本日、「図書室とマリーちゃんと私」の最終話をUPしました。
一度、第一部として終わっているので再び終わるのもなんだか不思議な感じですが、これにて第二部の延長戦も終了です。
本編がカクコンのノンフィクション部門の応募のために1万字の制限内で書いたのに、続も同じく1万字程度書いたので合計2万字になりました。
本編で終わろうと思っていたのに、同じだけ続も書けてしまったのが不思議です。
カクコンでは、私小説部門の読者選考では3位ほどにいたのですが落選してしまって、少し気落ちしていたのですが続きを読んで下さる方がいて本当にありがたかったです。
最終話は、実は先月に書き上げていたのですが、いただいた感想を読んでいてこのマリーちゃんのお話に読者が期待しているラストと、私が書いたラストはかなり隔たりがあるように感じて、書き直すことにしました。
こういうお話は、物語であったならは、主人公は図書館司書になりたいという夢をかなえて、使命感を持って今後も邁進するというのが王道だと思います。
しかし、現実はそううまくいかない。
私の場合、公共図書館の採用試験を受けて落ちて、その後、やはり公共図書館の臨時司書の面接を2回も受けてるんです。
その後は、採用枠も毎年あるわけでもないので公務員試験は受けられず。(公共図書館の司書は公務員の専門職)
結局、夢をかなえられることは出来ませんでした。
小学校の後の派遣先も最悪で、1年しか勤務してないのにパワハラのストレスで体を壊して、派遣元に他の人では務まらないからと泣いて引き留められたのを、こちらも泣きまねをしてようやく契約期間満了でやめさせてもらうという修羅場を演じました。
最終話の初稿は、今よりももっと暗くて、闇落ちした私が泣きながら小説を書くと言う、なんとも重苦しい内容だったんです。💦
きっと、読者の期待する終わり方はそれではない。
でも、ノンフィクションであり実話だからウソは書けない。
そこで、当時の日記やお別れの時ももらった手紙などを引っ張り出して、当時の記憶を確認しました。
楽しいこともいっぱいあったはずなのに、人間、辛いことは強く記憶に残るんですよね。
お手紙などを読んで、つらいことに目隠しされていた、楽しい記憶や温かい気持ちがよみがえってきて、書き直した結果今回の最終話となりました。
カクコンでは入賞できなかったことは残念ですが、思い出深い記憶を小説として書き残せたことはとても良かったと思います。
また、読者をこんなに意識して書いたこともなかったので、いい経験になりました。
このお話、これにて完結となりますが、マリーちゃん人形、あるいはそれに続くメリーちゃん人形があまり絡まない、図書室と生徒とと私のちょっとしたエピソードはもう少しあるので、機会がありましたらエッセイ的な感じで、引き続き追加したいと思います。このまま、フォローしておいていただけるとうれしいです。
11、図書室とマリーちゃんと私(前編)
図書室とマリーちゃんと私/天城らん - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330650821917551/episodes/16817330660380608670 最後までおつきあいいただき、ありがとうございました! (*- -)(*_ _)ペコリ