女王陛下の竜撃将と憤怒の闇龍(大陸間移動が可能な船や飛行船が作られる)

悪食男爵&三人娘シリーズ(大陸間で国交が開かれる)

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