・登場人物の名前
瀬川虎児→瀬川丑松(架空の人名)
姫子→姫小沢(長野県の地名、破戒の舞台)
風間→風間敬之進(架空の人名)
猪子先生→猪子蓮太郎(架空の人名)
島崎藤村の有名小説『破戒』から持ってきた人名でした。
後悔しているのは的場や岩城もここから持ってきたほうがよかったかなということ。でも全部持ってくるのも違うかな。
・第1話の1行目だけで推測可能?
本作品の核心部分、それは瀬川の動機。その動機が推測ならまぁ出来そうかな?という文章が第1話の1行目です。
これは『破戒』で有名な改悪された文章です。でもよっぽど読み込んでないと無理だと思いますし、実際問題ここで「わかった」となっても困るんですけどね。
・瀬川が最後に見た映画は?
作中、主人公が瀬川に部屋に入った時にモニターに最後に見ていたであろう映画が表記されていました。
それは原作松本清張の『砂の器』
以下『砂の器』のネタバレ注意です。
この作品も犯人は自分の知られたくない過去を知る人物が現れたために殺人を犯してしまうというもの。
広義の意味で本作品は『砂の器』のオマージュ作品だと言えます。
・タイトルのもう1つの意味
瀬川の独白の手記のタイトルが『懺悔録』これがメインですが実はもう1つ。
前述した『破戒』の登場人物、猪子蓮太郎。彼は主人公の心の師とも言える人物で彼の著書も『懺悔録』です。
そして彼もまたえた出身の人物です。