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考証落ち穂拾い:図書館・学校図書室と出版の行方

米amazonの動向見ているとKindleシフトするかと思いきや実店舗をamazonが出したりと紙の書籍の販売も注力する方向性が見えている。しかも紙の書籍の方が安い場合もある。

電子図書館について悲観的なのは、大学図書館が海外の電子ジャーナル(論文雑誌ですね)が寡占状態になって値上げと円安のダブルパンチで資料費を食い尽くしている現状があるため。
今でも電子図書館のライセンスは無制限で貸出を認めているようなものはなかったと記憶。どちらにせよ権利者側に図書館の電子化への疑念は強い(既存の紙の書籍は文芸書を扱っている大手出版社が根拠が曖昧な疑いを表明する事が多い)ので、今のまま普及するとは到底思えない。
それならPOD(Print On Demand)で受注生産などに期待した方がいいと思う。

小説などの文芸書でやるべきは単行本(愛蔵版)と文庫版の同時発売だろうと思うのですが、大手出版社の社長らの意見を見ていると道のりは遠い。
(ちなみに早川書房はルメートル「天国でまた会おう」で愛蔵版、文庫版の同時刊行を実施。他の小説でも事前に人気が高い場合同時刊行の試みを行っている。後に続く出版社が増えるといいのですが)

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