初日夜に見てきた。マット・リーヴス監督は「ぼくのエリ200歳の少女」のリメイク版「モールス」が素晴らしい出来。そして「猿の惑星」第二作目から起用されていてこちらも良かった。
さあ、3作目にしてどうなるか?と思ったらまた大幅にスタイルが変わった。聖書であり神話だと思う。象徴的な描写が多くその中でコメディタッチな描写も時にまざる。
神話構造の物語は英雄の王道として終わるか、それとも変わった教訓を描いてみせるかがあるわけですが、本作は後者に寄った作りになっていたと思う。
「変」さが見え隠れしている作品なのですが、このあたりが「モールス」的。それにしても最後に群衆が出てくるのですが個人である事をこれほどもぎ取っておいてあの展開なのかというあたりは容赦がないところがある。
なんとも形容しがたく面白いのか面白くないのかすら判断しかねるところがありますが、リーヴス監督らしいとなれば全てOKになりそうな感じはある。