昨日ノートを書いたばかりではありますが、SF短編「誰がツグミを殺したか」が本日完結いたしました!
カクコン9応募作中では、「ウェザーカレンダー」と並んでお気に入りのコンテスト本命作。たくさんの方に読んで頂けたらとても嬉しく思います。
これでカクコン応募作は4作品。目標はあと1作なので、ネタ枠の短編を書き下ろすか、もしくは既存作をこっそり投下するかかなぁ、というところ。全て出揃ったときには改めて全作紹介するつもりです。
さて、予告通り、「誰がツグミを殺したか」についての所感、というか裏話を少々。ネタバレはありませんが、念のため先に作品を読んで頂くことを推奨いたします。
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作品紹介にも載せているように、こちらは旧twitterハッシュタグ「#フォロワーが5秒で考えたタイトルからあらすじをつくる」において、フォロワーさまが提供してくださったタイトル「誰が鶫を殺したか」から派生したものです。
提供タイトルは「鶫」と漢字表記でしたが、ぱっと読みにくいかなと思ったので、カタカナの「ツグミ」に変更しております。
このタイトルを受けて即興で考え、twitterに載せた「あらすじ」は以下のとおり。
『時は西暦二○三○年。国は全国の監視カメラおよび警備機器をネットワークで接続して情報を完全網羅する最新型AIセキュリティシステムを導入し、犯罪摘発・危険予測に繋げていた。常に警戒を怠らない小さな鳥にあやかり、システムに付けられた通称は「鶫」。だがある日、何者かの介入により「鶫」がシステムダウンする事態が発生。監視体制は崩壊し、全国で次々に犯罪が巻き起こる中、サイバー庁職員にして「鶫」の生みの親・鳥飼翔が真相究明に乗り出す。ネットワーク上にまでも目を光らせ、ハッキングなど恐るに足らなかった「鶫」を、一体どうやって……そして、誰が殺したのか。』
現行の作品トップに載せたあらすじとはちょっとだけ違いますが、ほとんど変わっておりません。タイトルありきなものですから、とりあえずネットで鶫の生態を検索し、そこから設定をこじつけていった記憶があります(笑)
ただし、このあらすじを考えたときに想定していたストーリーの全体像と、実際に仕上げた作品とは、全く異なるものになっております。
元々は中~長編小説にできそうな大きなスケールの展開をぼんやりと構想していたのですが、ふと、全然違うアイデアが浮かび、それを採用した結果、現在のかたちに落ち着きました。下手に風呂敷を広げるより、すっきりまとまったのではないかなと自負しております。
最初に読んで頂いたフォロワさんのコメントで印象深かったのは、「鳥飼さん……胃薬、要る……?(気の毒げ)」でした。胃に穴が空きそうな鳥飼さんへの労いも兼ねて、応援よろしくお願いいたします(笑)
超余談ですが、今作の主人公・鳥飼と、「ウェザーカレンダー」の天野&望月は、揃って現在39歳という設定です。三人ともストーリー終了後の処遇が心配です(笑) 私のカクヨムコン9は39歳おっさn……コホン……お兄さんトリオに託します!