今回の星海社座談会には物申したい。何かというと僕の投稿作『ガネーシャの首』が『ガネーシャの音』にされていたことについて。結論からいうと、選考担当として今井氏はハズレだ。誤字脱字自体はどれだけ気を付けていても起こりうる。それでもあえて文句を言うのは、間違えられたのがタイトルだからというだけでもない。とりあえず次にコメントを引用するので見てほしい。

『ガネーシャの音』
冒頭の人質入れ替わり理由に納得できず、出端をくじかれたまま読み進めることになりました。書きたいこと以外の部分も大切にしていただいてこそ、書きたいものが光ってくると思います。(今井)
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa019/01/01.html

ハッキリ断言させてもらうが、今井氏は投稿作を最後までちゃんと読んでない。それどころか冒頭で投げ出している。読者ならつまらない作品を投げ出すのは当然の権利かもしれないが、あくまで氏は新人賞の選考として読んでいるはずである。にもかかわらずちゃんと目を通さないのはいただけない。
 何を根拠に断言するのかといえば、やはりタイトルの誤字である。誤変換ならともかく「首」と「音」を打ち間違えるなんてありえない。しかもこのタイトルは物語と密接に関わっている。まがりなりにも最後まで読んだなら『ガネーシャの音』なんて意味の通らない間違いは絶対ありえない。そして肝心の評価コメントも、冒頭さえ読めば言えるような内容。しかも指摘した部分は、出版物なら校閲の指摘で修正して終わるような、本筋とはまったく関係ない些細な箇所。冒頭だけを読んであらさがししたからこんなコメントが出る。
 思えば今井氏は、僕が初めて星海社に投稿したときも最後まで読まなかった。次にそのときのコメントを引用する。

『無頼探偵ドラキュラ/竜殺しの魔剣』
最後まで読むことができませんでした。(今井)
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa007/01/01.html

もし時間があるひとは、ぜひこれまでの座談会で今井氏がしたコメントを読み返してみてほしい。その多くが「最後まで読めなかった」とか「冒頭でつまづいた」とか「読書欲を奪われた」とか、そんなのばっかである。明らかに投稿作を読んでない。同じ星海社編集部でも、後輩編集のほうがちゃんと読んでくれている。次に前回の石川氏によるコメントを引用する。

『ジャンゴクエスト』
安易にメタフィクションにはしないほうがよかったのではないでしょうか。この展開で読者を揺さぶるには、もっと切実に没入できる主人公や物語をつくる必要があります。それと、作中に僕たちへのメッセージを仕込んでこなくて結構です。(石川)
http://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa018/01/01.html

おわかりいただけただろうか。まずメタフィクションであることは、ちゃんと最後まで読まなければ出てこない。そして作中のメッセージというのが逆さ言葉で仕込んだので、解読するのは簡単だが今井氏のように読み飛ばせばまず気づかないだろう。
 もう一度言わせてもらう。新人賞の選考担当として、今井氏はハズレだ。
 現在次の座談会に向けて新作を執筆中だが、もしまた担当が今井氏に当たって、しかもコメントが明らかに冒頭しか読んでいないようなものだったら、今後星海社への投稿はやめようと思う。座談会形式と全作品への講評、年3回という開催の多さは気に入っているので、非常に残念だが。