「多様性」っていうと、今でも何か凄く尊いものだと思いますけど、
実際にはタイトルにもあるように「みんながちょっとだけ不愉快になる事だ」というのは学校で教えないとまずいでしょう。
人間って奴は「我慢」が出来なくて、すぐ虐殺を行って世界を「自分だけに都合が良い存在」に作り変えたがる、どうしようもない生き物の側面があるんです。
「旦那の鉄道模型を勝手に捨てる妻」っていう言語道断の極みに対して「どこが悪いのかさっぱり分からない」って思うのが「普通」の人間なんです。恐ろしすぎて声すら出ないほどのホラーな話ですが。
自分が世界の中心で、自分が正しいと思ったことはキリスト教徒もイスラム教徒も仏教徒も全会一致で「正しい」と思ってくれる。
っていう「途方もないほど恐ろしい傲慢の極み」を悔い改めようともしないし、そもそもそれを「傲慢な事だ」と認識する事すら出来ないし、それどころか「え? これのどこがおかしい事なの?」って質問までしてくるんです。
身近な例を出すと俺はソシャゲのガチャとか性癖ジャンルのNTRとかどこが面白いのかこれっぽちも分からないし、見ていて個人的に凄まじく不愉快になるけど
「法律で禁止しろ!」とは例え親を人質にされても絶対に言いません。
ガチャがある事で荒み切った令和の世界にかろうじてしがみつける人もいるでしょうし、NTRが暗黒の日常を生き抜く希望の灯になってる人もいるかと思います。
その人たちに向かって「お前は間違ってる。そんな下種なものはドブに捨てろ」と断言して否定する事なんて絶対できませんよ。
「俺は神様は特に信じてないけど、じゃあお地蔵さんを蹴れるか? って言うと絶対無理」っていう奴です。
何でそこまでして嫌いなものを守るのか? って言うと「徹頭徹尾自分のため」です。
なぜなら「嫌いなものは無くなれ」を認めると「世間から『嫌いなもの』とあなたが認識された」ら抵抗する機会さえ与えられずに消えるしかなくなるんですよ。
え? もしかしてあなた「自分が世間一般から嫌いなものになる事なんて絶対にない!」だって? 甘い甘い、砂糖菓子以上に甘い考えですよ。
例えば年寄りを「老害」とか言って迫害する人は、いざ自分が年老いた時に迫害される側になるんですよ。人間「自分だけは年を取らない」って思ってますから気づきませんが。
他にも実際、戦中の資料からは「お国のために戦え!」「よく死んだ! よく死んだ! 神風特攻隊! お国のためによく死んだ!」って国民は戦争に熱狂してたことがうかがえますよ?
人間の価値観なんてほんの100年も経たずにこれだけ変わるんですよ。だから「自分が世間から嫌われる存在になる」時はあっという間ですよ。
自分が迫害されないためには相手を迫害しない。自分が石を投げられたくなければ相手に石を投げない。
タイトルにもある「みんながちょっとだけ不愉快になる」っていうのはそういう意味があるんですよ。
多様性を「みんなが気持ちよく暮らせる世界」と『誤解』すると「一緒にいて気持ちよく暮らせないキモい奴は殺せ」ってなるんですよ。戦中で言う「鬼畜米英」そのものですよ。
さっきも言いましたけど、人間って奴はすぐ虐殺を行って世界を「自分だけに都合が良い存在」に作り変えたがる、どうしようもない生き物なんです。
いじめもこれと全く同じ理由で起きるんです。先生から「クラスメートとは仲良くしましょう」って言われても「アイツとは絶対に仲良くできないし、したくない」となって
「これはいじめじゃない。おしおきのつもりだった」って言っていじめ殺してでも排除するんですよ。それ位「仲良くできない」んです。
下品で汚い話になりますが多様性を「誰とでも仲良くしなさい」と解釈すると「ウンコと仲良くしなければいけない」となりますからそれは無理な話です。俺だって無理ですよ。
これが「みんながちょっとだけ不愉快になる」と解釈すると「ウンコは嫌いだから近寄らないようにする」となるわけです。これならできるでしょ?
Xやってます。日常生活で思ったことをつぶやいています。
URLタップもしくはXにて「あがつま ゆい」と検索してください。
https://x.com/agatuma_yui作品一覧はこちらから。
https://kakuyomu.jp/users/agatuma-yuiフォローをお願いします。後悔はさせません。