「幻想小説 流幻夢」第二部、「第四章 風雲が呼ぶのは 八」(四十二話目)を更新しました。
※最初の三行紹介
「お兄さま!」
と、貴志を呼ぶ穆蘭の声。
「しばしのお別れです!」
↓ここより雑記
小説の更新が滞ってしまいすみません……。
他の用事があったり、過去作を読み返したりとかしていまして。
過去作を読み返して、ふとふと、よく書いたなあ、と。
今だから言えることというか。
2010年代前半はひどい躁鬱病に悩んでいました。
このことはエブリスタで打ち明けてたんですが、ここで触れるのは初めてですね。
心の病というのはなかなか厄介なものです。問答無用で苦しんでしまい、物事や善悪の判断も鈍ってしまい、記憶も飛んで。いいことありません。
この時、アカウントは「小説家になろう」だけで、当時書いてたのは、「ドラゴン騎士団戦記」という。田中芳樹先生のアルスラーン戦記とマヴァール年代記、そして金庸武侠劇に影響されたのと、世界史に関心があって書いた長編戦記ものです。
躁鬱病であることを言い訳にしたくはないのですが、まあ、躁鬱病といった心の病にかかって善悪の判断も鈍っていました。
読み返していて、この登場人物の名前やばいじゃないかというようなことも今更気付いたり。
闇落ちをしてしまい、せこいことをして。人様に諫めてもらったこともありまして。当時は、そこでやっと、自身の闇落ちに気付いた次第でした。
当時声を掛けてくれた方には、感謝しきりです。
まあ本当にね、そんな状態でよく書いたものだと、つくづく思います。
幸いPVが一番多く、一番読んでもらえた作品となりました。
しかしその裏側では……。
このような作品を読んでいただいて、嬉しい半分、恐縮半分であります。
その後考えることあって、リメイク版となる「龍の騎士と獅子の王子」を書いたのですが。
今だから言えるというか。
東欧から中東の世界史をもとにして書いてるものですが、その地域は古来より現在にかけて戦争が続発し……。
そのような、戦争が多いことに、最後は嫌気がさしてしまって。
最後、投げ遣りな、とにかく終わらせたい優先な終わり方になってしまいました。
歴史に触れる重さが全然わかっていなかったのですね。
今もわかってるのかどうが怪しいですが、当時より心して書いているつもりではあります。
そして、反戦の気持ちを込めて書いています。
今は反戦と言うと左翼とか言われるみたいですが。
そう言うレッテル貼りで黙らせようたって、そうは問屋が卸しません。
ともあれ。
小説を書き始めて気が付けば20年の月日が流れました。
失敗ばっかりで、人様に見切りをつけられたこともありました。
そんなのがよくもまあ、と自分で自分に呆れるところも多々ありますが。
書けるものを、自分なりに書き続けていこうかと。
そんなことをつらつら考えるのでした。