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天井萌花甲子園結果発表✨~大賞~

結果発表もいよいよラスト!ついに大賞の発表です✨
大賞は豪華に選評3本立て!天井萌花、夜海ルネ、夏希纏よりです!

沢山の参加作品の中から、見事大賞に輝いたのは……!?!?

☆大賞
雨森透様作『真綿の星』
https://kakuyomu.jp/works/16818093077524429608
です!!おめでとうございます!!


以下、審査員3名より選評になります。


天井萌花

第一印象は「雰囲気がいい」でした。
物語全体の雰囲気を作るのがとにかく上手い、入り込んでしまいます。
台詞も地の文も、まるで1つ1つの文章がそのまま世界を構成するピースとなっているような印象を受けました。言葉が2人を包み込み、そこに小さな世界を作り上げていて、そこに招待されてしまったような気分でした。

1話目からこの2人には何かあるんだろうな、この行動には大きな理由があるんだな、と思わせてくれる。その"何か"が完全に明かされるのはかなり後の方だが、そこまで飽きずに読ませる工夫がありました。飽きない、どころか引き込まれて離してもらえなくなります。
どこか不穏な雰囲気の中、主役2人の可愛らしいやりとりにクスッとしてしまうこともあり。色んな面で楽しませてくれるお話でした。
総合的にとても優れているこちらを、大賞とさせていただきます!


夜海ルネ

 序盤から車内に横たわるどこか不穏な空気、その時点でもうこの物語から抜け出すことはできないなと思いました。だがその不穏さえも美しく思わせる描写、丁寧で繊細なその言葉選びのひとつひとつに読者の心を掴んで離さない引力があるのだと思います。

 何より登場人物たちの痛いほどの優しさが、読み進めるうち苦しかった。それでも内容に反してこの物語は終始優しかった。優しく美しかった。紡がれる言葉も、彼ら彼女らの純然たる歪な思いも全て美しかった、それが、私がこの作品を大賞に推した理由です。

 「素敵な作品」と変わり映えしない言葉を送るよりは、優しく、痛く、美しい、今までに体験したことのないような鮮烈かつ温かな物語と形容する方が似合う気がする。感想となればいくらでも書けてしまうので、謹んで選評はこのくらいにしておきます。


夏希纏

読者を物語の世界に引き込む力が強いと感じました。
特に情景描写が素晴らしく、文字を追っているだけなのに、実際に物語の光景を見ているかのような感覚を抱きました。
ミステリアスで、濃密な夜を感じさせる雰囲気づくりも見事です。終盤にかけての心情描写も素晴らしく、胸を締め付けられました。
映画を見ているようでした。素敵な物語をありがとうございました。



惜しくも奨励賞、大賞に選ばれなかった最終選考対象作品は

水野文華様作『瑞国伝』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078198236614

野々宮可憐様作『サクラに狂わされる』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078627419717

『瑞国伝』は大賞選考委員会の審査員を唸らせる、総合的に非常にハイレベルな作品でした。
『サクラに狂わされる』は真っ直ぐなテーマが良く、受賞作品の次に推薦者が多かった作品です。

他にも良作ばかりで、全部紹介したいくらいです!
参加してくださった皆様、素敵な作品を読ませてくださりありがとうございました✨


5月から始まり、沢山の方に参加、支えていただけた天井萌花甲子園。これにて閉幕となります!
協力してくださった審査員の皆様、参加してくださった皆様、協賛企画を開催してくださった皆様、Twitterで拡散、盛り上げてくださった皆様……
感謝してもしきれません、本当にありがとうございました。

また素敵な自主企画をどんどんやっていきたいなぁと思っていますので、また機会があればよろしくお願いします。
「こんな自主企画やってほしー!」という方、是非コメントを!((

1件のコメント

  • 今回参加できなかったので、また機会があれば2回目をやってほしいです!
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