(あらすじ)5月末。図書委員会の選書会議が開催された。翻訳小説、国内小説、SF小説、ラノベ読みが委員枠を巡ってデッドヒート。そんな中に世界的に有名な老作家の新作刊行、邦訳もすぐ発売との情報が入り購入可否を巡って論争となる。何故かその火点の渦中に一人立つ羽目になったミアキの打開策はーーー。
8700字ほどの短編です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884323226作中、新刊委託制度が残っている事を前提で書いてます。新刊委託とは新刊書籍が刊行された際に取次・出版社が出荷する書店を決めて注文に依らずに売上を計上して書店に納品するもの。一定期間(3ヶ月とも言われる)内であれば書店側は返本自由とされてます。一般に書店利益20%で低いとされてますが、このような制度があるから出版社側の利益率の方が大きく設定されていると思うのですが、新刊委託がなくなれば書店の利益率を大きく出来るかも知れません。(なので今の新刊委託の仕組みが維持されない可能性はあると思います)
中で出てくる問題の書はル・カレみたいな人だと思っていただければ幸いです。