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人形歴史スペクタクル・平家物語を観て

小説の更新が滞ってしまっていますが……(^^;
昨日からGWに入り。今日は、撮りためてた人形歴史スペクタクル・平家物語(NHK)を観ました。
CGを用いない、人形とミニチュアによって創造された日本の中世、そして平清盛の物語が重厚な歴史物語として描き出されて。
ぐいぐいと魅入られ、懐かしさを覚えつつ、思わず息をのむ思いもしました。
原作は吉川英治の新・平家物語です。原作は未読ですが、この人形劇のことも知らず。再放送を知り、興味が湧いて録画していたのですが。
観ながら、ふと、子供のころに夢中になって読んだ三国志を大人になってから再読し、思わず涙したことまで思い出してしまいました。
やっぱり小説で一番影響が大きいのは吉川英治の三国志ですね。漫画はムロタニツネ象の歴史学習漫画です。
ちなみに、僕は一時は香川県で暮らしたこともあって、崇徳上皇に対して親しみも覚えているので。ドラマで崇徳上皇が登場し、さらに讃岐の山(五色台と思われる)にいるところも出て、それがなんだか嬉しかったりしました。
まあご本人の心情はとてもお辛いものではありますが。讃岐では怨霊ではなく神様として親しまれているのは、せめてもの救いではと…。
五色台は歴史あるところでもあり、風光明媚なところで、在住時何度も行き、景色を楽しんでいました。
また、現在は閉められていますが、当時はたこ焼き屋さんもあり、美味しいたこ焼きもいただきながら景色を楽しんだのは、よい思い出です。
話が脱線気味になりましたが…。
懐かしくも重厚な物語だけでなく、その人形の動きもとても素晴らしいものでした。
今回の再放送は大人の人形劇と銘打たれていますが、エンディング曲がポップスだったのを見ると、おそらくリアタイ当時は若年層向けに作られていたのは容易に想像つきますし。
子供だましなものにしてはならぬという、制作陣の懸命さ、誠実さもひしひしと、液晶画面から伝わってくるようでした。
現在も戦火やまず。多くの人々が塗炭の苦しみを強いられています。
それに対し、Stop! と声を挙げながら、こうした、先人の描く物語に触れ、学んでゆくことも、とても大事ではないかと思います。
思えば、最初こそ単純に英雄豪傑の活躍を目当てにしていたものが、繰り返し触れるうちに反戦の気持ちも育まれて。そんな作品を描かれた吉川英治をはじめとする先人の作家先生方に対し、今のこのご時世だからこそ、改めて畏敬と感謝の念も覚えたのでした。
このドラマは長丁場で、まだまだ続きますが。平和を祈りながら、この物語の旅を楽しんでゆきたいと思います。

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