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『人喰姫-ヒグメ-』第五章完全解説書

【完全解説書】
ここでは『人喰姫-ヒグメ-』第五章 酒呑童子四天王編で登場したキャラクターや設定などを徹底解説していきます。

※第五章(第六十話)までの内容が含まれますので、
未読の方はぜひ本編をご覧になってからお読み下さい。


【物語の構成】
「第五章に繋げるための伏線的な内容にした」と第四章完全解説書で述べた通り、氷国編は前編・後編のような構成となりました。
四章最後の雪鬼との決着や、魍魎や八重一郎の過去など、物語をより深掘り出来たのではないでしょうか。
そして最も描きたかった最強の魍魎との決戦。
ここは書いていてとても楽しかったところです。

【酒呑童子-しゅてんどうじ-】
冒頭シーンでいきなり登場させた謎の魍魎。
第五章は空亡の回想シーンから始まりましたが、酒呑童子の強さを上手く描けたつもりです。妖怪伝説の中でも上位にランクインする酒呑童子なので、作中でもかなりボスキャラに近い位置付けとなりました。十太郎一行が束になっても苦戦を強いられるという今までに無い魍魎を登場させたかったので、このキャラ設定となりました。

【童子四天王-どうじしてんのう-】
この四天王は、仏教の「五蓋-ごがい-」というものから取りました。五色の鬼は人間の煩悩を表すと言われています。

【赤童子-あかどうじ-】
二つ名は赤鬼で、「欲望」の煩悩を持っています。
なのでキャラ設定は自己中心的で活気のあるものにしました。

【青童子-あおどうじ-】
二つ名は青鬼で、「憎悪」の煩悩を持っています。
なのでキャラ設定は負の感情に取り憑かれたような悲壮感たっぷりのものにしました。

【肌童子-はだどうじ-】
二つ名は肌鬼で、「怠惰」の煩悩を持っています。
なのでキャラ設定は睡魔や倦怠感をイメージしたものにしました。

【白童子-しろどうじ-】
二つ名は雪鬼で、「甘え」の煩悩を持っています。
なのでキャラ設定は幼稚で落ち着きのないものにしました。

【岩融-いわとうし-】
天下五剣「三日月」の作者である宗近が作った薙刀です。武蔵坊弁慶が使用していたという説があります。作中では八重一郎が使用し、刀には座敷童子を宿しています。

【あとがき】
第五章はいかがだったでしょうか。僕自身はかなり酒呑童子編お気に入りです。
人間側だけでなく、魍魎の感情にもフォーカスを当てた章だったので、他の章よりも物語の深みみたいなものが感じられる気がします。そこら辺も読み取っていただけたら嬉しいです。

最後に……近況ノートおよびSNSの更新がおろそかになってしまい申し訳ありません🙇‍♂️
小説本編の方はしっかりと更新しておりますので、どうか引き続き応援よろしくお願い致します。

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