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2025年11月03日の近況報告 生成AIが引き起こす危機 ~まさに悪貨は良貨を駆逐する~

【告知】

https://novelup.plus/event/short-contest-noodles/
ノベルアップ+の「カップ麺から始まる短編小説コンテスト」に
「受験の味」と「機動隊とカップ麺」と「カップ麺を生成する程度の能力」という3作品で参加中です。

本文はこちら。
「受験の味」
https://novelup.plus/story/108774508

「機動隊とカップ麺」
https://novelup.plus/story/350421190

「カップ麺を生成する程度の能力」
https://novelup.plus/story/158658936

【以下本文】



 カクヨムでランキング1位にAI作品がランクインした事が話題ですが、今回はそのお話です。



 AIの最大の強みは「物量」にあって、カクヨムでトップ取ったAI作家は「1日に38作品アップロード」したらしく、
 さらには別のAI作家は「1日に『120作品』文字数換算で『18万文字』」投稿してさらに複数アカウントを持っている(もちろん規約違反)人までいるそうです。

 西尾維新先生ですら1日2万字なのにその9倍って事は、人間には到底無理な数値ですよ。
 ここまで来ると「特定の時間帯の新作欄を自作品だけで埋め尽くす」事も十分出来るわけで、まさに「悪貨は良貨を駆逐する」事が出来てしまいます。



 で、この事態を知った他のAI小説家も「おお! その手があったか! よし! やってみよう!」って言い出して似たようなことをする可能性は極めて高いでしょう。
 そうなると新人作家、それこそSNSも育ってない作家はAIの物量に押し流されて何書いても誰にも見られずに終わる。なんてことは起こりえます。



 もはや「AI小説では到底敵わない圧倒的な質で抵抗すればいいじゃないか」っていうのは通用しません。
 中国では「みんなAI小説を賞に応募するんで賞が機能せずに、編集者や小説家のセミナーに出席して対面で語り合って自作品を推薦してもらう」
 っていう「コネの世界」に戻りつつあるそうですが、これって「中国だから」と笑ってる場合じゃないです。



 どうしてもAI使いたきゃ最低限「AIと人力は別にしなきゃダメ」でしょう。
 ノベルアップ+っていうWEB小説投稿サイトではその辺ある程度は進んでて、自己申告だけどAI作品は「この作品はAI作品ですよ」と申告する項目があるんですが、
 他の小説投稿サイトもこれを見習って、とにかく「AIと人力作家を何かしらの方法で区別できる機構を設けないとAIに根絶やしにされる」事が証明されてしまったわけなんですよ。



 他にもリワードを受け取るためには身元確認制度を強める(例えば免許証やマイナンバーカードの提示とか)、あるいは1日にアップロードできる作品の数を制限する。
 といった対策をしなくてはAIの物量でいくらでもランキングが操作がされてしまうと思います。

 今のWEB小説界隈は「100メートル走で自動車参加がOK」レベルのメチャクチャな事が起こってるんですよ。
 そりゃ100メートル走で自動車参加が許されるのなら……って思いません?



 それに、今回の事件をAI小説家は「希望の光」と解釈しているらしいけど、AI使ってる時点で
「AIが凄いのであってお前は凄くない。プロンプトを編集者にマネされたら『お前、クビ』って言われる」というのはくれぐれも忘れないように。
「プロンプトは才能だ!」って言うけど「完璧にコピーできる物」は大抵才能じゃないよ。



 というか生成AIは「学習材料に他人の著作物を許可なく使っている」から叩かれていることにいい加減気づけ。問題はそこだ。

 そりゃ「世界規模の大金がAIに注がれているから、もしコケたら=売り上げが立たなくなったら世界規模の恐慌が起きる」ってのは知ってるよ。
 個人的には多分コケてAI事業破綻を起点とした世界恐慌が起きると思う。何せ世界中で許可なく学習した生成AIの利用が禁止されつつあるから。

 言っとくけど、日本には「絵藍ミツア」っていう著作権問題をクリアーしたクリーンな画像生成AIが既にあるから「著作元に還元なんてしたら倒産してしまう!!」っていう言い訳は通じないよ。



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という意見が旨のメッセージを送っていただけるとより効果的かと。



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