こんばんは。天乃です。
本日から『たそがれ重畳奇譚』という短編連作の公開をはじめました。
気付けばこれも長々しく抱える作品のひとつとなりました。最初に形になったのは2016年、電撃大賞に応募した長編。ありがたくも二次選考までは上がって、三次選考で落ちました。次が2019年、カクヨムに短編連作としてぶん投げ、ありがたくも一定のお方には楽しんでいただけた様子。2022年、三度目の正直としてもういちど秋津くんと対峙することとなりました。三年おき……。
最後に何がどうなるかという結末だけは決まっているものの、そこに至るまでの長い道のりを書ききれる気がせず、心のなかで可愛がるに留めていたのですが、このたび今度こそ最後まで行くぞ何年かかっても、という決意で筆をとりました。
ちょいちょい細かい設定をいじって、でも大枠は変わらぬ大学生カルテット、のんびりまったり楽しくやっていきたいなと思います。
余談ですが、私は心霊現象は夏より冬のほうが怖いなぁ。
夏って空気が重たくて、質量があって、ふとすれば何もないはずのところに何かがいたとしてもおかしくないなと思えるけれど、
冬のどこか死の気配を孕んだ冴え冴えとした空気のなかでは、何もないはずのところに何かがいたとしても誤魔化しようがないような気がする。