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短編「炎の虫」UPしました。

 短編「炎の虫」UPしました。(8千字程度)

「鬼の子小綱」という民話というか昔話を原案にした、少し悲しいお話です。
前半が軽快で面白い昔話なのですが、一転ラストが悲しすぎるんですよね……。
こづなぁぁ~T_T
だから、なにかこう捕捉して自分なりの解釈というか落としどころを考えて書いたお話です。

たぶん、これを書いたことで「鬼とかすみ」を思いついた経緯があったような気がします。だから、「鬼とかすみ」の原案でもあるかも?
「しずく姫」の後に書いた話だったので、しずく姫に出てきた青鬼の雰囲気もあります。

少しネタバレになってしまいますが、私は鬼と言うのは恐ろしい面と神々しい面をあわせ持つ不思議な存在だと思うんですよね。
風神雷神などカミナリ様も鬼の姿をしている。

原作の昔話はいろいろなパターンがあるのですが、自分で火をつけたり雷が落ちてきたりと、私は最後に雷で火が付くのは隻腕の鬼が神格化して、雷様になって迎えに来たんじゃないかなぁと思いながら書きました。

また、火の粉が蚊や虻になるというのは原作の昔話にもあるのですが、羽音のくだりは昔から、蚊や虻の羽音は『盆まで、彼岸まで(だから勘弁してくれ)』と言っていると言われているので、その辺を織り交ぜてみました。

なので、蚊が出て来るお盆前のこの時期に、そっと読んでいただけたらうれしいです。


「炎の虫」
https://kakuyomu.jp/works/16817330661286289373

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